武器製造業者【新版】 (創元SF文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488609160

作品紹介・あらすじ

『イシャーの武器店』から7年後。地球唯一の不死人ヘドロックは帝国軍大尉としてイシャー宮廷に潜入していた。イシャー帝国と〈武器店〉の緊張緩和をめざすというのが、〈武器店〉への彼の説明だったが、イネルダ女帝は突然、配下の将軍にヘドロックを捕らえ絞首刑に処せと命じる。からくも宮廷からの脱出に成功するが、そのとき彼が発揮した驚くべき能力から、〈武器店最高評議会〉もヘドロックに不信感を抱く。〈武器店〉二部作完結篇。

感想・レビュー・書評

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  • 「イシャーの武器店」から7年後が舞台の本作。
    前作にも登場していた不死人ヘドロックは、イシャー帝国軍大尉として女帝イネルダの宮廷に潜入していますが、そんな彼への処刑命令をイネルダが発するというショッキングな場面から物語は始まります。

    何とか危機を切り抜けたと思ったら、今度は自身が属する〈武器店〉からも不審がられ命を狙われるという、なかなかの厄年的な展開です。

    という風に、面白い出だしではあるのですが、ヘドロックが彼だけが知る様々な事柄を利用しつつ、割と難なく切り抜けていくので、途中から緊迫感も薄れてしまったばかりか、読者である僕自身も置いてけぼりを食らった感があって、ちんぷんかんぷん。

    恒星間航行時の蜘蛛型知的生命体の登場にいたっては、帝国も武器店もヘドロックの敵たり得ないので無理くり捻り出したのかと勘繰ってしまいました。

    本作を読んだことで、逆に「イシャーの武器店」の方の「お気に入り度」を一つあげたほどです。

    うーん、「イシャーの武器店」のオビにある「歴史的傑作」が事実だとすると、それを無条件に楽しめなかった僕は…どうなんかなぁ。

  • 2部作の完結編。
    第1部と設定や登場人物が共通しているが、第1部、第2部ともに独立して完結しているので、読む順番をさほど気にする必要は無さそうだ。
    第1部とは雰囲気がかなり違っていたのに驚いた。書かれた順番は本書の方が先なので、第1部を本書の前日譚と位置づけると、余り2部作だという感じはしなかった。
    作品世界としては第2部の方が好みだった。

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