友なる船 (創元SF文庫 マ 1-7 歌う船シリーズ)

  • 東京創元社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488683078

作品紹介・あらすじ

優秀な成績で学業を終え、いよいよ今が初飛行の船、ナンシア。なのに見送りもなければ、一緒に飛び立つ相棒さえも決まらない。不安で一杯の彼女に5人の若者が乗り込んできた。みなそろって新卒で、華族と呼ばれる良い家柄の出。これから新しい赴任先へと向かうのだという。ナンシアがほっとするのも束の間、5人の会話がどうも尋常ではない。それもそのはず、私利私欲に目がくらみ何やら悪だくみをしているやくざや連中だったのだから。聞き捨てならないことを耳にしたものの、頭脳船(ブレインシップ)に盗み聞きはご法度。なんとかやつらの計画を阻止したいのだけれど…。シリーズ第4弾。

感想・レビュー・書評

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  •  頭脳船という設定での共作で、いろいろなアイデアがてんこ盛りなのはいいが何か物足らない

  • <歌う船>シリーズ第4弾(日本では

  • 友なる船―「歌う船」シリーズ (創元SF文庫)

  • 面白かった。
    着任直後の任務から、その後プローンを得て少しずつ経験を積んで行きやがて着任時の乗客を発端とする事件を解決してゆく。なかなかハラハラする内容でした。

  • 『歌う船』シリーズ第4巻。

    第1巻の主人公、ヘルヴァの時代から約200年。ヘルヴァの名前は、歌う船としても、殻人を守るシステムの開発者としても、知られているようです。
    第3巻の『戦う都市』シメオンも出てくるのですが、解説によると、この『友なる船』の方が本国では先に出版されており、シメオンが”戦う”のはこの後なのだとか。

    主人公の頭脳船は、華族出身のナンシアです。華族出身者が多い話で、やたら名前が長い上に主要な登場人物が多いので、慣れるまでは少し時間がかかります。
    生まれて間もなく殻に入れられても、そこはやはり華族の娘。少しわがままで融通がきかなくてプライドが高くて、非殻人を少し見下したりしていますが、根は素直な女の子が、色々なものを見て聞いて体験して、成長していく物語です。

  • 図書館から借りました

    「歌う船」の続編。
     SF。サイボーグ・宇宙船・成長もの。第四弾。

     主人公ナンシアは学校を卒業したばかりのブレイン・シップ。まだ相棒たるブローンもいない状態で初仕事をさせられる。
     華族(ハイファミリー)と呼ばれる、金持ちの連中の坊ちゃん嬢ちゃんを初赴任先へと送ってやりながら、船をなくしたブローン・ケイレブを拾って帰らなくてはならない。
     ナンシアは不満。このまま、その縁起の悪いブローンを押しつけられるのではないかと。
     そして、乗せた嬢ちゃん、坊ちゃんたちは、微笑ましくない悪巧みを船内で相談していた。
     だが、ブレイン船が盗み聞きするなんて御法度。これをどこかに告げるわけにも行かない。
     さてはて、どうなるのか。

     ケイレブは神経質でヒステリックな正義感。っていうか、独善的。最初はまともに見えたけれど。ちょっと嘘や方便さえ激怒するので、隠密行動やスパイといった作戦がまったくできない。
     ナンシアもお堅いので、二人は気が合う。
     でも、ケイレブが怪我をして、老練な外交官フォリスターが臨時にブローンになる。フォリスターはナンシアのいるチタニウムの柱に話しかけてくれる。フォリスターは彼女をちゃんと人として扱ってくれるのだった。
     彼女はそしてその仕事が終わると、ケイレブとの契約を破棄して、フォリスターと組む。
     

     まあなんです。
     この話の教訓は「友人は選べ」ということと、チタニウムの柱に話しかけてくれる人たちは必ずいい人だ、ということにつきますね。
     旅立つ船でも家族愛があったけれど、こちらでも家族愛が描かれている。
     読み終わるのに5時間かかったが、おもしろい。

  • シリーズ第一作め「歌う船」からは数百年が経過しているらしい。あんまり変化はないですが。
    主人公はナンシア(船)。
    今回は相性のいいパートナー選びより、初任務から縁があった事件の進行と解決に重点が置かれているため、いつもよりはナンシアとパートナーの関係については省略が多い。
    それはともかく、初任務の時最初にナンシアに乗り込んだ悪いやつらが無人船と思い込むってありなのか・・・?頭脳船ってこの世界ではすごい有名なんだと思ってた。

  • 上流階級の奴って鼻持ちなら〜ん! そんでもって、シリーズ中唯一、相棒が最高に気に食わない話(苦笑) 主人公のシェルピープルも最後にはそのイヤな所に気付いてくれて一安心なのでした。

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