銀河英雄伝説〈4〉策謀篇 (創元SF文庫) (創元SF文庫 た 1-4)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488725044

感想・レビュー・書評

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  •  下克上ならず。
     このケッセルリンクのエピソードは、全体から観ると大した事じゃないのかも知れないけど、個人的にはかなり吃驚して印象に残った。
     生まれてから一度も会った事もない親子が、何の戸惑いもなく親子の情を持ってたりとか、ずっといがみ合ってた親子が、どちらかの最期の瞬間に和解したりとかいうパターンに、常に違和感を感じていたので、この展開は吃驚したけど私好み。
     キャラクターはどっちも好きじゃないけど(笑)。

  •  わりあい歴史物っぽさが強く出てる感じがするのは、3勢力のひとつが消えるからだろう。フェザーンを巡るどたばたは見苦しいけれど、地球教があれこれと動き始めてからに比べれば、ずっと気持ちよく読める。

     ユリアンは好きなキャラクターだけど、改めて読んで、やっぱりちょっと美化しすぎなんじゃないかなって気持ちになった。どうなんだろう。
    2007/11/24

  •  いよいよ、ラインハルトが自由惑星同盟に対して戦略的な攻撃を仕掛ける第4巻であります。ラインハルトとヤンの才能そのものは甲乙つけがたいのに、求める目的が異なるためにストーリーが動いていくという仕掛け。今後、ヤンをどのように動かすかが鍵になるのでしょうか。しかしそれにしても、民主的で、人材蒐集には執着するラインハルトという設定に違和感を感じるのですが…。

  • 5巻で繰り広げられる「神々の黄昏」と「ヤン・イレギュラーズのゲリラ」の布石な1冊。ついでにフェザーンの腹黒さが巻を進む毎に強まっているのが、スパイスとしてピリリと効かされています。
    今後のストーリー上大切なユリアンのフェザーン旅も、この時点ではまだエピソードちっくかも。

  • 「行こうか、キルヒアイス、俺とお前の宇宙を手に入れるために」

    何がすごいって、カタカナ名前の苦手な私でも誰が誰だってちゃんとわかるところが。
    キャラクターの一人一人がしっかり描かれていて、埋没していないということ。
    楊提督は相変わらず苦労してます。気の毒に。

    時代を動かすのは個人にあらず、大きな流れなのだなあと感じます。
    流されるのを潔しとせず、何にも踏みつけにされないために、自分の力で宇宙を取りに走り出したラインハルト氏を、止められる人がもういないことがなによりも悲しい。

  • ユリアンを送り出すときのヤンがいい。

  • 今さら読み始めた銀英伝。回を重ねるごとに、内容が充実してきます。これだけの人数を書き分ける技量はさすがだなと思います。

  • ラインハルトがかっこよすぎ、
    ヤンの洞察力のすごさに脱帽します。
    後半への伏線がいたるところにあるので、また読み直すことになること、間違いなしです。

  • 久々に読むと結構忘れていて、新鮮に楽しめました(笑)。ロイエンタールとヤンの対陣の辺りが一番面白い。いま読んでもやはりこのシリーズが著者の作品の中では一番面白いと思う。少なくとも、現代ものよりはよほど客観的に複数の立場を描き分けられていて、大人になって読んでも面白い。

  • 策謀というか失策篇か? ボルテックの勇み足はちょっと軽挙に過ぎるきらいはあるものの、いよいよ「神々の黄昏」は始動せり!!

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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