銀河英雄伝説〈9〉回天篇 (創元SF文庫) (創元SF文庫 た 1-9)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488725099

感想・レビュー・書評

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  • ロイエンタール死す。物語も収束して後は地球教徒のみと思われる。ラインハルトも結婚するらしい。寂しくなっていく。

  • 次々と死んでいく出演者たち。最初からそういう物語を目論んだのであろうが、様々なドラマを読み手が勝手に想像する余地がたくさんあって、何度でも再読できるのかもしれない。
    それにしてもミッターマイヤーはほとんど聖人みたいなキャラになってきたな。

  • 感想は最終巻で。

  • ロイエンタールの巻。
    感じた事は色々ありましたが、感想を書くのももどかしく勢いで最終巻まで読み進め、暫く余韻に呆けている内に、
    何を書こうと思っていたのやら……。

    上手くいかない事もあってこんな事になってしまったのだけれど、最期まで自分の思う所を貫く人だったなぁ……。

  • 乱世の中でしか生きられない男がいることを、かわいそうと思うだろうか。

    友情に泣く。お互いを信頼し、敬意を払い、その才能を高く評価するからこそ、戦う道を選んだ。悲しい選択があまりにもカッコよすぎて、悔しいどころか、美しさを感じる。

    とにかく私はミッターマイヤーが好きなんだな、と思った。

  • シェーンコップと戦って以来、私のいちばんお気に入りのキャラになったロイエンタールがついに……な巻。
    どんな展開になるのかどきどきしながら読み進めましたが、前巻ではヤンのシーンで不覚にも涙腺がゆるゆるになっていたというのに、今巻ではロイエンタールの超人っぷりにつっこむのに忙しくて感傷にひたる間もなかった。
    「おっさんかっこつけすぎだろ」「ていうかそんだけの状況になってひとつの判断ミスもないってどんだけ超人」「英雄ていうか超人、つまり人外^^」←こんなかんじ。ミッターマイヤーが泣いたシーンで、やっとちょっとだけ涙腺がゆるみましたよ。

    金銀妖瞳という字を見るたびに「作者の中二病乙」と思ってしまい、はじめは苦手かつ、ミッターマイヤーとどっちがどっち?と区別をつけるのに苦労したロイエンタール。巻が進むごとにどんどん好きになったキャラでした。常に冷静で理知的、そのくせおとなげない。すてき。
    しかし最後にこんだけ失笑させられるとは思わなかった^^ (※けなし愛です。)そんなところも含めてロイエンタールは完璧だと思います。作者の愛を受けすぎ。

    ロイエンタールの描写が長かった分、そのあとにちらりと登場したラインハルトの幼さがひきたちますね。感情が未発達。ミッターマイヤーはどんどん大人にならざるを得ないのがせつない。
    そして、ラインハルトにはもうちょっと情緒あふれる性格のお嫁さんがきてほしかったと思います。情操教育的に。

  • 銀河英雄伝説・回天篇…!!読了!

    田中氏はほんとに私の好きなキャラクターを殺してしまうお方!
    またしても電車で泣きそうになってしまった…。

    次の巻で本篇最後やー!
    読み始めとか「10巻もあんのかいな!」と思ってたけど読み始めたらドンドンはまってもてあっという間やった!はよ読みたい!

  • ロイエンタールが物語の終盤で謀反に破れ退場するであろうことは、かなり以前から推測されていたことだった。そして予想通りとなったわけだが、もしかしたら、それを見るのは今まで去った誰よりも辛かったかもしれない。彼がどうして謀反者にならねばならなかったのか、彼ほど誇り高くない私には最後まできちんと理解することはできなかった。キルヒアイスを失ってロイエンタールに仕えたベルゲングリューン大将の最期の言葉は痛烈だが真実だとも思った。ラインハルトの芸術の秋は微笑ましかった。

  • アニメをすべて観たうえでどうしても小説が読みたく
    なったので、入手しました。

    あらすじは、あまりにも有名なので割愛します。

    このシリーズを読み出してまず思ったことは・・・

    登場人物の台詞が自分の頭の中で、アニメの
    声優の声に置き換わっているということ。

    さらに読み進めていくと、細かな描写や事件に差異が
    あるものの、ほぼアニメと同じ(正確にはアニメが小説と同じなんですが・・・。)

    ここまで、忠実に再現された映像ものって珍しい。
    (私が観た中なので、忠実に再現されたアニメ・ドラマは多いかも知れませんが・・・。)

    忠実に再現されたアニメだとしても、やはり、描ききれていない部分ってのもあって、
    小説を読み終えると、腑に落ちなかった部分が補完されて、非常にすっきりしました。

    それにしても、映像化したスタッフの執念を感じました。
    よほどこの小説にほれていたんだろうなぁ~。

    惚れ込むほどの仕事をしてみたいものです。

  •  この巻も切ない……。
     ロイエンタールは途中からはある意味本望だったのかも知れないけど、ミッターマイヤーがどんな気持ちだったかと思うと、もうちょっとやりようはなかったのかなと、ロイエンタールとラインハルトに対しても思ってしまう。
     やっぱり基本的に主従関係というのが感覚的に分からないからっていうのもあると思うのだけど。

     “問題の一夜”の後のラインハルトとヒルダ、マリーンドルフ伯のやりとりは微笑ましいけれど、ヴェスターラントの事はスルッとどっかに行ってしまったね。その件については立ち直りが早かったというか、悪く言っちゃうと「セックスして気晴らし成功」って感じ。
     ラインハルトにとっては、ヴェスターラントの事よりも、未婚の女性に手を付けてしまったっていう事の方が重大事だったという事か。
     前者は宇宙を手に入れる為の必要悪だけど、後者はラインハルトにとっての禁忌……うーん、なんかモヤモヤ。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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