幻詩狩り (創元SF文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488726010

感想・レビュー・書評

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  • 飲みの席で、お酒を飲まずに場の空気で酔える人におすすめの作品だと思います。途中からページを捲る手が止まらず、のめり込み一気に読みました。そして最後には無に帰したというか、本を閉じた瞬間に、意図せず寝てしまった時に妙にリアルな夢から覚めて一瞬状況が掴めず「あれ、今この時間ここにいるのであってるっけ?こっちが現実だよな?」っていうあの感覚に近いものがありました。

  • これまでに読んだ日本のSF小説の中で一番面白かった。言葉の持つ魔力にフォーカスして、異なる時間軸の物語が次々と展開されていく。

    物語は80年代の日本パートと、40年代のNY・パリを舞台としたパートが主軸になっている。作者が意識しているのか、舞台が海外に切り替わってからの描写はまるで海外小説の名翻訳を読んでいるかのような独特な文体に感じられた。

    読んだだけで麻薬のように人を惹きつける詩を巡った壮大なストーリーの鍵になるのは「シュルレアリスム」。しかし芸術に疎い自分でもスラスラ読めてしまったから、人を選ばない名作だと思う。

    「華氏451度」が好きな人ならば迷わず読むことをお勧めする。

  • <poka>
    初めて川又作品を読みました。筆力が感じられ、川又さんの世界に引き込まれました。

    <だいこんまる>
    引き込まれて、pokaさんは火星まで行っちゃいましたぁ。

著者プロフィール

1948年生まれ。SF作家、評論家。代表作に1984年に日本SF大賞を受賞した『幻詩狩り』があるほか、同作を含み7回にわたり星雲賞を受賞。SF以外にも架空戦記を数多く執筆。淑徳大学や池袋コミュニティ・カレッジにて、小説についての講義も行っている。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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