アステロイド・ツリーの彼方へ (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
- 東京創元社 (2016年6月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (610ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488734091
作品紹介・あらすじ
2015年の日本SF短編から、上田早夕里、円城塔、梶尾真治、上遠野浩平、北野勇作、坂永雄一、菅浩江、高井信、高野史緒、飛浩隆、酉島伝法、野崎まど、林譲治、速水螺旋人、伴名練、藤井太洋、 宮内悠介、森見登美彦、ユエミチタカのコミック2編を収録。さらに巻末には山本弘氏をゲスト選考委員に迎えた第7回創元SF短編賞受賞作と選評を掲載。編者による各作品解説や年間日本SF概況なども充実した、この一年の日本SFの収穫を網羅する年刊傑作選。
感想・レビュー・書評
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私が気に入ったのは、「たゆたいライトニング/梶尾真治」。「思い出エマノン」という地球生命誕生からの30億年分の記憶を持ち続ける少女の物語シリーズの一編です。今回は30億年に渡りタイムスリップを続ける少女ヒカリとの友情のお話しでした。設定がすごいですね。
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SF 短編の総集編。
自分の常識のあまりにも常識的なところやこの作家さん達の考えている内容のずれと細さがすごいなと思う。
SF ジャンルというものがとても幅広くてどこまでがSFなのかがわからなくなるが全部が SF なんだなというのもわかる。
パスティーシュもあるので元ネタを知っている人ほど楽しめるような気もする。
既に知っている人も多いが好みの作者さんを見つけるのも楽しい。
メモ
藤井太洋、高野史緒、ラクーンドッグフリートの速水螺旋人、
梶尾真治エマノンシリーズ -
いろんなタイプのSF作品のアラカルト。最近のSFは懐が深いなぁと感心。
好きな作品と、いまいち乗れないお話と差があって、読むのに時間がかかった。 -
アステロイド・ツリーの彼方へ (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
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SF。短編集。アンソロジー。2015年。
小説18作、漫画2作。
宮内悠介「法則」と、上田早夕里の表題作は既読。
個人的には、傑作選の2016年版『行き先は特異点』よりは少し劣る印象。それでも十分な出来ですが。
良かった作品は、藤井太洋「ヴァンテアン」、飛浩隆「La poésie sauvage」、伴名練「なめらかな世界と、その敵」、梶尾真治「たゆたいライトニング」、表題作、石川宗生「吉田同名」、漫画2つ。
気になっていた梶尾真治・エマノンシリーズが好みの雰囲気だったことが一番の収穫。 -
雑誌類を買わなくなって久しいので馴染みの無い作家の本を買うか買うまいか迷っている時に助かる。
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大小粒揃いのSF短編集。
非常に安定したシリーズですね!
書架で見つけたら損はしないので手に取ってください。
既読の物もいくつかありましたが、
「ラクーンドッグ・フリート」速水螺旋人
→たぬき可愛い!
「神々のビリヤード」高井信
→最初何だかわからなかった(笑)ハガジンいいですね
「インタビュウ」野崎まど
→笑える
「ほぼ百字小説」北野勇作
→ふわふわ感たまりません
「言葉は要らない」菅浩江
→純粋に泣けます
辺りが自分にはストライクでした。
北野さんのはTwitter探してまいましたとも! -
まさかの上遠野浩平に森見登美彦。
既読だったのは藤井太洋の「ヴァンテアン」、宮内悠介の「法則」、野﨑まどの「インタビュウ」。
既読だったけど、野﨑まどのこれが選ばれているのはうれしい。「法則」も好き。
そして梶尾真治のエマノン…久々に読んだなあ…。なつかしい。
ユエミチタカの「となりのヴィーナス」も嫌いじゃなかった。他の作品も読んでみたい。
高野史緒の「小ねずみと童貞と復活した女」、伴名練の「なめらかな世界と、その敵」、林譲二の「とある欠陥物件に関する関係者への聞き取り調査」、酉島伝法の「橡」、菅浩江の「言葉は要らない」、上野早夕里の「アステロイド・ツリーの彼方へ」の辺りもなかなか好き。
この年刊日本SF傑作選シリーズは、新規開拓にうってつけでやっぱり好きだ。 -
「聖なる自動販売機の冒険」収録