地球最後の野良猫 (創元SF文庫 ) (創元SF文庫 フ 10-1)
- 東京創元社 (2010年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488736019
感想・レビュー・書評
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猫が感染症を広げるとされ、厳格な管理体制の中、一部の富裕層しか猫を飼うことのできない世界。
迷い込んできた野良猫を匿ってしまった少女の話なのだけど、思ったより過酷だった。
展開が早く、さくさく読める。
説明不足というか、言ってしまうと少々雑な感じがあり、これはどういうことだったの、あれはどうなったの、という困惑もしばしばあったが、結末は割と好き。
しかしSF??なのかな??詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わがままなガキである主人公の女の子が、自分のわがままが故にいろんな人を巻き添えにするけど別に反省はしないというお話。話の作りもぐだぐだで、途中から逃走劇になるのだが、逃げているのに猫を放置して人がたくさん集まるパーティに参加するとか意味が分からない。あとは、都合のよすぎる“母の声”とか色々と出来が悪い。猫に釣られた私がアホだった。
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もしも、猫が飼えない世の中になったら、どんなにさみしい暮らしを続けることになるだろう。
猫はただそこにいるだけなのだが、それでも世界の全てを掴んでいるように感じる存在感を放って、俺の心を虜にする。
この物語はちょっと先の未来、猫が致死性の病気を媒介するとして徹底的に管理される時代。一部の金持ちを除いては、猫を飼うことすら許されない。
しかし、ある日、主人公の女の子の前に一匹の野良猫が姿を現す。
そして、彼女はその猫を守るために周りの全てと戦っていく。
うん、モチーフは完璧。
興味津々の舞台設定。
しかし、会話がぜんぜん面白くないし、展開もご都合主義なところが多く、ワクワクしてこなかった。
もう一つ二つ良いところがあればハマったのに…
残念である。 -
騙された。猫って表題に騙された。
1クールものの残念なアニメシリーズ程度の内容。
そして物語を語る主人公の小娘がDQN過ぎてウザイ。 -
タイトル表紙詐欺な本。SFではない。猫は物語中8割キャリーの中にいる。
読み始めて最初は翻訳がまずいのかと思ったけど、解説に著者はヤングアダルト分野の作家とあったので納得。会話文が多くて場面転換も早いのであっというまに読める。
表紙はすごく好きなのに。 -
タイトルに惹かれて購入。
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2013年1月1日
<THE LAST FREE CAT>
カバーイラスト/吉岡愛理
カバーデザイン/東京創元社装幀室 -
SFというより、一昔前にあった「ジュブナイル小説」って括り方がしっくりくるような気がする。内容はさして面白いとも思えなかったし、人にも薦められないけれど、物語全体から漂う雰囲気は好き。
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タイトルに『猫』とつけば
飛びつくとおもったか!?飛びついたわ!
本国では12~15歳向けなのでは?
あくまで猫は世界観を作るツールでしかなく
物語のなかでは愛玩動物。ただ、その立ち居振る舞いや
生き方が登場人物たちの憧れであるのだけど、
それはこのタイトルで飛びついた人たちには、
改めて言わなくてもわかっていること。