論文作成デザイン: テーマの発見から研究の構築へ

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  • 東京図書
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784489020322

作品紹介・あらすじ

「なぜ私は論文を書くのか」。書くことの意味を考えれば、そのプロセスも見えてきます。対話によって「私」に切りこみ、対話のうちに「私」をひらく。ここから、あなた自身の研究活動が始まります。

感想・レビュー・書評

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  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784489020322

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99078105

  • ・「テーマ」→「仮説」→「研究課題」

    ・ブレーンストーミングから結論まで
    1.ブレーンストーミング(テーマから仮説へ)
     興味・関心から問題の発見へ (第I・II章)
    2.焦点化(仮説からリサーチ・クエスチョンへ)
     問題関心から問題意識へ (第II章)
    3.データ収集と具体例の提示 (第III章)
    4.結論としての主張の展開 (第IV章)
    ・論文の組み立てと具体例の位置
     自分のテーマ
    →具体例(テーマと主張を結ぶための証拠)
    →自分の主張(結論)

    ・論文の構成
     -問題の所在(はじめに)
     -本論(先行研究の検討/固有の調査の分析・考察)
     -結論(自分の考え)

    ・論文の構成2
     ①「はじめに」テーマ動機(問題意識)
      なぜこの問題なのか
     ②問題提起(テーマ・仮説)
      何を論証するのか
     ③素材(データ)提示、理由
     ④分析・考察
     ⑤結論
     ⑥「おわりに」反省・課題・展望

     ①・② 10~20%
     ③・④ 70~80%
     ⑤・⑥ 10~20%

    ・論証の3原則 OAI
     観察 Observation
     分析 Analysis
     解釈 Interpretation

    例1)はじめの問題関心→問題意識
     O 問題関心(いろいろな興味・関心)
     A 具体例(なぜこの問題に取り組むのか)
     I 問題意識(テーマ設定)

    例2)テーマ設定→第1の仮説
     O テーマと仮説
     A 部分データ分析(パイロット調査)
     I 解釈
     -データの完備、恣意性の排除

    例3)先行研究の分析・解釈
     O テーマと仮説
     A 先行研究分析
     I 解釈
     -「知りたい、聞きたい、調べたい」というテーマ設定ではダメ

    例4)具体的なデータ分析・解釈
     O テーマと仮説
     A 全体データ分析(データの全体像)
     I 解釈(データから何が言えるか)
     -論文のオリジナリティ=自分にしかできない研究

    例5)他者提示
     O テーマ設定(先行研究分析結果を含む)
     A 論証(全体データ分析)
     I 解釈(結論)
     -さまざまな話し合いを積極的に設定することで、他者との対話ややり取りを形成

    ・最後の「あとがき」では、
     -反省と今後の課題を書く
     -論文作成過程で考えたことであると同時に、論文で明らかになったこと/明らかにできなかったことを明確にすることでもある
     -今後の研究テーマを含むものでもあるはず
     -本文では書きにくかった個人的な事柄についてもある程度叙述することが許されるので、あなたの研究動機と呼応した記述をすることによって問題意識をさらに明確にすることもできる

  • 2015.12.27
    レポートのテーマ設定というテーマのレポート作成の参考文献として使用。オリジナリティに関する主張はおもしろかった。なぜ私はこの主張をするかの立場をしっかり考えるという視点は、本の虫にならないためにも必要なように思う。同じことを言うにしても、なぜが違えば伝わり方も説得力も変わる。何を探求するにも、自分の問題として、自分のなぜ、関心に適うように、探求を続けたい。

  • 【請求記号】816.5||H
    【配架場所】論文・レポートの書き方
    【OPACへのリンク】
    https://opac.seisen.ac.jp/jhkweb_JPN/service/detail.asp?MAINKEY=1+++059886&SID=6b27842&MTLNO=1&RECNUM=1

  • 2013年11月~ 企画コーナーにて展示中

    越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000702707

  • 816.5||Ho

  • 【配置場所】工大特集コーナー【請求記号】816.5||H
    【資料ID】10903018

  • 論文を書くにあたって、のテーマの設定・具体例の提示・主張を展開。
    それぞれの段階で何をどのように考え、書けばいいのかを、「思考」と「表現」による方法論として提案する図書です。

    ↓利用状況はこちら↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00505960

  • 三葛館一般 816.5||HO
    本書は、著者の前著『研究計画書デザイン』とは内容を異にし、研究活動における論文執筆に焦点を当てています。
    自分が「考えていること」と「表現すること」をリンクさせてくれます。マニュアルやガイドブックとは違い、今、自分が考えていることを思い浮かべ、論文として表現することを念頭に、さらに考えを深めることができるでしょう。

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著者プロフィール

早稲田大学大学院文学研究科課程修了(博士(教育学))。信州大学、金沢大学等を経て、早稲田大学大学院日本語教育研究科教授、2013年退職。現在、早稲田大学名誉教授、言語文化教育研究所八ヶ岳アカデメイア主宰。専門は、言語文化教育学、日本語教育。
[主な著書]
『日本語教育と日本事情――異文化を超えて』(明石書店、1999年)
『日本語教育は何をめざすか――言語文化活動の理論と実践』(明石書店、2002年)
『「ことばの市民」になる――言語文化教育学の思想と実践』(ココ出版、2012年)
『対話をデザインする――伝わるとはどういうことか』(ちくま新書、2019年)
『自分の〈ことば〉をつくる――あなたにしか語れないことを表現する技術』(ディスカヴァー21、2021年)
『「活動型」日本語クラスの実践――教える・教わる関係からの解放』(監修・共著、スリーエーネットワーク、2022年)

「2022年 『共生社会のためのことばの教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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