注意ワード・ポイントを押さえれば文章は簡単に直せる‼

著者 :
  • 東京堂出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784490210842

作品紹介・あらすじ

文章を書くのは難しい。けれど直すのはもっと難しい。名文を目指すのではなく、きちんと「伝わる文章」に整えるためのテクニック。やってしまいがちな「ポイント」が指摘されているので、気付けばスッキリした文章を書けるようにもなります。企業や自治体の広報、教員、上司など、「人の書いた文章」に関わる人、必携!!

感想・レビュー・書評

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  • 伝達手段が多様化した時代はSNSやネット環境が発展しているので、直接顔を合わせなくてもコミュニケーションがとれる時代だ。
    ※時代は~、時代だ、の文章はおかしい。
    ※「は」の後に、たくさんの要素を盛り込まない。
    ※「が」は直近の述語にかかる。
    ※「ので」や「が」で安易につながない。分けて接続詞でつなぐ。
    SNSやネット環境が発展した。直接顔を合わせなくてもコニュニケーションが取れる時代になった。
    時代は、SNSやネット環境を発展させた。いわば伝達手段の多様化だ。直接顔を合わせなくてもコミュニケーションが取れる社会を生んだのだ。
    SNSやネット環境が発達した時代になった。そのため、直接顔を合わせなくてもコミュニケーションが取れるようになった。


    (私は)子供が公園で遊んでいるのを見ていると楽しい気分になる。

    兄の話はいつも同じで、高校時代にバスケット部のキャプテンを務め、インターハイで優勝したので、希望の大学にも推薦で入ったまではよかったが、就職活動が思うようにいかず初めて挫折を味わった話だった。

    兄の話はいつも同じだ。高校時代にバスケット部のキャプテンを務めた。インターハイで優勝した。そのため、希望の大学にも推薦で入ったまではよかった。しかし、就職活動は思うようにいかず初めて挫折を味わったというのだ。

    ※「ので」「が」で分割する。つながりを再構成する。

    無駄な文章の例

    自己紹介を書くという課題が出たので、それについて書いていこうと思う。まず、自分の長所について述べていく。自分は小学校から野球を続けていたため、忍耐強くどんなことにも前向きに取り組むことができるのが長所である。次に、自分の短所について述べる。忍耐強いが故に我慢をしすぎて突然、切れることがある。以上のことから、自分は忍耐強さを切れることなく、最後まで持続することが大事だと考える。以上、自己紹介を述べた。(201文字)


    「等」がもたらす誤解
    飲食事業、観光事業等コア事業以外の子会社を売却清算し、基幹産業に資源を集中。
    「飲食事業、観光事業等」は、コア事業かコア事業以外か。

    コア事業である飲食事業、観光事業等を除いて、子会社を売却清算し、基幹事業に資源を集中。
    飲食事業、観光事業等の子会社は売却清算し、基幹事業に資源を集中。

    「ある意味」「その意味」はもっともらしいが不要
    インターネットにおける安全性は、子供に任せることはできない。その意味では、家庭内で安全を確保し守るべき規則を作ることが肝要で、子供がパソコンなどでインターネットを利用することを見守るという、ある意味において常識的な対応が、メディアリテラシーの育成に必要とされる。

    インターネットにおける安全性は、子供に任せることはできない。子供が守るべき規則を親が決め、パソコンなどでインターネットを利用する際の安全な環境を作る。こうした家庭内の太陽が、メディアリテラシーの育成に必要とされる。

    いい意味でプレッシャーを感じている。
    むしろ、プレッシャーを味方につけたい。プレッシャーをバネにしたい。

    「~感」
    隔世の感、時期尚早の感、感に堪えない、
    レタスのシャキッと感、透け感のあるサマーニット、抜け感のあるメロディー、やった感がある、まったり感、スピード感、空気感、相場観(相場感)
    「~的」
    僕的、私的、成績的には合格、~としては、~については、に言い換える。
    「癒やし」「寄り添う」を収まりのいい言葉として多用しない。


    「させていただきます」
    先日、弊社が納入した機器について、御社から不具合の報告をいただきました。調査させていただいたところ、プログラムのミスだということがわかりましたので、報告させていただきます。

    先日、弊社が納入した機器について、御社から不具合の報告を頂戴しました。調査したところ、プログラムのミスだということが判明しました。原因と対処法、今後の対策について報告いたします。

    「ら抜き言葉」
    見れない、食べれる。
    「さ入れ言葉」
    行かさせる→行けせる、書かさせる→書けせる、

    「けど」
    今回の企画は私は特に注文はしなかったのですけど、色々新しい提案が出てきて、色々試したのですけど、どれも課題が多くて。プレゼンテーションもうまくできなかったんですけど、これまでよりもマシかなみたいな感じで、クライアントの反応を見る感じだったんですけど、質問に答えていくうちに、どんどんよくなっていった感じでしたけど、まだまだ勉強語りないと思いました。

    今回の企画について、私からチームに注文は出しませんでした。様々な提案が出てきましたが、どれも課題が多くて厳しい状況でした。必ずしもプレゼンテーションがうまくいったわけではありません。しかし、クライアントの質問に答えていくうちに、次第に共感を得ることができました。これkららもチームとともに精進していきます。

    「ので」
    脚力は得意だったので、そこはやっぱり生きているなと思いますし、体幹とか、腕の力は鍛えていた方だと思うので。水泳は水の中なので、うまく手と足を使えず初め難しくて、溺れることもあって危なかったんですけど、いまも体幹トレーニングとか続けていて、子供のこと子らのいろんな運動に助けられていると思うので。

    脚力は庫どの心から強かったと思います。体幹や腕も鍛えていました。ところが水泳は水の中で行う協議です。初めはうまく手足が使えず溺れることもありました。今も欠かさず、体幹トレーニングなどを続けています。子供の頃にいろいろな運動をしていたことが、役立っているのだと思います。

    「曖昧な修飾語」
    明るい彼の妹は大学生だ。
    明るい彼には、大学生の妹がいる。
    彼の、明るい妹は大学生だ。

    鶏のように飛べないダチョウ。
    鶏が飛ぶようには飛べないダチョウ。
    鶏と同様に飛べないダチョウ。

  • 文章の構造や校閲の視点から文章を直す方法が書いてある。なかなか簡単ではないと思った。

  • 投票フォーム【音楽・芸術・デザイン】No.22

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著者プロフィール

前田安正(まえだ・やすまさ)

未來交創株式会社代表取締役。文筆家。文章コンサルタント。
早稲田大学卒業、朝日新聞社入社。校閲部、整理部、用語幹事、東京本社校閲センター長、編集担当補佐兼経営企画担当補佐などを歴任。本紙上に漢字・日本語などに関するコラム・エッセイを十数年執筆。
「文章の書き方・直し方」など、多くの企業・自治体の広報文・ニュースリリースのコンサルティングや研修を担当している。大学のキャリアセミナーにも多数出講。
主な著書に、『マジ文章書けないんだけど』(大和書房)、『きっちり!恥ずかしくない!文章が書ける』(すばる舎)、『3行しか書けない人のための文章教室』『ヤバいほど日本語知らないんだけど』(以上、朝日新聞出版)、『ほめ本』(ぱる出版)、『使える!用字用語辞典』(共著・三省堂)など、文章作法、ことばに関する書籍は累計30万部を超えている。

「2022年 『「残念な文章」が明らかによくなる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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