指示は1回

著者 :
  • 東洋館出版社
3.88
  • (5)
  • (5)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 133
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491032009

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 注意が逸れる原因を物理的に排除する。
    手を挙げていない人にも問いかける。
    掃除の点検表の工夫。
    具体例を入れながら話す。
    何かを持ちながら話す等々…。

    先生の話を聞くようにさせるための工夫がたくさんあり、ためになった。話を聞かないと困ることになるという経験をさせるための仕掛けはとても大切だと思う。

  • 聴き合うための方法がわかりやすく書かれている。
    1番の基本は子どもに行動を伴わすことと、聞いて得する聞いてよかったと思える機会を増やすこと。
    解放されたクラス作りの中でさらに自分たちで言ってもいいこと、言わない方がいいことを判断できるクラスづくりをするために参考になる部分が多かった。

    ただ、方法論で真似をするだけでは教師の言うことのみを聞いていればいいという受け身の子どもを育てることになってしまう可能性があるので、技術としては真似しつつ、しっかりと子どもに理由を話し合意形成の上で一緒に成長を目指せるようにしたい。

    小さい子供は相手の怒り具合でいいことと悪いことを判断するというのは知らなかったので、そういう意味では怒るという行為も必要な場面もあるなと価値を再確認できた。

  • 「指示は1回」で聞く力を育てる。何気なくみんなに分かりやすく、反応悪かった所は2回目の説明をしたり、『○○さんは〜〜と言うことですね。』と子どもの発言を要約したりしがち。
    ここ数年は意識して1回にするのと、1回の説明を分かりやすくすることに力を入れている。

  • 少し学校が悪い、洗脳的と言われる部分が入っているなとも感じた。

    筆者はその点もクリアにして、上手く指導等を行えているのだと思うが、この本読んで実行するだけでは、多くの教師が対等な立場での教育を行えないのでは?と感じた。

  • 教師初心者の人向けに書かれているので、基本的なことがかわる。
    50ページには、新学期スタート時の手立ての表があり、4月1週、2週、3週、4週と、子供が話を聞くようにする手立てがまとめられている。
    話を聞く子供にするために、「教師な子供の発言を繰り返さない」「指示は一回」「聞いていないと困るようにしむける」ことを徹底することがよくわかる。

    働き方改革が進む前の2016年に書かれているので、「夜8時に保護者に電話する」など現実的ではないこともたまに出てくるが、全体的に大切なことが具体的に書かれてる。

  • 子どもが聞きたくなる話し方は
    気になる子どもやその保護者との付き合い方は
    子どもを伸ばすほめ方、叱り方は

    など大学の教員養成課程で学ぶことの少ない実践的なスキルやコツを
    ベテラン教師が若い先生方に伝える本

    まずは「指示は1回」を徹底して聞く力を育てよう

    著者は三重の公立小学校教頭

    東洋館出版のさいきんの教育書はビジネス書と見紛うカバーデザイン
    あらたな読者の開拓につながるか

  • 職場の「読書のすすめ」
    現場の教員の、確かな技能。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

皇學館大学教育学部非常勤講師。
三重大学教育学部非常勤講師(2023年4月より)。
元伊勢市立小俣小学校教頭。
1956年6月23日生まれ。
三重大学教育学部卒業、三重大学大学院教育学専攻科修了。
三重県公立小学校9校を経て、現職。
教育研究三重県集会 理科部会助言者。
内田洋行 教職員発明考案品 平成25年度、平成26年度 奨励賞受賞。
著書に『指示は1回-聞く力を育てるシンプルな方法-』(2016)
『「追い込む」指導-主体的な子供を育てる方法-』(2017)
『簡単! 時短!理科授業の効率アップ術』(2018)『学級づくりこれだけ!』(2019)
『教師の仕事ここまで!』(2020)がある(すべて東洋館出版社)。

「2023年 『教師をやめたくなる前に読む本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

楠木宏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×