科学オモテウラ大事典

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  • 東洋館出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491039640

作品紹介・あらすじ

科学には輝かしいオモテがある一方で暗いウラもある!

電気自動車から新型コロナウイルスまで、気になるテーマのオモテとウラ、光と陰、善いこと悪いことを見開きにして紹介。どちらから読んでも楽しめる科学読本、ついに誕生!

▶ニュートンによって陰に追いやられた男、アポロ計画が今も嘘だと言われる理由

例えば、アイザック・ニュートン。誰もが知っている、物理学界に燦然と輝く巨人だ。しかし同時代、彼の陰で活躍したもう一人の物理学者をご存じだろうか。その名をロバート・フックという。フックは、「ばねの伸びと力が比例する」という、いわゆるフックの法則の発見者である。彼は優れた実験技術をもち、王立協会の書記をはじめ、様々な分野で活躍したが、その後王立協会会長となったニュートンに疎んじられ、実験装置や肖像画を一掃されたのだった…。

例えば、アポロ計画。人類初の月面着陸として、アメリカNASA の業績として有名だ。しかし一方で、アポロ計画はアメリカの陰謀ないし捏造ではないかとの説がまことしやかに囁かれている。理由は、「月面は真空であるはずなのに、写真や映像に映っている星条旗がはためているのはおかしい」というものだ。実際には、旗が揺れたのは、宇宙飛行士が旗のポールを回したことによって起こったものだった。真空でも「慣性の法則」が成り立つため旗はなびくのである。

▶「原子爆弾」から「うんこ」まで、取り上げているテーマは多種多彩!

このように科学には、様々なオモテとウラがある。それは、光と陰とも言えるし、右と左かもしれない。何の関連もなさそうは二つの事柄が、実は背中合わせだったりするのだ。
本書では、141 のテーマのオモテとウラをイラストを交えて紹介していく。「核分裂」と「原子爆弾」といった物理の“ど真ん中”のものから、「うんこ」と「おしっこ」といったばかばかしいものまで、内容は多彩なものになっている。ちなみに「国際宇宙ステーション」のウラは「おなら」である。なぜだろう。知りたい方は、ぜひ、本書を読んでみてほしい。
また、本書では「新型コロナウイルス」や「電気自動車」といった近年話題となっているテーマも掲載している。気になるテーマから読むもよし、ウラから読んで行くもよし。どんどん読んで、科学うんちくをどんどん蓄積していってほしい。

▶「科学はおもしろい」ことを分かち合いたい!

文学や芸術を楽しむように、科学を文化の一つとしてとらえて楽しみたいというのが本書の趣旨でもある。本書を通して、「科学はおもしろい」ことを、皆さんと分かち合えたらこれほど素晴らしいことはない。

感想・レビュー・書評

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  • 背ラベル:404-サ

  • なんとなく科学知識が羅列学び。

  • 鉄には不対電子があることが磁石になる原因。ネオジム磁石は世界最強の永久磁石。
    ISSを最初に探すときは肉眼のほうがいい。双眼鏡では視野が限られる。
    補聴器は集音機とは違う。補聴器は高い音や聞きにくい音を大きくしている。
    コンコルドは音速の3倍で飛行した。ジェット戦闘機は短時間で飛行できる。ライフル銃の球はマッハ3。衝撃波が問題になる(ソニックブーム)。鞭を振るときに先端部が音速を超えることがある。その時バシッとなるのがソニックブーム。
    タキオンは超光速の物質だが一瞬でも存在できないため観測できないという理論が有力。
    ガンマ線とX線は発生の仕方が違うだけ。ガンマ線は原子核の内部起因。
    世界をつくる究極の粒子はクォーク。
    対消滅と対生成。最強のエネルギー源。
    電磁強力は、渦電流を利用している。

    超電導を使うと、強力な磁石が作られる。MRIやリニア新幹線。液体ヘリウムで冷却し続ける必要がある。
    断熱膨張と断熱圧縮。膨張で温度が下がり圧縮で温度が上がる。

    核分裂は、質量をエネルギーに変える=長崎原爆は1gの質量が失われた。
    炭酸泉は効能がはっきりしている温泉。血液中の二酸化炭素が増加すると酸素を送り込もうと血流が上がる。
    発火点と引火点。ディーゼルエンジンは発火点を超えると自然に着火する。ガソリンは発火点は高いが、引火点がマイナス40度と低いため危険。
    マイナスイオンは商売用に発明された俗称。
    分子間力は表面張力の理由。

    ミトコンドリアイブとY染色体アダム。
    窒素は空気中に多いが安定している。微生物が有機物に合成できる。ハーバーボッシュ法で肥料にすることで人口を支えた。高温高圧が必要。常温常圧で合成する方法が研究されている。
    マラリア、エイズ、結核は世界三大感染症。マラリア蚊にはDDTが有効。
    メスの産卵期以外は蚊は血を吸わない。植物の蜜を吸っている。
    酒は百薬の長、ではない。税源でもあり文化的に根を下ろしているため禁止されていないが、有害性のほうが強いことは結論が出ている。
    臓器移植は、HLA(ヒト白血球型抗原)が一致していることが望ましい。免疫抑制剤の進歩で、一致していなくても可能になった。

    ベルグマンの法則=動物の種は北に行くほど大きくなる。アレンの法則=同じ種なら北の方が耳が小さい。
    恐竜の絶滅した理由は、隕石の衝突をきっかけに巨大噴火が発生したためと考えられている。
    キリンは、脳に血液を送るため高血圧。
    吉野のお花見は山桜。ソメイヨシノは吉野桜と命名されたが吉野の山桜と混同されるため、ソメイヨシノになった。
    夏緑樹は雨期に耐えるために葉を落とすようになった。
    日本では、二人に一人ががんになる。高齢まで生きるようになったためがんが増えた。年齢を調整すればがん患者は増えていない。
    オリオン座のペテルギウスは超新星爆発がいつ起きてもおかしくない状態。

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著者プロフィール

左巻健男
1949年生まれ。東京大学非常勤講師。元法政大学教授。『RikaTan(理科の探検)』誌編集長。
千葉大学教育学部理科専攻(物理化学研究室)を卒業後、東京学芸大学大学院教育学研究
科理科教育専攻物理化学講座を修了。
専門は理科教育、科学コミュニケーション。
主な著書に、ベストセラー『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤ
モンド社)ほか、『学校に入り込むニセ科学』(平凡社)、『おもしろ理科授業の極意: 未知への探究で好奇心をかき立てる感動の理科授業』(東京書籍)、『面白くて眠れなくなる物理』(PHP研究所)、『中学生にもわかる化学史』(筑摩書房)などがある。

「2022年 『世界が驚く日本のすごい科学と技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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