「繰り返し」で子どもを育てる 国語科基礎力トレーニング

著者 :
  • 東洋館出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491040417

作品紹介・あらすじ

国語科の力を本当に身に付けさせたいのなら、
「継続」と「繰り返し」が欠かせない!

言葉を運用する力は、すぐに身に付く性質のものではありません。
学校での国語科の学習でも、学びを積み重ね、定着させることが課題となっています。
著者の土居正博先生は、このような現状に対し、
「身に付けさせる前に教えるのをやめてしまっている」と分析します。

では、身に付くまでしっかりと教えるためには、どのような工夫が必要なのでしょうか。
粘り強い指導を実現するためには、短時間で継続して行える学習活動に取り組ませることが効果的です。
本書では、全ての子どもに国語科の基礎力を確実に身に付けさせたいという願いのもと、「国語科基礎力トレーニング」、略して「基礎トレ」を提案します。


授業で取り入れる価値のある、学習活動の条件とは?

短時間で行える学習活動は今も昔も教室で行われ、そのような実践は無数に存在します。
そこで、「本当に授業で取り入れる価値のあるものはどのようなものか?」と、原点に立ち返り、その条件を整理しました。
本書で紹介する「基礎トレ」は4つの条件を備えています。

①継続できる「奥深さ」がある
②「ねらい直結型」である
③子どもの「夢中」を引き出せる
④子どもを「育てる」ことができる

これらの条件を全てクリアできる学習活動が、国語科「基礎トレ」なのです。


漢字サバイバル、指定ワード作文、今日のつぶやき140字ぴったり作文……
厳選の「基礎トレ」30例を掲載!

「基礎トレ」4つの条件を備えた活動を30例厳選して掲載しています。
漢字、音読、入門期、言語事項・論理的思考力、書く、話す・聞くに分類し、それぞれの「基礎トレ」を分かりやすくイラスト付きで紹介しています。
その30例を参考に、明日の授業からすぐに「基礎トレ」を取り入れていただくことができます。
さらに、それぞれの「基礎トレ」の土台となる理論やねらいについても丁寧に解説をしています。
解説をお読みいただくことで、より「ねらい直結」の実践を行うことができるようになります。

「基礎トレ」は、朝のすきま時間や授業のはじめなど短時間で行え、継続することで効果を発揮します。
本書内ではオリジナルの活動の創り方にも言及しています。
ぜひ、本書を参考に、あなたの教室でも「基礎トレ」に取り組んでみませんか。

感想・レビュー・書評

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  • 最近、授業でたのしいアクティビティが取り入れられることが多いが、この本は、たのしく力が確実に付くことを大切にしている。
    漢字サバイバル、具体・抽象ゲームをよく実践している。
    最近、土井先生は、漢字や音読について本を出版しているので、それらについては、新しい方を見た方がよい。

  • すぐに実践できそうな基礎力トレーニングが30個紹介されていて非常に勉強になった。
    それぞれに根拠や付けさせたい力、留意点などが説明されていたので、それらを理解した上で自分で取り組める点がとても良い。
    これは大きな武器の一つになりそうだ。

  • 138〜141pに、「今日のつぶやき140字ぴったり作文」という項がある。

    4pの紙面の中に、活動のねらい・活動内容・指導上の留意点だけでなく、
    1)字数限定作文指導のルーツと文献・実践記述の流れ
    2)字数限定作文のよさ
    3)SMS・Twitterがなぜ140字なのか
    が「さらっと」書かれている。
    さらっと書いてはいるが、これらを書くだけでも相当な個人研究がなされていると、読もうとすれば読み取れる。

    このようなスキルが、30例示されている。

    著者は、2020年8月時点で8年目の現役小学校教諭。
    末恐ろしいほど、学びを積み重ねている方だと、私は思う。

  • どの活動にも明確な狙いをもって指導
    簡単なルールで
    上限を無くす
    前向きに明るく積極的に取り組む
    声が出ると明るく前向きになる
    ドリルで合格タイムをつくる
    はじめに
    それでは全員不合格です。とかはっぱかける
    音読は読み熟語例文
    上位3人は最後に配る
    一巻二巻とかはひとつで数える
    熟語指導
    句読点で区切る
    ペア音読
    ゴニョゴニョ防止で先生見本
    何人か読んで評価
    文学説明の単元終わるごとに音読テスト
    音読指導と評価
    聞いたことを発信させる
    視写力入れる
    主語くじ一文づくり
    くじは慣れたら子どもに作らせる
    一文聞き取り書き
    はをへ入れる時折採点
    ペアトークの後タコ紹介
    対話は相手の話を受け止めることから始まる
    ノートとかチェック表たくさん使う
    有言先生のもチェック
    見つめて見つめて書きまくれは量にこだわる、えんぴつを止めない
    指定ワード作文は楽しく書く
    一覧を模造紙にして今日はこれやろう!動詞より名詞
    140字ぴったり作文「140マスワークシート」
    説明するよりできている子に見せてもらう方が理解できる

  • 久しぶりに国語の指導をさせてもらえそうな空気を感じ、最近の国語教育について調べる中で出会いました。
    4ページ1セットになっていて、技が欲しい時は前半2ページ、考え方を学びたい時は後半2ページから学ぶことができます。

  • 算数には基礎トレがあるが、国語にはそれがない。確かに。参考になるとうな基礎トレがたくさん。さらに、つくり方まで。ポイントはここだと思う。本書に書いてあることを、そのまますればいいわけではなく、教室の子どもの実態に応じたトレーニングが必要。単なるネタ本ではない。

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著者プロフィール

1988年,東京都八王子市生まれ。創価大学教職大学院修了。川崎市公立小学校に勤務。国語教育探究の会会員(東京支部)。全国大学国語教育学会会員。全国国語授業研究会監事。教育サークル「深澤道場」所属。教育サークル「KYOSO's」代表。『教師のチカラ』(日本標準)編集委員。

「2022年 『子どもに一発で伝わる! 説明の技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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