たった1日で声まで良くなる話し方の教科書

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492045763

作品紹介・あらすじ

ありそうでなかった!プロアナウンサーによる「声と話し方」の教科書!
プロがこっそりやっている「全スキル」を、初めて1冊にまとました!

《話し方は、「ちょとしたコツ」で劇的に変わる!》
●話を盛り上げるには、相手が「はい」「いいえ」で答えない質問をする
●相づちは、あえて声を出さずに黙ってうなずくと、好印象になる
●人前では「少しだけ高い声」で話すと、みんな集中して聞いてくれる

《声も、たった1日で良くなる!》
●3つのやり方で、「いい声」は簡単に出せる
●まずは、あなたの一番「聞きやすい声」「低い声」「高い声」を見つけよう!
●滑舌や早口を直す「簡単なコツ」がある

《すぐ使える!場面別テクニック、満載!》
●電話=いつもより「明るく」「ゆっくり」「時々、低めの声」で話すと、印象がよくなる
●会議=冒頭の「えー」「あのー」をやめるだけで、立派に聞こえる
●営業=断るときは「きっぱり×明るく」、残念な報告は「低い声×速く」で
●デート=男性は「ゆっくり話す」、女性は「高めの声」で相手の心をつかむ
●初対面=会話のとっかかりや沈黙は、相手の小物をさりげなくほめて乗り切る

《有名人の実例を、徹底分析!》
●池上彰さんに学ぶ「上手な抑揚のつけ方」
●小泉進次郎さんに学ぶ「人前で話す5つの極意」
●浅田真央さんに学ぶ「好印象を与える話し方」

発売前から話題騒然!書店からも注文殺到!
「声と話し方」が変われば、仕事も人間関係もうまくいく!

この1冊を読んで、人生を変えよう!

感想・レビュー・書評

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  • 【まとめ】
    1 魚住式メソッド3つの柱
    ●声
    声の出し方、高低を変えることによって、その場に最もふさわしく、効果的な伝え方をすることができる。
    誰でも「新しい声」「聞き取りやすい声」を手に入れることは可能。滑舌をよくすることも可能。声を変えるだけで、あなたの話は段違いに聞きやすくなる。

    ●話し方
    話し方というと、一般的には「どんなことを話すか」を教えると思うが、魚住式メソッドではこれを「音の高さ&スピード」「抑揚のつけ方」という観点から教えている。音の高さ&スピード、そして抑揚を使いこなすことによって、人に訴えかける力は絶大なものになるからだ。

    ●会話のコツ
    「会話のコツ」も「話し方」の一種だが、こちらはコミュニケーションにフォーカスしたもの。
    初対面の相手とうまく話すコツや、ちょっと気まずい状態からの挽回方法、上手な謝り方、気になる相手といい雰囲気になるためのとっておきの会話術など。知っておくかどうかで、会話はまったく違ってくるはず。

    魚住式メソッドの特徴は「話す内容」ではなく「声」や「表現方法」に特化していることだ。


    2 3つの柱その1:声
    コツは、シチュエーションによって声を変えていくこと。
    いい声を出すためには、
    ①肺にたっぷりと空気を入れる
    ②口をきちんと開けて、きちんと共鳴させる
    ③舌や顔の筋肉を巧みに動かすことで、滑舌良く言葉を発する

    ①…腹式呼吸をする。口からふぅ〜と息を吐きながら、お腹をゆっくりと凹ませていく。息を吐き切り、腹筋をギリギリまで縮める。その後鼻から息を一気に吸い込み、お腹をゆるめるのと同時に腹筋を使って、わざとお腹をふくらませる。(最初は仰向けで寝たままやると簡単)
    とにかく腹式呼吸を体に覚え込ませよう。
    ※アドバンスドトレーニング
    肩幅程度に足を広げ、お腹に軽く手を当てて立つ。腹式呼吸で膨らませたお腹を少しずつ凹ませながら、「アーーー」とできるだけ大きく声を出し、できるだけ長く伸ばす。

    長音トレーニングの要領でお腹に手を当てて、今度は少し短めに「アー、エー、 イー、ウー、エー、オー、アー、オー」と声を出す。このとき、腹筋をきちんと使って、一音ごとにお腹をリズムよくバウンドさせるように息を吐き発声する。ア行からワ行まで、この要領で行う。

    ②…鼻先に指を当てて、あなたの「一番聞き取りやすい声」を見つける。
    のどに指を添えて、あなたの「一番いい低い声」を見つける。
    てのひらを頭に添えて、あなたの「一番いい高い声」を見つける。

    ③…口の周りの筋肉をほぐして動きやすくしたり適切に使ったりすることで、滑舌は見違えるように改善される。舌のストレッチ、唇周りの柔軟、基本の口の形、変顔エクササイズをして顔をほぐす。

    滑舌アドバンスドトレーニング(カウント腹筋
    法)
    座る、立つなど体勢はお好みで。お腹に手を当てて、「イチッ、ニッ、サンッ、シッ、ゴッ……ジュウッ」と1から10まで大きな声でカウントする。その際、カウントと同時に思いきりお腹を引っ込めて空気を一気に押し出し、即座にゆるめる。この動きを瞬発的に行う。1〜10までのカウントを合計3セット、休みを入れずに連続で。お腹を確実にバウンドさせながらカウントすること。


    3 3つの柱その2:話し方
    声の高さとスピードを操ろう。
    人前では話すときは高い声で注目を集める。逆に、ゆったり感を与えたいときは低い声、低いテンションで。
    「高い声×ゆっくり」…やさしく大らかな印象になる
    「高い声×速く」…元気で明るい印象になる
    「低い声×ゆっくり」…落ち着いた印象になる
    「低い声×速く」…仕事ができる印象になる

    上達への第一歩は自分が「こんな話し方になりたい」というロールモデルを見つけ、「マネをする」こと。ロールモデルの会話やスピーチを録音して何度も聞く。

    明るい印象を持たれるためには、笑みをつくって話す。笑みを作れば自然と優しく明るい印象になる。まずは「口角を上げて横に開く」を意識する。自然と好印象になる。
    一方で、喉から声を発するイメージで声を出すと自然と低くなり、落ち着いた印象を与える。

    ●朗読
    朗読によって、強調、抑揚、メリハリを身に着け、人の心を動かす話し方ができる。
    朗読のトレーニングをしていると、それだけで「会話」も段違いに上達する。なぜか言葉がスラスラと出てくるようになるのだ。
    会話において「その場に応じた言葉が出てこない」「当意即妙な受け答えができない」という悩みをよく聞く。会話というのは言葉のキャッチボールであるため、「言葉の反射神経」みたいなものが必要になってくる。これが「朗読」によって劇的に改善するのだ。

    ・ウォーミングアップ
    ①お腹にグッと力を入れながら読む。自分のお腹を、「空気を押し出して音を出すアコーディオンの蛇腹」だとイメージしよう
    ②声量はなるべく大きいままキープ
    ③言葉に集中する。言い間違えない
    ④口をしっかりと開け、ハキハキと読む
    ⑤スピードを一定にして読む

    ・原稿読み
    まず黙読→音読→朗読の順に原稿の意味を紐解いていく。強調したい部分、聞き流してもらってもいい部分を分ける。次に、強調したい言葉やフレーズに合わせて抑揚をつける。
    抑揚の付け方は、
    ①高めの声を出す
    ②前後に比べてゆっくり話す
    ③直前に軽く間をとる
    ④強く発音する
    ⑤声色を付ける

    また、朗読はかならず録音して何度も聞きかえそう。


    4 3つの柱その3:会話のコツ
    ・相づちは、あえて声を出さずにだまってうなずく
    ・話を盛り上げるには、相手が「はい」「いいえ」で答えない質問をする。
    ・自分が知っていることでも、わざと知らないふりをして相手に話してもらう。
    ・話すときに上半身を揺らさない。会話の船酔いのクセは治そう。
    ・話にえー、あのー、えっと、といったつなぎ言葉をつけない。会話からえーのプレースを消すだけで、理知的で落ち着いた印章が増す。
    →次の文章へと移るとき、「えー」といいそうになったら即、口を閉じて我慢する。

  • いやだいやだと子どもの頃からずーっと思っていた自分の声。滑舌も悪い。尻切れトンボ。いよいよ、妻にも声が届かなくなった。低音難聴?なにそれ。
    声って自信に直結していると思う。「え?」と聞き直されるたびに1%削れる。

    ええ声になりたい!
    Audibleのように朗読がうまくなりたい!
    子どもに読み聞かせたいなんてのは口実で、それを練習台にして最終的には人にモテたい!

    ようやく重い腰を上げて選んだ理由は、Audibleでピックアップされていたから。あるあるな大げさタイトルだけど、中身はタイトで参考になる。
    読み始めはやること多すぎに感じたが、必要なことだけに絞っていくと残すは朗読の練習量だけになる。
    黙読→音読→朗読→録音→再生は、地獄の作業ながら確かに効果あり。

    さあ、モテ…情感たっぷりに読み語りするぞ!

  • え、たった一日で?
    どんなやり方をするのかしら!?と好奇心にかられて。
    一日というには、やること沢山あり過ぎ!ですが。

    内容は実践的で、アナウンサーとしての経験から失敗を乗り越えて工夫した内容もいろいろ。
    だけでなく、既に指導に当たっている人だけあります。
    読んで損はないですよ。

    発声法や腹式呼吸のやり方。
    初めて習った人でも、コツがわかれば激変するそう。
    自信を持てるようになるのも、良いですね。

    基本、ゆっくりと話をすること。
    自分のことばかりに気を取られていると、何のために話をしているのか見失なってしまうことも。
    相手の話をちゃんと聞く姿勢が大事だということなど、それを伝える態度も具体的にこまごまと書かれています。
    えー、あーは癖でつい言ってしまいがちだけど他の人には耳障り。これをやめるにもコツがあるとか。

    本番前に緊張してしまうと心配になりますが、実は適度な緊張感を持つのは有効。
    むしろ、リラックスしすぎるのも、失敗の原因になるそう。
    なかなか面白かったです☆

  • とても勉強になりました。
    「声と話し方」で人生が変わります❕
    ぜひぜひ、読んでみてください。

  • 練習も必要なので、
    一日で良くなるというのは流石に難しいかなと思いつつも
    腹式呼吸から始まりちょっとしたコツがありわかりやすいです。
    確かに日本ではスピーチやディベートに重きを置かれていないような気がしますし
    何か指摘されてもすぱっと切り返し明瞭に話すだけで説得力があります。

    お芝居をしていたときに比べて、声量も落ちて滑舌も悪くなったので
    今一度鍛え直したいなと思います。

  • 良書 話し方で口のかたちまでが解説されている本。三から五の固まりで要点がまとめてあり親切です。

  • 【通】
    確かに英語圏の人は小さな声で話しているときでも腹式呼吸になっているように感じます。

    わたしは基本ぼそぼそ系ですが意識して腹式で話をしてみると、思った以上に声がとおりました。(笑)
    不思議な感じです。

    これからは朝起きたら、「太陽にむかって背伸び」に加えて「腹式呼吸」をすることにします!

  • 魚住式メソッドとしてあるだけあって、発声や話し方の練習方法はとても実践的で勉強になる。読みやすくエピソードもわかりやすいので質の良いセミナーに行けたような満足感。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 滑舌を良くする方法、声の出し方、話すスピードと声の高さによる印象操作など、いろんな場面で役に立ちそうな情報が詰まっていた。
    話し方の基本を知りたい、という人にはピッタリ。
    しかも、わかりやすい絵と簡潔な文章のおかげでわかりやすく、実践しやすい。

    ただし、あくまで基礎的なことが中心のため、ある程度話すのが上手い人には物足りないかも。

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著者プロフィール

フリーアナウンサー。ボイス・スピーチデザイナー。大阪府生まれ、広島県育ち。
1995年、慶応義塾大学卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティー、情報番組などジャンルを問わず幅広く活躍。
2004年に独立し、フリーアナウンサーとして芸能活動をスタート。これまでおよそ500本の作品に携わる。
各局のテレビ番組、CMのナレーションも数多く担当し、その温かく、心に響く語り口には多くのファンがいる。
また、およそ30年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」を確立し、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとしても活躍中。
声の質を改善し、あがり症を軽減し、相手の心に響く「音声表現」を教える独自のレッスン法が口コミで広がり、
「説得力のある話し方が身につく」と営業マン、弁護士、医師、会社経営者など、男女問わず、さまざまな職種の生徒が通う人気レッスンとなっている。
著書に『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』などがある。

「2021年 『1秒で心をつかめ。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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