教養読書―仕事も人生も読む本で大きく変わる

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492046234

作品紹介・あらすじ

ビジネス教養人が読むべき15冊!
良書に出会えば何者にでもなれる──。

人は、本を読み、多くの人と出会い、多くの経験を重ねることによって、
次なるステージに上がってくることができるのではないか。
それが人生というものではないか。

いまも読み継がれる古典や名著が視界を拓いてくれる。
それは、生涯にわたる学びであると同時に、
見える世界が広がってくる楽しみでもある。
ビジネスの領域でより良く生きるための道しるべともなるだろう。

私も、五十数年に及ぶ仕事人生を生きてきた。
窮状に陥ったことも一度や二度ではない。
しかし、進むべき先の判断に苦慮したときに、
古今の名著に支えられたことが思い出される。

世界で、そして日本で読み継がれてきた人間の真理、経済の真理、人生の真理が、
いまを生きる自分にも手渡されたからだと思う。

これからの若い人がビジネス教養人を目指して良書に出会えば、
時代の変化にもグローバル化にも強くなる。
なぜなら、古典や名著を通して世界のビジネス教養人と同じ土俵に立つからだ。

感想・レビュー・書評

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  • おすすめの書籍だけではなく、著者の読書に対する『熱い』想いが綴られており、当時読書嫌いだった私の読書へのモチベーションを再燃させてくれた本です。

  • 資生堂名誉会長 2009年発刊の加筆修正
    良書に出会えば何者にでもなれる。

    「箴言集(しんげんしゅう)」ラ・ロシュフコー アフォリズム(簡潔で鋭い警告)1行
    「ガリア戦記」カエサル
    「方丈記」鴨長明

    「ご冗談でしょう、ファインマンさん」リチャード・ファインマン 紅茶はレモンにしますか、ミルクにしますか?→両方どうぞ
    機密文書の引き出しの鍵開け→鍵の数字には一定の法則
    物理の法則の発見と相通ずる基本的な方法があることをいたずらを通じて学習してしまう。

    「電車の混雑について」寺田寅彦
    「史記」司馬遷
    「悪童日記」アゴタ・クリストフ ハンガリー動乱でスイスに亡命
    「パーティー学」川喜多次郎 KJ法
    「嘔吐」サルトル
    「猫町」萩原朔太郎 鉄道で旅・知らない町・秘境
    「陰嚢礼賛」谷崎潤一郎
    「銀河鉄道の夜」宮沢賢治
    「地獄の季節」ランボー
    「薔薇の名前」ウンベルト・エーコ
    「随想録」モンテーニュ

    本を読まない→頭が空っぽ 本→頭のネットワーク 二極化が進めば本を読む少数派によって知らない間にコントロールされる。自分の意思で選んでいるようでも実はあらかじめ決められた選択肢の中から選んでいるに過ぎない(鹿島茂・ナイルスナイル)

    ビジネス教養人は併読せよ 他分野の知は力だ
    ポイントを読む→メモ なぜこの本を読みたいと思ったのか。なぜメモを残そうとしたのか。→その時の視点に立ち返ることができるし、考えを整理できる。

    マンガ、アニメ 日本文化の太い流れとは別 neoteny(幼形成熟)やエキゾシズムの点で珍重

    図書館は書店とは別のもの ベストセラーを公費で買う施設ではない

    本の電子化 活字離れというより本離れ☆結論の記述なし・なぜ電子的な文字を読むことで脳が進化しないのか不明・簡単に手に入る情報で脳が進化しない=単なる感情論

    文字活字文化推進機構

    美しい日本→分かりやすいが、提唱する人の人生観や哲学、ひろがり、深い意味を感じ取れない

  • 〈丸善eBook Library〉本文リンク
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000052955

  • ガリア戦記とか史記とか、敬遠していた本を読んでみようと思った

  • 読書は、楽しく読んで、いつの間にか、何かしら血となり肉となっていればいいなと思っていますw。ある目的のために読むのは勉強であり、「○○の本を読むべき」などは僭越至極と思ってます。福原義春氏の「教養読書」(2018.4)、このタイトルには抵抗を感じましたが、この方の本は何冊か読み、共鳴する点も多々あったので一読しました。印象に残った言葉は:①声を出して読むと記憶に刻まれる ②本を読む感受性にも旬がある ③人はいままで読んだ本でできている。

  • 装丁で本を選ぶことは多いけど、ここまで表紙しか見ずに買ったのは初めてかもしれない。いつもはちゃんと著者のプロフィールを見てから買うのに、この本は手に取ってすぐにレジに持って行ってしまったから、著者が資生堂の名誉会長であることを知ったのは読み始めたあとだった。表紙にもちゃんと肩書きが書いてあるのに、なんで気づかなかったんだろう。
    それくらいこの本の表紙に、というか書名に惹かれたのは、読書術の本やビジネス書を読む中で「教養」というワードにたくさん出会ったからだ。教養というのはすごく大事なもので、しかもそれは本を読めばある程度身につく、という説はどの本にもわりと共通して登場する。でも「教養」ってなんだか漠然としていて、実体がないからいまいち掴めない。それでも私は「教養ある大人」にどうにも憧れてしまっているので、この本を読めば憧れの教養が身につくかもしれない! と期待したのだ。
    この本では著者自身の豊かな読書体験について、具体的な書名を挙げながら淡々と、ときに熱く書かれている。読書の楽しいところと楽しいだけじゃないところ、古典を読むことがなぜ大切なのか、そもそも人はなぜ本を読むのか。私が一番気になっていた「教養」の部分については、冒頭でいきなりぐさっとやられた。
    「ではなぜ、あなたは『教養読書』という書名の本を手に取ったのだろうか。『教養』の本質を確かめようと思ったのか。あるいは、読書によって得られる『教養』を期待したのかもしれない。いずれにしても、より良い本を求めてるのではないか」(本文より引用)
    ここまで図星だと何も言い返せない。この人の言うことはちゃんと聞こうと思ったし、実際、この本の中で紹介されているいくつかの本は今すぐにでも読みたくなった。
    それから私は偶然にこの本と並行して松岡正剛氏の『多読術』を読んでいたので、『千夜千冊』の話題が出たときはおお! と思った。同時に読んでいる2冊の本に共通の話題が出てくるのっておもしろい! 同分野の本を複数読んでいるとこういうこともあるんだなあ。

    【読んだ目的・理由】読書を通じて教養を身につける方法を知りたかった
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.3
    【一番好きな表現】古典の教養を共通して身に付けているということが、互いの能力や考え方への信頼感になっているように思える。それはまるで扇の要のところで、大切な価値観がしっかりとつながっているようなゆるぎのない感覚ではないだろうか。(本文から引用)

  • 「だから人は本を読む」の再構成

    ウィリアムレーザ教授 経営の一番基礎の部分にフィロソフィー、その上にプリンシパル(思考行動)、さらに上に載っているのがストラテジー(戦略)

    ガリア戦記

  • 良い刺激になった。

  • 古典的良書を紹介する本、主にビジネスマンに対する読書のすすめである。また、著者自身の経験を織り交ぜながら読書そのものを推奨する。
    推薦本については、古典がほとんどを占める。当たり前だが良書ばかり。書籍名が太字になっているので、これだけメモしてもいいかもしれない。
    読書そのものの推奨については、日頃本を読んでいる人が読んでためになるようなものではない。日頃本を読まない人が、これを読むとも考えられないのだが…。
    何を読んでいいかわからなくなったら、手に取って見るのもいいかもしれない。

  • 読書の良さを改めて確認できた。

    本を読む習慣があってよかった、よかった。

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著者プロフィール

資生堂名誉会長・ほほづゑ発行人 

「2021年 『季刊 ほほづゑ第108号 特集 鉄道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福原義春の作品

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