「重金属」体内汚染の真実 ―ほんとうのデトックスのすすめ (プレミア健康選書)

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492059265

感想・レビュー・書評

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  • 本書で取り上げている有害な重金属とは、主に水銀、鉛、カドミウム、ヒ素です。これらの有害物質は、交通量の多い場所を避けたり、サケやマグロなどの大型魚を食べるのを控える等していても、私たちの体には知らぬ間に蓄積されています。
    体内に入るルートとして一番考えられるのは飲料水や食べ物です。自宅に届けられる生活水は鉛の水道管を通ってくるため、水中には鉛が溶けています。また、穀物や野菜の栽培には、カドミウムなどの農薬が使用されます。本書では他にも有害物質が体内に侵入するルートが説明されており、身近なところに、こんなにもたくさんの有害な重金属が存在していることを知り絶望的になりましたが、自暴自棄にならず、できる限りの対策を取っていこうと考え直しました。
    著者は体内のミネラル蓄積量を調べるのに「毛髪ミネラル検査」をすすめていますが、私は「オリゴスキャン」という、吸光光度法によって手の平に数秒かざすだけで測定できる検査を受けました。残念なことに、結果は14項目中、アルミニウムやカドミウムなどの8項目が高値でした。
    本書ではデトックス法を詳しくは説明していませんが、体内の有害物質と結合する成分などを紹介しています。また、体内の老廃物の排泄は、95%近くは便尿からとのことなので、やはり日頃の食生活は重要です。
    有害な重金属はアルツハイマーなどの原因の一つと言われていますが、著者は自閉症の原因でもあると言い切っています。この意見には初めは抵抗がありましたが、医師である著者のクリニックで自閉症の小児患者が良くなっていくことを知り納得しました。
    政府は、「家庭用の水質は基準以上」「農薬残留量は規定内」と言いますが、これまでもこうした真実が覆されたことがあります。例えば、歯科では数年前まで、保険適用で銀歯を入れていましたが、その素材のアマルガムで健康被害が多数出たため、現在ではセラミックを推奨する歯科医が多いです。
    デトックスを試みても、結局はモグラ叩きのようですが、この終わりのない戦いに挑みたいと覚悟をさせてくれた一冊です。

  • 自然への重金属汚染が、身体にも影響を及ぼしている。
    1974年有吉佐和子の複合汚染で、告発された公害が、
    引き続き、人体を蝕んでいることに 衝撃を受ける。
    有機水銀汚染は、水俣病。カドミウム汚染は、イタイイタイ病。
    それが、日本の高度経済成長の裏側の歴史だった。
    水銀は、魚の身体に濃縮され蓄積される。
    小魚を食べる 大魚が実は 有機水銀汚染をされている。
    マグロ、カジキ、サケなどは、有機水銀の含量が多い。
    また、乳幼児のワクチンや赤チン、果ては歯の詰め物まで、
    水銀が使われているなんて、人間は学ばない動物であることは確かだ。
    自閉症が、重金属汚染と関連しているのは驚きである。
    アトピー性皮膚炎の原因の一つに、歯の詰め物が挙げられているのは、
    恐ろしい事態といえる。
    脳や内臓への影響を及ぼす鉛は、水道管に使われている。
    カドミウム、そしてヒ素なども忍び寄って、体の中に入り込んでいく。

    髪の毛の重金属分析が必要なことは、痛感する。

    そして、デトックス。排毒による健康。
    食べるものから 重金属をとらないようにする。
    キレート効果を生かした デトックス。
    アルファリポ酸のキレート効果。
    必須ミネラルが、有害ミネラルを駆逐する。
    メタロチオネインを活性化する。
    排毒する 処方が、重要な 健康への基礎づくりになる。

  • 493.152-オオ 300439718

  • これ読むと(まだ1/3だけど)、放射能汚染だけにこだわっていちゃいけない、と思うようになる。うーん。

    水銀、パラジウム、カドミウム、鉛、クロム、ヒ素などが身近なところから口に入って、アレルギーや神経系の異常、を引き起こしている。

    大型魚、虫歯の治療痕、電池、絵の具、排ガスの積もった土や砂、


    鉛 土壌汚染対策法 150ppm以上で除去
    →砂場では1日0.2g吸い込みを想定、毎日1週間遊ぶと体重20キロでwho勧告の80%になる

  • あまり不安にかきたてられるのもよくないが、事実として体内に蓄積される有害物質とその原因について理解しておくのは妊婦さんや妊婦さん以外でも知っておいて損はない。

  • 今はあまり話題にも上らない過去の公害病、イタイイタイ病や水俣病などは重金属の過剰摂取によって発症し、毒が人体にヒドい影響を及ぼす例を目の当たりにした事件でした。食品にも多くの重金属が含まれ、ニンプの時にはあまり摂らないようにと警告されている食材も多かった。マグロや鯨などの食物連鎖の上に来る動物は特に水銀他の蓄積量が多いとの事で、一般の方でもあまり摂らない方がいいらしい。しかし、漁業組合の圧力があるのかあまりニュースでは話題に上らず、マグロ漁の規制を世界で布かれると聞き、日本人は驚愕するくらいだから…重金属の接種を憂慮するなら、規制された方が良いのではないか?とワタシは思った。そんな著書の中で一番気になるのは予防接種の水銀の事。乳幼児が受けるワクチンの回数は多く、接種される水銀も加算されていく。その水銀は脳に到達すると無機水銀に変化し脳から出て行かなくなる事が分かっている。と言う事は蓄積して行き、水銀による弊害が出てくる事に。多い水銀量は自閉症の原因として、現在治療としてキレート法が用いられ、著者のクリニックでもサプリメントと生活改善で効果が見られているという。生活でも、水銀他重金属を接種してしまう原因はいくらでもあり、生活環境も大事だと言う事です。

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著者プロフィール

内科医師。1954年大分県生まれ。九州大学工学部大学院合成化学専攻修士課程修了。九州大学医学部卒業。銀座サンエスペロ大森クリニック、福山中央病院で西洋医学と補完・代替医療の区別をなくした統合医療を基本に取り組み、有害物質除去を根底にした「デトックス(体内浄化)
医療」を広げる。デトックス医療を実践する過程で発達障害の子どもたちと出会い、臨床的に発達支援を行ってきた。
発達障害関連の文献など約1万件にあたり、その発症メカニズムやサポート方法を検討し、遺伝子多型検査、毛髪ミネラル分析、尿中有機酸検査などをもとにしたデトックス栄養療法を実践している。

「2018年 『発達障害を克服するデトックス栄養療法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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