小説 北里柴三郎: ドンネルの男

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492062142

作品紹介・あらすじ

日本近代医学の父・北里柴三郎。破傷風菌の純粋培養、ペスト菌の発見など世界でも知られた医学者である。北里は医師として活躍しただけでなく、日本医師会および日本細菌学会初代会長、慶應義塾大学医学部創設という実績からもわかるように、オーガナイザー、経営者としての手腕も存分に発揮した。このような人物であるにも関わらず、北里に関する伝記・小説は子供向けの伝記以外に極めて少ない。
著者の山崎氏は、北里の秘書・田畑重明が日常を克明に記した日誌(未公開の一級資料)を入手し、それをもとに2002年4月から「週刊東洋経済」で「ドンネルの男」として連載された。

北里柴三郎は、ペスト菌を発見し、日本の医学、細菌学の基礎を築き、第一回ノーベル賞の候補にもなった世界的な医学者である。また、2024年には新千円札の肖像にも登場する。

コロナ禍の今こそ知っておきたい日本の近代医学の礎を築いた北里柴三郎の生涯!!

感想・レビュー・書評

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  • 医療関係者でなくとも響く内容と思う。東大と慶応の関係が間接的にわかるが、初期の医学の歴史がわかる有益な本と思う。自己啓発にもなると思われる。

  • 日本近代医学の父・北里柴三郎。破傷風菌の純粋培養、ペスト菌の発見など世界でも知られた医学者です。また、伝染病研究所を創立し、日本初の結核療養所をつくり、初代日本医師会長を務め、日本近代医学の礎を築きました。そして、彼が設立した「北里研究所」は、多くの世界的な研究者を輩出することになります。
    ドンネルとはドイツ語で雷のこと、激しい気性であった彼を表現しています。

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著者プロフィール

山崎光夫
一九四七年福井市生まれ。早稲田大学卒業。放送作家、雑誌記者を経て小説家に。八五年『安楽処方箋』で小説現代新人賞を受賞。医学・薬学関係に造詣が深い。小説に『ジェンナーの遺言』『ヒポクラテスの暗号』『精神外科医』『風雲の人 小説・大隈重信青春譜』『小説曲直瀬道三 乱世を医やす人』など多数。ノンフィクションに『東京検死官』『逆転検死官』『戦国武将の養生訓』『薬で読み解く江戸の事件史』『胃弱・癇癪・夏目漱石 持病で読み解く文士の生涯』など。九八年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で第十七回新田次郎文学賞を受賞。

「2023年 『鷗外青春診療録控 本郷の空』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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