ベッカー教授、ポズナー判事の常識破りの経済学

  • 東洋経済新報社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492314081

作品紹介・あらすじ

男女の産み分けは好ましい?臓器市場を作るべき?脂肪税で肥満は減らせる?大学ランキング、治安の民営化、欧州の経済停滞など、二人の巨匠が斬りまくる痛快な一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ノーベル経済学しょうを受賞したベッカー教授のブログから、幾つかの評論を抜粋した本。特に前半では、経済学の観点から社会問題に切り込んでおり、確かに「常識破り」ではあるが、非常に面白いロジックで評論を行なっている。
    特に、男女の産み分けや臓器移植といったテーマを「経済性」の観点から説明している章は、倫理的にはどうだろう・・とは思いつつ、納得してしまう部分も多かった。

  • 経済学の教授と連邦栽判事が毎回ひとつのテーマを片方がメイン、もう一方がコメントするというスタイルになっている。
    意見が一致することもあれば反対意見になることも当然ある。そこにものの見方はひとつではないということが示されている。

  •  え、っていうようなものを経済学としてみてしまう本。
     例えば、臓器売買など。

     簡単に書かれているので、お手軽な常識的経済の本としておすすめ。

  • タイトルと表紙から興味をひかれて手に取った一冊。
    しかし内容はかなりしっかり考察してあり、経済初心者の自分には少し難しい面もあった。
    読みごたえはありました。

  • タイトルと表紙のデザインがなんともイロモノな感じを漂わせるが、
    著者が著者なだけあって、内容はしっかりしてる。
    でもやっぱり表紙のデザインは変えた方がいいと思う。
    あと若干価格が高い感じがする。200頁程度で2300円は少し高いでしょう。そういう意味では評価は★4つ。

    この本を読んで、公共政策を考えるにはやはり経済学的視点が必要不可欠だなあと感じた。
    経済学的視点というと、細かい数字を扱って損か得かというような議論をするように思われるが、そうではない。経済学視点というのは、経済学で使われる考え方を世の中の事象一般に当てはめることである。
    例えば男女の産み分けの議論では、具体的な数値はほとんど出てこなく、ミクロ経済やマクロ経済のややこしい知識もいらない(それはこの本全般に言えることだけど)。
    しかし、負の外部効果という経済学上の概念を使って鮮やかにこの問題を分析している。
    これが経済学的視点を使って考えるということである。

    この本は知識うんぬんよりも、ある問題に対する議論の仕方、切り口の設定の仕方を学ぶ本と言ってもいい。

  • タイトルや表紙のイメージとは異なり、内容はかなり専門的で難解に感じました。ブログの翻訳ということなので、やはりタイムリーに読みたい内容です。

  • ノーベル経済学賞を受賞したベッカー教授と100年に1人の逸材とも称されている法学者ポズナー判事のユニークな考えが紹介されています。二人で毎週のテーマを決め、一人が基調エッセイを書き、他方がコメントを加えるという形式のブログが出版されたものです。
    「男女の産み分けは好ましくないことだろうか?」、「臓器売買は認められるべきか?」などの判断が難しい問題に対して、独特の経済学的アプローチから問題解決のメスを入れています。二人のディスカッションは、まるでマイケル・サンデル教授の「白熱教室」のようです。極めて論理的な議論でありながら、異なる結論のぶつかり合いを興味深く読みました。分析するためには、多面的に見ること、徹底的に突き詰めることが重要だと感じさせられます。
    ただ、経済学の話なので、結局「損か得か」の議論になってしまう気がします。やはり、「正義」の話の方が奥深いですねえ。

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