子どもが勝手に学び出す! ハーバード流 子育ての公式

  • 東洋経済新報社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492315187

作品紹介・あらすじ

ハーバード大学の学生・卒業生を対象に
「あなたは、どう育てられたかのか」を調査。

興味深い事実が次々とわかった。
「小学校3年生のころには、自分で勉強するようになっていた」
「成績がよいことで、あまり褒められてはいない」
「一緒に育てられたきょだいは、あんまり……」
「家が貧乏で、ホームレス用のシェルターで数年過ごした……」

「ハーバード育ち方プロジェクト」などを通じて、ハーバード大学の学生・卒業120人を含む200人余の成功者とその親へのインタビューから判明した8つの「子育ての公式」を公開。
8つの公式のそれぞれについて、インタビューから得た豊富な実例と、学力格差について専門的に研究する著者らの最新の研究を交えながら説く。そこから浮き彫りになってくる成功への鍵は、人種や環境、学歴や経済的背景にかかわらず、どんな親でも学び、育むことができる、子どもへの関わり方である。

感想・レビュー・書評

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  • 基本方針を引用。
    〈大きな目標と使命感をもった、自分の頭で考える賢い子どもを育てる努力を惜しまなかったことだ。子育ての達人はみんな、子どもが5歳になるまでに簡単な数の概念と文字の読み方を教えていた。また子どもを対等に扱い、子どもの意見を尊重し、何か質問されればよく考えたうえで答えていた。・・・誰もが必死に時間を見つけお金をやりくりして、子どもがいい成績をとれるよう手助けしていた。・・・親自身の生いたちを参考に、子どもに将来どんな力を身につけてほしいか考えていた。けれど何より大切なことに、
    自分の夢ーーかつて親自身が目指して挫折した夢ーーを子どもに押しつけることは決してなかった。
    ・・・子育ての公式の基本は、子どもが力を発揮し幸せな人生を送れるよう狙いをもって選択することだ。〉

  • これは今まで読んだ教育本の中で一番ためになったかもしれない!具体例がわかりやすかった。

  • ハーバード大学の学生をはじめ、成功者200人とその親にインタビューした結果、子供への接し方に共通点が見られた。これを「子育ての公式」と著者たちは名づけた。

    子育ての公式で育った人は「なりたい自分」になっている。それは、次の3つの資質を親が養ってくれたから。
    ・使命感:
    高い目標や目的、価値ある大きな成果を達成しようという気概。
    ・主体性:
    壮大な目標に踏み出すための、途方もない気力。
    ・知性 :
    複雑な課題を処理する能力と、周りから情報を集めて理解し、進むべき方向を判断する能力。

    子育ての公式において、親は、子供の人生の各段階で、次の8つの役割を果たす。
    ①最初の学びのパートナー:
    最初の手ほどき役として、読み書きを教えたりする中で、子供の学ぶ意欲を育てる。
    ②整備士:
    子供に関わるすべての人と制度が、子供にとって一番いい形で動いているかを確認する。
    ③手配役:
    お金や人脈をもった支援者、複雑な制度の利用法など、子供の成功に必要なツテや情報を探しだす。
    ④紹介役:
    子供に、新しいアイデアや将来歩めるかもしれない道を見せて、人生の可能性に気づかせる。
    ⑤哲学者:
    生涯を通じて自分の世界観を伝え、子供が意味や目的を探す手助けをする。
    ⑥お手本:
    いつかこうなってほしいという姿を行動で示す。
    ⑦交渉相手:
    一貫性のあるルールのもとで、子供が自分の意見を言えるようにし、自立心を育む。
    ⑧GPS:
    子供の独立後も、親の理念に従い、進む方向を示す。

  • 読み終えた印象としては、そもそも「公式」という表現に違和感がありますが、とりあえず「公式」ということにしておきます(個人的には「法則」の方がしっくりきます)。

    紹介されている「公式」は8つあるのですが、実際には2つか3つのものを無理やり分解している印象です。
    自分の理解力が足りないだけかもしれませんが、同じことを繰り返し述べているように思えますし、結果として、話があっちこっちに飛んでいて、とっちらかっている印象を受けました。

    また、この本で述べられている成功は、いわゆる難関大学(ただし、アメリカの難関大学)に進学した上での成功ばかりで、偏りが大きいように思いました。
    しかも、成功については、大きな成功のみが語られている一方で、「公式」を適用した上での失敗例にはほぼ触れられておらず、片手落ちな印象です。

    格差の大きい社会であるアメリカでは、格差を乗り越える手法を訴える、このような本が受けるのかもしれませんが、都合のよい事実だけを抜き出してまとめた本に過ぎないように思います。
    正直言って、期待外れでした。

  • ・toppointで読む
    ・調査はサンプル少ないなど信用ならないが…
    ・なりたい自分をつくる3つの資質
     ・使命感
     ・主体性
     ・知性
    ・親の役割
     ・最初の学びのパートナー
     ・整備士
     ・手配役
     ・紹介役
     ・哲学者
     ・お手本
     ・交渉相手
     ・GPS

  • 子供の為になることが8つの法則として取り上げられてます。
    まずは一緒にやってみることが大事かと思いました。

  • なりたい自分=使命感+主体性+知性

    大きな目標と使命感を持った、自分の頭で考える賢い子供を育てるため努力を惜しまなかった。

    成功する人間を育てるというのは、子ども自身がなりたい自分を実現することだ。

    知性は筋力と同じだと知っていた。どちらも鍛えることが出来る。

    親の8つの役割
    ・最初の学びのパートナー
    ・整備士:学校の問題を解決する
    ・手配役:成功を大胆に後押しする
    ・紹介役:新しい世界を見せる
    ・哲学者:人生の意味や目的を伝える
    ・お手本:子供が憧れを抱く
    ・交渉相手:権力者と渡り合う方法を教える
    ・GPS:進むべき方向を指し示す

    将来の成功を左右する先取り効果:
    小さい頃から親に観察力を鍛えられた子は、就学前から自分は友達より勉強が進んでいて、それが理由で注目を集めていることに気づいている。この自覚がやる気につながる。ずっと優越感を保ち、良い気分を味わいたければ、頑張って先頭を走り続けるしかない。

    決して諦めず子供の人生を最優先している。

    本人が興味をもてること、得意になれそうなことに触れさせ、それに打ち込めるよう応援することで、究める姿勢と主体性の2つの大切な資質を伸ばすことができる。

    未来を鮮やかにイメージできるほど主体性が高まり、選んだ道を究める意欲が湧き、さらにはそれが将来の成功にもつながる。

    史上最古の哲学書とされるヒンドゥー教の聖典「バガヴァッド・ギーター」によると、人生を豊かにする普遍的な原則は知識の探求、幸福の追求、思いやる義務。

    いったんこれと決めたら、しばらく続けることが絶対条件になる。

    人生を良い方向に導くマインドセット:
    ・成長:努力すれば、もっと上達する
    ・立ち直る力:つまずいても、進み続ける。絶対に諦めない
    ・一体感:ここが私の居場所だ
    ・やり抜く力:最後までやり抜く、途中で投げ出さない
    ・究める姿勢:自分なりの目標を決め、ベストを尽くそう
    ・自信:私なら出来る
    ・責任感:自分と周りのため、私には成功する責任がある

    頭の良さではなく、知性を褒める(成績ではなく人柄を褒める)

    私達の行く手を阻むただひとつの障壁は自信のなさだ。

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