- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492394854
作品紹介・あらすじ
なんでも「ズバッと」が社会を狂わせる。日本社会は一体どこで歯車が狂ってきたのか。
感想・レビュー・書評
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二分割思想を懸念する一冊。
子供の世界は大人の鏡である。
まったく、そのとおり。
なんて偉そうに言っている自分もどうだか?
と考える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
教育・家庭・マスコミ・企業倫理・地方など、現代の日本社会の問題点を列挙。経済論評の時の榊原さんらしく鋭く切り込んでいく論調を期待したが、表面的でそうでもなかった。
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学び
❶解答は必ずしもない
❷日本を愛するために日本史を学ぶ
❸幼少期の暗記
①すべての事柄を“白・黒”つけることはできない
白・黒つけるとわかりやすいが、自分の頭で考えなくなる
一面の情報だけでなく、左右・前後の情報を得て
自分なりの解答をつくり出すことが必要
②外国人に日本のいいところ、歴史を話すことができるだろうか
自分の住んでいる国を誇らしく思うためにも、日本史を学ぶことは必須
『隣の芝生は青い』と同じように、他国が魅力的に感じる原因は、日本の歴史について理解していないからかな。と感じます
③暗記は脳の活性化に役立つ
ユダヤ人やインド人は、小さい頃から旧約聖書やリグ・ヴェーダなど宗教の経典を暗記させられる
私も気に入った本か、言葉を今のうちに見つけて子どもと暗記したいと思います
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購読理由は出版された2007年では「反知性主義」をどのようにとらえていたのかを知るため。一般書では比較的早くこの言葉を使ったのだろうが使い方が・・・
中身はいわゆる“知識人“による啓蒙書だが、専門の経済以外は他人の良意見の受け売りで、各意見はそれぞれ良いのだがそれらを都合よく組み合わせた結果が出版後10数年経った現在の社会であり、そういう点で表面をなぞっただけの“提言“などまさしく幼児化した日本社会を代表するオヤジ人種による“理想論“であるといえる。 -
序文では同意できる部分が多かったが いざ蓋を開けてみると、自慢と偏見で構成された内容の薄いものだった。
本書では二分割思考を否定している。 それ自体に異論はないが、著者の断言的な著し方はその二分割思考なのではないのかを言いたくなる。
著者はマスコミと小泉元総理が嫌いで欧米・中国・インドがお好きらしい。そこからくる偏見的表現が多い。
もちろん本書全体では同調できる内容が少ない。 -
日本社会の様々な局面で屋台骨が崩れている兆候が見られる。改革という名の破壊や、こどもじみたいじめはもうやめて、改革に取り組むべき。
様々な問題点の指摘。変わるべきはわかるけど、根は深そう。 -
かなり前に既読だったか、レビューを書いてみる。
2007年出版時は、小泉政権で分かりやすさと熱狂が混在した時代だったと思う。その中で、子ども、家族、教育、企業、マスメディア等々いろいろなものが壊れつつあり、二分思考の問題点を説いている。
発行から5年も経ったが、基本的な考えは変わらないと思う。拝金、反知性主義が横行する中で、正しいモノの考え方、見極める力が必要だと思う。 -
物事を白か黒か、単純に二つに分けて考えようとする二分割的な発想は
思考の退化とのこと