エグゼクティブのための意思決定入門: 論理・直観・経験をビジネスに活かせ
- 東洋経済新報社 (2000年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492530955
作品紹介・あらすじ
エグゼクティブ(経営)の意思決定のキーは、合理性に基づく論理的なスキルと、直観と経験に基づくソフトなスキルという意思決定の三角形のバランスの上にある。
感想・レビュー・書評
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意思決定についての本。
意思決定のケースやツールについて解説してくれる。
日本における意思決定と、アメリカにおける意思決定のスタイルが異なる点が興味深い。
アメリカでは、担当者が責任と権限を持っておりスピードが速い。日本では、下から上に報告し、上が判断してから決定されるのでスピードが遅い、とはよく言われる話。
日本では、正しい問題に対して間違った答えを出すことがあっても、間違った問題に対して正しい答えを出すことがない、というドラッカーの分析に納得。昔の大量生産を除く社会では、この意思決定は有用であったが、今の多種多様なニーズにこたえるためには、従来の日本式意思決定機構は機能としてそぐわない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルが悪いと思う。内容はエグゼクティブのためではなく意思決定を行うすべての人向けなのにわざわざ「エグゼクティブの~」と銘打ってある。
ざっとまとめると副題の通りに意思決定のためには論理と直感と経験それぞれが必要ですよと。直感、経験はそのままのことで、論理とはテクニカルなツールや組織や文化などさまざまな知っておいたほうがいい事柄を列記。列記なので詳しくはそれなりの専門書が必要。
特に気になったのは、人によって判断時期がウサギ型とカメ型があってそれぞれ長短あるが、ウサギ型の迅速な決定を行うことが優秀なことだと自画自賛しているというのは思い当たる人もいたりして参考になります。