- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492557112
感想・レビュー・書評
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インターナル・マーケティングをサービス業だけではなく製造業にまで浸透させると
とても強い組織になると感じる。サービス業ほど必要性が無いのかもしれないが
「モノづくり」から「コトづくり」企業になるためにはとても必要なこと。
そしてそのためには「しないこと」を選択し、捨てる勇気も必要。
・ブランド:企業と消費者の間に心地よい関係が確立された状態
・生保業界のGNP:G義理 N人情 Pプレゼント
・実際に経営者自らが直接話しかけるローテクで超シンプルなマーケティング施策のほうが、企業やブランドの「顔」が見えやすい
・愛されるブランドの人格
1)理念がある
2)顔が見える
3)正直である
4)NOが言える
・マーケティングの醍醐味は選択。なにをやらないかを決めること。
→それは理念がなければできないし、だからはっきりとNOと言える。
・何度もストーリーを話すことで、どのポイントで頷き共感してくれるか分かる→一つの平凡なストーリーが洗練されていく。
・ロゴを愛し育む→ブランドの存在、理念の広め方
・ソーシャルメディアはコストではなくアイデア次第で影響力を及ぼせるようになった
・マーケティングマネジャーに求められるスキル
→従来:マネージメント能力
→今後:デジタルの知識や技術に精通する知的好奇心、キャッチアップ力
企業の見え方に違和感がないようにブランドが許容するガードレールから免れないように見守りつつ、
使える武器を最大限に使い、全員マーケティングを推し進めるナビゲーション力
※デジタル・ネイティブであることは必須
・CMほどに影響力のあるメディアがまだ育っていない(だけ)
・出口社長「自分が効果について疑問に思う施策でも一度はやってみればよい。その結果を検証していくことで学びを積み上げて、戦略を精査することを許容する。」
・オリエンは超重要。「これからどこへ行きたいのか」「それを実現する上で課題は何であると考えているのか」「そのために、何をしてほしいのか」をきちんと、何度も伝える。
・マーケティングのヒントは書籍やインターネットではなく、人間の営み、つまり自分の目の前にある。
→常に「なぜだろう?」を考えることがヒントの発見に役立つ。
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スターバックス、GABAの上場をマーケティングの立場で支えた著者がライフネット生命保険のマーケティングを解説する形でライフネットのマーケティング活動をするのが本書。各活動と会社の成長フェーズと合わせて読めば尚面白いベンチャー企業成長記となる。競争力のある事業アイデアの実現において必要だった「認知」と「信頼」を得るためにこの強力なマーケティングスペシャリストを引き入れた事と任せた事こそがここまでの成功要因と思われる。本書自体や著者のメディアへの露出も計算された「認知」と「信頼」向上への施策に他ならない。その為各戦術の説明は深く説明されていない点は注意。
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スタバのマーケ・広報マネージャーを経てライフネット生命のマーケティングを統括する中田女史。岩瀬大輔に続く、同社の看板になりつつあるというところか。内容は、大手の著名大企業が競合となる市場に置いて、知名度が皆無に等しく、予算も少ないベンチャーがどのようにして認知を上げ、契約者を獲得してこれたのかということが、かなり具体的に書かれている。文章も解りやすく腑に落ちる内容。予算の制約が有る中でのマーケティング活動を強いられている担当者にはおおいに参考になるはず。
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誰も認知していないブランド、予算の少ない事業というライフネット生命のスタートラインが自分の事業ととても近しく、手に取った本。勉強になった。
基本的にはマーケティング3.0の時代である事を前提に取られている施策のそれぞれ。Webやソーシャルメディアを通じてどう自ブランドをアピールすべきかを実際遂行したことを中心に分かりやすく書いてある。ぜひ活かしていきたい。 -
・ 消費者の顔色を伺って企業姿勢を変えたり、情報発信をする必要性はありません。企業は堂々と、自らの信じる思いを全うすればいいのです。その思いに共感する消費者が、その企業と気持ちの上で「つながり」を感じてくれたときに初めて、長く愛されるブランドが生まれるのです。
・ 自社の商品やサービスの背景にある、企業の思いと行動に矛盾はないか。それは社会的使命を帯びたものか。
・ みんなに好かれる人格の4つの共通点
① 理念がある ②顔が見える ③正直である ④noといえる
・ ヒトの気持ちを動かすエネルギーは、理念を発展にした、作り手が買い手を思う気持ちであり、より良い社会に変革させたいという強い気持ち
・ 「no」と「why」はセットで伝える。お客様のイに反したとしても、心に何かいい意味の引っかかりを残すことができるかもしれません
・ 1つの理念、1つの世界観を、それぞれの店と、スタッフ一人一人が体現しているのです。彼ら彼女らは自らの考えと行動と言葉で、統一された、スターバックス独特の体温のあるサービスを、自然に作り出しているのです。
・ 働くことに充実感とプライドを感じる従業員は質の高い商品と気持ちのこもったサービスを提供することに喜びを覚え、自分自身も成長し、結果として社会に貢献でき、企業が成長のために必要な収益を上げることもできる
・ ソーシャルメディア:コスト安い、影響範囲広い、即時生、双方向性
・ ソーシャルメディアでは、数は少なくても熱く共感するヒトを増やしていくことに意味がある
・ 後援会を自社で運営する余裕がなければ、話を聞きたいヒトに呼んでもらう
・ セミナーにいらっしゃったヒトや知人にパンフレットを配布してもらう
・ その筋で影響のあるヒトにネットでつぶやいてもらう。また、時には対談や、相乗効果のある企画をご一緒させていただく。
・ 借景マーケティング。他社ができないことは何か。/他社がやってこなかったことは何か。/他社がやりたくないと思っていることは何か。 -
ありきたりといえばありきたり。
また規模の小さい会社だからこそできることだと思うことも多々ある。
が、今の時代だからこそ、その製品、プロダクトが必要なのかをその属する社員がしっかり語れることはとても重要である。
また自社に足りないのは、自分が発したその発言こそが、影響力があるということを社員が懸念をしない意識の低さにあるとおもう。
早急に会社内のコミュニケーションルールをつくるべきなんだろう。。
インターナルマーケティング、そして借景マーケティングと利用、活用できるものはするその施策は素敵だとおもう。 -
社長や役員は現場をよく知らないかもしれないし、マーケティングのプロではないかもしれませんが、経営責任を背負っています。状況が事業計画どおりに進んでいなければ、口を出してくるでしょうし、打開策を提案したくなるのは当然のことです。そのことについて、「上司が口を出してくるから煩わしい」と言っているようでは、マーケターとしてもビジネスパーソンとしても未熟だと言わざるを得ません。
経営者は必ずしもマーケティングのプロではありません。だとすれば、マーケティング担当者は、経営者が理解できる言語、数字、ロジックを用いて、説明を丁寧に行い、課題も今後の計画も正直に共有し、課題の正しい本質や解決策をしっかりと理解してもらう必要があるのです。そして、全体を理解してもらった上で授かる助言は多くの場合は大変建設的でマーケターが気づかなかった点を気づかせてくれる場合が多いのです。社長や役員が煩わしいことをマーケティング部員に言ってくるときは、状況が芳しくないと感じているときか、マーケティング部が行っている内容がブラックボックスになっていて、彼らから見えていないときです。 -
675||Na
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徐々に書いてあったことが身にしみてくる。
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生命保険業界に新規参入したライフネット生命のマーケティングとブランディングに関する考え方を知ることが出来る本です。
著者はライフネット生命の常務取締役で元々スターバックスでマーケティングを担当されていた方。
続きはこちらで。
http://gappacker.com/2013/05/25/brand_for_100000_people/ -
嘘がつけない時代。企業としても、個人としても正直でいたいと思います。面白い時代がきてるなー、というのを考えさせてくれました。
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マーケティングのさまざまな手法よりも、最後の「来れ、使いにくい人材。」というメッセージが一番私には響いた。やはりこういう姿勢が企業の強さに繋がっていると感じる。スタートアップ企業や小規模な企業で、新規事業を立ち上げる人に尊敬の念を抱くとともに、自分もそのような仕事に携わりたいと憧れる。以前、大企業で働いている人は、中小企業に転職すると使えない人が多い、とまるで嫌味のように言われたことが頭に残っている。さて、憧れで終わらせるかどうか、これも自分次第だなぁ。
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ライフネット生命のマーケティングに関する考え方を学べる1冊。
内容の半分くらいが、インターナル•マーケティングに割かれている部分が、今までの会社のマーケティング本とは違う部分でしょうか。
※個人的に興味があるところだったので、かなり重宝してます。
第5章の「借景マーケティング」部分では、面白企画は、とりあえずやってみようのような前のめりの書き方をされているが、きっちりとどうやれば商品認知が上がるのかをデータと照らし合わせた結果から導いていたり、ターゲット考察がきっちり出来ていたりと、世の中で流通しているライフネットの土台となる考え方を学べる書籍となっている。
ソーシャルメディア活用についても、ソーシャルメディアとは何なのかという「手段と目的」を社内で明確化出来ていることが見え、大変参考になりました。 -
差別化の難しい生命保険という商品を後発のベンチャー企業がどのように選ばれる商品にブランディングしていっているのかについて創業期から書いている一冊。
理念が素晴らしい、だけで終わらずに価値を最大化するためにヒト、場所を戦略的に選び、インターナルマーケティングによって大切なヒトが産み出すコンテンツをブランディングを更に強化する武器としている。
商品の特性を活かしたブランディング事例で小売業、飲食業は参考になる部分が多くあると思う。 -
愛される企業を目指し、中身と発信を本気で行う。インターナルマーケティング、社員全員でPR、志バナー、ライフネットマニフェスト。マーケティング3.0、Visionにより顧客を惹きつけるなどの考え方を実践している例として、そういった概念を理解するのにも実践を考えるのにも非常に役に立つ。読んでておもしろい。
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ライフネット生命の開業以来のマーケティング施作を紹介している本。
著者のスターバックスの日本でのローンチの時になぞらえ、認知なし、予算なし、大手競合あり、の市場でも戦える、いや、むしろ今からの時代、そういった市場にこそチャレンジしがいがあるんじゃないかと思える本。
なぜなら、序盤のブランディングや、マーケティングの考え方は、スターバックスとの対比で語れるのだけれど、後半のコミュニケーション部分、特にソーシャル・メディアのところなんかはその時代にはまだ存在しないツール。そこに取り組む姿勢やスピードは本当に今の時代の会社だなぁと思いました。
でも、それも全てライフネット生命がマニフェストで宣言している、子育て世代の保険料を半額に、や、透明性を維持する経営にという志しの賜物なんだと思うのです。
本当に良い会社だな、と思わせられました。これからも応援したいです。 -
とても分かりやすくて面白かったです。インターナル・マーケティングなどの横文字も出てくるけど、決して難しくはなく、できるだけ平易に具体例をもって語りかけてくれるような文体が、そのままライフネット生命の理念に従っているよう。色んな会社の事業部でこの本が配られ始めていると聞くが頷ける。マーケティングを通して、チームが、事業部が、会社がこうなっていくべき、と語られる。出口社長の全国行脚、ソーシャルメディア活用、調査リリース、デイリーポータルZのハトの企画、さらに採用まで、全てが一本の線になる。マーケティングの本であり、戦略の本。「ストーリーとしての競争戦略」を思い出した。
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現ライフネット生命保険 常務取締役で以前はスターバックスの
マーケティング部、PRマネージャーの著者がブランディング・
マーケティング・PRについての考え方や実際に行った施策に
ついてどの業界でも通じる内容で書かれている。
特にソーシャルネットをどう生かすかでは・・・
良さが人間の生の感情が、細やかなニュアンスまで伝えられ、
拡張できること。
弱いつながりではあるけれど、バイアスがかかっていないと
判断され信憑性が高いとされる場合もあること。
すぐに検証、すぐに撤退が可能であるので失敗がそれほど恐くない。
しかもすぐ反応があるので、それをみて、1つの方法や訴求
メッセージが響かないとなれば、違うアプローチに切り替え
られること。 だそうです。
最終章の「異能の人材をしゃいんとして巻きこむ」では、
ライフネットの採用基準についても書かれていますが、
回り道をしてきた人には「自分で考えることができる。」
「知的好奇心が旺盛である」「多様性のある価値観を重視する」
という共通点があるのでこの力こそ原動力である。そうです。
全社員が書いている社員ブログの2010年4月2日の
「来たれ、使いにくい人材」では社長が「使いにくい人材こそ、
採用したい人材だ」と語っており、「使いにくそうな人が集まる」
ということは、自分の頭ですべての物事を考えることとほぼ同義
ということらしい。
こんな会社が増えたらもっと個性を大事にした教育になるのかな? -
「困難な状況こそ、差別化を図る絶好の機会である。」そんな事を考えさせられた書籍でした。ライフネット生命は、想いと課題が明確だからこそブレずに数々の施策を展開できているのだと思う。課題が明確であれば、奇抜な事に恐れす挑戦でき、理念が明確であれば、メディアに取り上げられる要素を棚卸できるであろう。
権力ではなく、勇気を持つ事がマーケター。そうありたい。 -
リソースが少ないベンチャー企業が大手企業に立ち向かうためのマーケティング手法がリアルに書かれている。
紹介されている方法は、ファンを増やすこと、ブランドを好きになってもらうこと、を主眼としており、今後のマーケティングのトレンドになる方法だと思う。
筆者前職のスターバックスについての経験も紹介があり、一冊で二度美味しい。 -
予算がない中、考え抜いてPR活動をしてブランド力を構築していく軌跡が参考になった。全員参加、トップのサポートなど最終的には人に帰着する。使いにくい人材を採るという多様性の促進がいい
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ライフネット生命つながりの1冊。「共感されること」が重要な時代に、企業・ブランドに必要な4つの人格と4つの手法を、ライフネット生命、スターバックスでの例を元に紹介している。表紙もそうだが、「緑色」というのも何か重要なのか、、
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マーケティングのプロである著者が、ライフネット生命保険株式会社の生い立ちから、「10万人に」(万人とは言わず)愛されるブランドを創り出すチャレンジを丁寧に描いています。 特に面白かったのは、「インターナル・マーケティング」と呼ばれる、創業者の創り出した「会社のデザインやミッション」を、社内に積極的に浸透させ、社員全員にお客様に対してマーケティングの心得を持たせる活動でした。 多様性を重んじ、チャンレンジを怖れず、PDCAサイクルを回し続けるオペレーションに感服しました。正に、「ストーリーとしての競争戦略」実践版と言えると思います。
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既に成熟しているように見える生命保険業界に敢えて新たな一石を投じたライフネット生命。そのマーケティング(主にブランディング)について同社のマーケ部長(元スタバジャパンのPRマネジャー)が紹介しています。
インターネットと、その上でのソーシャルメディアが全盛の今日、予算なし/知名度なし/競合多数 のハンデを背負った小企業がブランドを構築してビジネスを獲得していくには、まず「共感してくれる応援者」を作ること(質)、そのあとに認知度を効率よく高めること(量)の掛け算が重要という主張です。現在 SNS を使ったマーケティングに直接携わっている人には納得の内容だと思いますが、それを導入している(またはしようとしている)経営層・管理者クラスの人にも一読をお勧めします。安価なのでサラッと読めますが、逆に経験豊富なソーシャル関係者には多少物足りないかも。少なくとも幾つかの気づきは得られると思います。
(ブランディングなので当然かもしれませんが)会社の根本の理念・社風にかかわる話なので、読んで納得してもすぐに自分の組織に適用して短期間に効果を上げるという類のハウツー本ではありませんので、ご注意を。 -
ベンチャー企業としてあるべきマーケティングの方法について具体的に教えてくれる本。何よりも昨今のキーワードは、「ストーリーを共感してもらう事」そして「実行者の顔が見える事」、「挑戦的であること」であると教えてくれた。
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著者は、スターバックス、GABA、ライフネット生命のマーケティングに参画。
マーケティングの目指すものは、
・企業の理念に共感したファンを増やし
・認知度を効率よく獲得して
ブランドを醸成することに尽きるとのこと。
コトラーの提唱するマーケティング3.0時代は、ロジカルな説明より、ストーリーから生まれる共感がブランドを醸成していくとのこと。
そのためにはソーシャルメディアをつかったファン一人ひとりとの深いつながりが重要であり、一貫性のあるメッセージを発信することで獲得する共感、信用こそがマーケティング3.0時代の資産になるとのこと。