- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492762080
作品紹介・あらすじ
サドンデスか?緩慢な死か?紙メディア「最後の日」が近づいている。
感想・レビュー・書評
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ITの進歩は結局のところ失業と格差をもたらしている、99%が反抗すべきはウォール街じゃない、ってとこが慧眼。
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ファクトはたくさん盛り込まれているが、見通しや提言はほとんどない。最後は付け足しのような結論。
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☆は4つ。
表紙にはAmazon社のCEOジェフくんが電子書籍端末キンドル・ファイヤを発表した時の写真が載っている。
なので題名からの印象もあって、のっけからこの本の著者は米人だと思って読み始めた。しばらく読み進めるが,あの翻訳書独特の読みにくさが無い。しかし引き続き読む。
いやどうもこれは著者は日本人だなぁ,と思い直してつぶさに奥付とか観る。やはり日本人でした。すまぬ。
本の中身はいろんことが書いてあるけど一番気になったことだけ紹介。
漫画雑誌がどんどん売れなくなっているらしい。
そういえば電車の中で少年ジャンプを読んでいる青年や中年がめっきり少なくなったと思う。
みんなスマホをいぢっている。
そうしてなんとスマホで少年ジャンプを読んでいるのだそうだ。おい,それ本当にホントか!?
じつわわたしはスマホは使っていない。字が小さくてなんとも使えない。困った困った。
いやそういう話ではなかった。すまんこってす。すごすご。 -
なかなか出版を取り巻く中の人が言い出せないことを歯に衣を着せずにさらけ出している面では、ある一定の評価。
しかし出版の遙か外にいるいち読書好きが見るこの業界の動向としては、電子書籍ビジネス以前の既得権益に触れられていないところが、非常に残念であり、そこに触れていないところが中の人の限界なんだろうなと思わせる。 -
2021/07/17
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ビジネス
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卒論のために購入した一冊。私が参考にしたかったテーマは、日本では何故電子書籍は売れないのか。本書では、電子書籍のヒットに成功したアメリカと比較して分析した点で、非常に分かりやすく、理解も深まった。また著者は、電子メディアからもたらされる出版不況の現状を述べた後、本書の終わりにかけて、出版業界だけでなく、様々な業界にまで負の影響が及ぼされていると警鐘を鳴らしている。ごく当たり前に大多数の国民が利用しているスマートフォンの存在が、日本の産業を脅かしていると考えると、極めて恐ろしく感じる。
2015.12.18 -
著者の言う通りなら、本当に絶望未来だ。もう救いようがないところまで来ている。確かにネットの出現で情報に対する価値がコペルニクス的に変わってしまった。デジタルに行くも地獄、紙の世界に残るも地獄で進退窮まった、というところか。
著者の分析はどれも正しいとは思うのだが、そもそも新聞とか出版物を(金を払ってまで)欲しい人が元より少ないというのが根本原因ではないのか?昔は娯楽といえばテレビと読書くらいしかなかったが、ネットとケータイの出現でいくらでも暇つぶしができるようになった。本を読むより、Twitterでしょーもないつぶやきを見たり、バカみたいに画面をこすってドロップを消す方が何倍も面白いという人が圧倒的に多いのだ。一億総白痴化政策の成果である。ICTの進化により、ようやくそういう人にふさわしい娯楽が極めて手軽に提供され始めたのが真相ではないかと思う。
という訳で、この先も出版業界が以前の輝きを取り戻すことはないだろう。ブクログメンバーのような人口の5%程度の知識人を相手にした極めてニッチなマーケットに、良質なコンテンツを提供することで細々とやっていく、というイメージ。残念だけどね。 -
光文社を早期退職した著者の、出版業界の現状に対するなんとも言えないモヤモヤシリーズ、というと悪意があるか。
で、どうしよう?がなかなか見つからないこの手の話。日本全体の構造不況みたいな要素も少なからずあるとも思うし…モヤモヤするよなー。