- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492762271
作品紹介・あらすじ
金融史上最大の創造的破壊が始まった。
ベストセラー『クラウドの衝撃』『ビッグデータの衝撃』の著者による最新刊
ゴールドマン、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴなど欧米の先進事例に学ぶ
「育成」「提携」「出資」「買収」戦略
脅威か? チャンスか? 金融機関に忍び寄る“破壊者”の正体を徹底解説!
「クラウド」「ビッグデータ」「IoT」の次に来るITビジネスの注目トピックス書。
金融機関のライバルは、もはや他の金融機関ではなく、他業界からの参入者である。
特に、最先端のテクノロジーに加え、使いやすいユーザーインターフェースで
利用者を虜にする術に長けたテクノロジー企業だ。
FinTechによって、融資・決済・海外送金などさまざまな分野で数々の革新的なサービスが生まれている。
本書では、FinTechの定義、背景などの基本から、具体的なサービスの紹介、FinTechのコア技術である「ブロックチェーン」の解説、金融機関が考えなければならない対応策、各国政府の動きなど、さまざまな観点からFinTechの世界を詳細に分析。入門書にとどまらない、踏み込んだ深い分析、洞察を示している。
大手銀行のほか、地銀や証券、保険、クレジットカード業界など金融業界の関係者、また金融業への参入を狙う通信業界やIT業界関係者も必読の書。
感想・レビュー・書評
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「FinTech」という何やら得体の知れぬものを野村総合研究所らしく構成要素を分解し位置付けを整理し海外事例を引き合いに出しながら、既存金融に対するその衝撃度を伝える。
日本だと金融規制関連の法整備が追いついてない関係上、まだまだブレイクするまでには至ってないが、特に欧州におけるFinTechの躍進は顕著だ。ここはリーマンショックとイノベーションのジレンマに起因するところだが、AtomBankやOndeckに代表されるビジネスモデルの革新と、ブロックチェーンというテクノロジーの進歩によってまさにビッグバンが起きようとしている。本書内では日本独自のFinTechも提言されているが、規制事業的な側面が強いとはいえ、シームレスなビジネス環境の昨今では取り残される日本に危機感を覚えざるを得ない。
本書で語られるような衝撃波が早く日本にも届くことを切望したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サービス、各国の施策、法令についても情報が新鮮でわかりやすい。
海外と日本の対比は興味深い。デジタルシニアの取り込みは確かに現段階では重要だと思う -
フィンテックの知識は多少あると思うんだけど、1回読んでも内容がすとんと入ってこない…
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「金融機関がAPIを公開したがらない本当の理由は、実は別のところ(セキュリティ以外)にある可能性が高い。それは、APIの公開によって自分たちが「土管化」してしまうことに対する懸念である」
「一般的に、本当に新しい何かを生み出そうとするイノベーションの創出活動には数多くの失敗がつきものである。そして、この「失敗」にはある原則がある。それは「早く失敗するFail fast」ということだ」 -
東2法経図・6F指定 338A/Sh89f/Yoshida
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ブロックチェーンの仕組みが分かってよかった。
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「ー」
いろいろなフィンテック企業が紹介されていて面白い。
ロボアドバイザーはETFよりも有効なのだろうか。
個人間融資の成長に期待。 -
Fintechに関する最新動向の紹介。
時事ネタだけに少し経つと古くなるのは仕方ないか・・ -
今話題のFinTechがうまくまとめられています。
概要だけでなく、個々の例についてもうまくバランスされて書かれています。
個人的にはブロックチェーンはFinTechの中核ではなく、最も注目を集めた技術だと思っています。これは編集者が付けたタイトルでしょうか。内容は良いです。
この本が出たのが9月で、2016年の6月の時点の話も含まれていますが、10月のApple Payについて当時の判断(まだ時間がかかる)が含まれているので、環境の変化の激しさを改めて感じさせる一冊となっています。
そのため、読むならなるべく早くをお勧めします。
1章から5章まで解説で、6章で日本のこれからを予想しています。
2020年以降に予想が当たったか、再度6章だけでも読み直したいと思う本です。
参考文献(サイト)も充実していますので、もっと詳しく知りたい人にもおすすめです。