かさじぞう (松谷みよ子むかしむかし)

著者 :
  • 童心社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494002467

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  •  山の村に住むのおじいさんとおばあさんは、六人の子供を授かるが、みな小さいうちにあの世へいってしまい、ずっと二人だけでかさを売って暮らしているやさしいおじいさんとおばあさんに起こった不思議できごとの昔話絵本。
     雪の降りつもる寒い情景が伝わってきて、五つのかさをお地蔵様にかぶせて、自分のほっかむりを最後の六つ目のお地蔵様にかぶせたおじいさんのやさしさが見事に表現されたいるお正月を迎える冬のある日のお話。
     六人の子供を亡くしたおじいさんとおばあさんのもとに、かさをかぶせてもらった六体のお地蔵さまがたくさんの供物を届けにくるという内容にも心温まるものを感じる一冊。 
    ≪幼児:年長向け≫

  • 昔は6人産んでみんな亡くなってしまったりしてたんだなぁ。というところがまず悲しかった。でもお地蔵さんの登場の仕方はコミカルで子供も好きだった。「じいがいえはどこだべな〜」4歳、8歳男子。

  • おなじみの傘地蔵。良本なんだけど、ちょっと昔の言葉遣い(方言?)だから、息子は現代語のほうがよかったみたい。良き本だけどね。

  • 民話研究家としても知られる松谷みよ子さん書下ろし。有名なストーリーの奥にある深い悲しみ、そして心の美しさをあらためてしみじみと味わえる絵本。

    (『豊かな心をはぐくむこども絵本ガイド』 主婦の友社より)

  • 夫婦の半生や倹しい暮らしを思うと泣ける。
    初見では昔語りの言葉が少し難しい。

  • 読書カード(1年生におすすめの本)

  • かさ地蔵が亡くなった子どもだという見解。淡い色合いがきれい。

  • 《本屋》【再読】黒井さんのやさしい絵が、好き。おじいさんの優しさが、お地蔵さんに、届いたんですぬ。

  • 声にしてこそ感じられる松谷みよ子さんのことば。書き言葉ではあり得ない表現が魅力です。おじいさんとおばあさんの背景がさりげなく書き込まれているおかげで、作品世界の深みを味わうことができます。

  • 図書館

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著者プロフィール

1926年、東京生まれ。1944年頃より童話を書きはじめ、1956年、信州へ民話の探訪に入り、『龍の子太郎』(講談社)に結実、国際アンデルセン賞優良賞を受ける。以来、民話に魅せられ創作と共に生涯の仕事となる。日本民話の会の設立にかかわり、松谷みよ子民話研究室を主宰。著書に『女川・雄勝の民話』(国土社)『日本の昔話』『日本の伝説』『昔話一二ヶ月』『民話の世界』(共に講談社)『現代民俗考』8巻(立風書房)など。

「1993年 『狐をめぐる世間話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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