アポリア あしたの風 (単行本図書)

著者 :
  • 童心社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494020485

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  • 課題図書。

    震災の中で成長する中学生の話。

  • アポリア ギリシャaporia
    道がないことの意
    問題を解こうとする過程で、出会う難関。難問。哲学では、同じ問いに対して二つの合理的に成り立つ、相反する答えに直面すること。倫理的難点。大辞林 第三班

    東京湾沿いに埋め立てられた汐浦町に母と二人で住む一弥は中学二年生。不登校中。
    ある日、家にいた一弥と母親は、大地震にあい、母親は家のがれきにとじこめられてしまう。
    一弥は通りがかったタクシー運転手片桐保に助けられる。
    その後、町を津波が襲う。

    首都圏で大地震が起こり、津波がおそってきたら・・・

  • 首都圏で起こった大震災に巻き込まれた、引きこもりの少年。つらい運命が臨場感をもって描かれる。

  • 引きこもり人間が、ある事件をきっかけに、生きる勇気を与えた。

  • 東日本大震災から20数年後、首都圏を大地震が襲った。
    中学二年の一弥はその時2階の自室にいたが、気がついたときには1階が潰されていた。
    1階には母親がいたはずだ。
    かすかに物音がする場所の瓦礫を取り除いていると、津波警報が鳴りだした。
    必死で母親を助け出そうとする一弥を、見知らぬ男が危険だからと言って引っ張り出した。

    自分は母親を見捨てて逃げてしまった。
    あの男が連れ出さなければ、母親を置いて行きはしなかったのに。

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著者プロフィール

神奈川県生まれ。『糸子の体重計』で日本児童文学者協会新人賞(2013年)、『空へ』で日本児童文芸家協会賞(2015年)、『羊の告解』でうつのみやこども賞(2019年)『朔と新』で野間児童文芸賞(2020年)、『きみひろくん』でひろすけ童話賞(2021年)、『あしたの幸福』で河合隼雄物語賞(2022年)、『つくしちゃんとおねえちゃん』で産経児童出版文化賞(2022年)を受賞。そのほか、『かあちゃん取扱説明書』『二日月』『チキン!』『カーネーション』『ぼくんちのねこのはなし』『よそんちの子』など、話題作を多数発表している。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。

「2022年 『バンピー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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