ビジネスマンのための「平常心」と「不動心」の鍛え方 (DOBOOKS)

著者 :
  • 同文館出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784495599416

感想・レビュー・書評

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  • 実況中継を行い→自分の感情に意識を向ける→最後に呼吸に戻る

    出来るだけ1つの事に集中する

    日々の記録→自分の長所、成し遂げた事を褒める
    肯定的な自己宣言
    日々良くなり続けている事を実感


  • マインドフルネスの本は和訳されているものやその表現方法をまもったものが多くいざ実践する上でわからない部分がありました。
    この本はマインドフルネスで良くわからない点を日本人的に教えてくれました。基本に忠実な本を読んだあとに読むことをお勧めしたい。
    表題のビジネスマンに少し抵抗がありますが内容は穏やかなものでした。怒りを手放して、怒りから自由になる。怒りは一次感情ではなく、二次感情である。悲しみか恐れのあとにくる感情だ。怒りの前にある悲しみや恐れの段階でマインドフルネスを発揮することがのぞましい。

  • チェック項目17箇所。自己肯定感とは、”あるがままの自分自身”を肯定する力です、「私には、欠点や弱点もある。ときには失敗もするけれど、そんな自分でもまあオーケーかな。少しずつ進歩してるし。まあ、いいか」と思える感覚です。「怒りを表現する前に3つ数えよ」「怒る前に深呼吸をする」……実践が難しいのは3つ数えたり深呼吸するためには、自分自身が今、怒っているという事実に気がつかなくてはならないからです。”依存”とは、「それなしではいられない状態」です、もしそれを失ったとき、一時的には悲しくても、他のことで楽しみを得ることができて、すぐに立ち直れるなら依存ではなく、単なる一過性の悲しみです、さらに一歩進んで、「それがあればうれしいが、それがなくても幸せでいられる」なら、執着を手放した状態です。人は加害者でいるよりも被害者でいたいものです、だれかを傷つけ、その人から責められて自己嫌悪に陥るよりも、「かわいそうな私……」と嘆いたほうが気が楽だからです、被害者でいる間は、人から責められることを免除され、人からは「かわいそうに」と同情してもらうことができるからです。「よいもの」を失ったときの悲しみ、「よいもの」を失いそうだという恐れをマインドフルにみたとき、自分が何に執着、依存しているのかがわかります。怒りは、突然単体で発生することはあまりありません、たいてい、2つ前の「悲しみ」か直前の「恐れ」に対する二次感情として発生します、そのため、怒りだけをマインドフルにみても、問題は解決しないのです。物事を先延ばしするとき、潜在意識の中で動いているのは、実は「自信の欠如」と「失敗への恐れ」から生れる「完璧主義」なのです。依存症とは、「自分は十分ではない。何かの力を借りないと、とてもやっていくことはできない」という欠乏感を埋めるための行為です、そのため、依存症の人から物を取り上げるだけでは、何の解決にもならないのです。たとえば料理、包丁で野菜を切りながら、鍋でパスタを茹でて、心の中では冷蔵庫の中にある肉の賞味期限のことを考えていることがあります、これは、一見マルチタスクのようですが、すべてにおいてうわの空になっています。もっと楽しいことないかと探しはじめます、そして、もっと刺激的なことを見つけてしばらくは興奮することができるのですが、それにもしだいに飽きてきて、もっと刺激的なことを探すようになります、このような悪循環を断ち切るためには、「楽しいことを探す」ことをやめて、「今していることをマインドフルに楽しむ」ようにすることです。子ども向けのアニメでは、部屋を明るくとか、休憩を入れてなどの注意を喚起しているところをみると、脳への刺激がかなり強いのだろうと思われます、そこまで刺激を強めないと、脳に信号が届かないほど、人の心はマインドフルネスを失っているのでしょう。人は、よくわからないものを恐れます、よくわからないから怖いのです。ネガティブなことを口に出して言ってしまったら、3秒以内に「今のはなし!」とつぶやき、ポジティブな言葉に置き換えるといいでしょう。ポジティブになるために、「自分を認めて、ほめるといいですよ」とアドバイスすると、ときどき、「そんなことをしたら、成長できないじゃないですか」と反発されることがあります、しかし、それは正しくありません、自分自身を否定して落ち込んでいたのでは、自分を成長させる気力が湧いてこないからです、現状を肯定することで元気になって、初めて先に進むことができるのです。アファメーションの5つのルール……否定形ではなく肯定形で、願望形ではなく現在形で、未来形ではなく現在形で、受身形ではなく能動形で、義務形ではなくワクワク形で。「今、ここ、すぐ」に実行できることを探しましょう。私が世界にできる最大の貢献は「私自身が幸せであること」だと思っています、そんな私を見て、私の周りの人も少しは幸せになるかもしれないからです。

  • 詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=8704

  • 「平常心、平常心」と心の中で唱えることはあっても、その鍛え方など考えたこともない人が多いのではないだろうか(そんなことはないって?)。

    これまで宗教や武道などの中でしか捉えられることが少なかった、この究極の心の状態を科学の観点から捉えようとしだしている。

    それがマインドフルネスであり、既に精神医学においてもマインドフルネス認知療法(MBCT : Mindfulness Based Cognitive Therapy)として取り入れられている。

    筆者は、マインドフルネスを長年実践している数少ない精神科医であり、難しくなりがちな心理学的な内容を実体験に基づくストーリー仕立てにしているところなど、さすがは経験の豊富さを覗わせる。

    私がドキッとしたのは、P.98「物事を先延ばしにするとき、潜在意識の中で動いているのは、実は『自信の欠如』と『失敗への恐れ』から生まれる『完璧主義』なのです。」の一文。

    追い打ちをかけるように、P.99 「それは『自分には、これを完璧に成し遂げる自信はない』という自己暗示となって潜在意識に積み上がり、自己肯定感をさらに弱める結果になります。」と続く。

    そういえば、私にも長年手を付けられていない仕事が。
    これが自己肯定感を弱めているとしたらエライことである。

    P.175「潜在意識に深く浸透した、自分自身への信頼感が自己肯定感です。自己肯定感ほど、人生を左右するものはありません。強い自己肯定感と巨万の富のどちらかひとつを選べと言われたら、私なら迷わず強い自己肯定感を選びます。」

    逆に言えば、目先の儲け話に目を奪われて、お金にならないけどした方がいいと思う仕事を後回しにしている自分は幸せから遠ざかっているということ。

    藤井先生ありがとうございます。
    完璧は目指さず、マインドフルネスにやってみます。

  • 著者の藤井です♪

    本書はマインドフルネスというメンタルヘルスのスキルでポジティブ思考になり、平常心と不動心を鍛える本です。ついネガティブに考えてしまう人や自分に自信を付けたい人にお勧めの本です。

    マインドフルネスは最新の認知行動療法にも取り入れられ、「Google」が社員研修で採用している技法にもかかわらず、日本では心理療法家以外にはほとんど知られていません。マインドフルネス関連の書籍も心理関係者向けの専門書主体で、一般の人向けの本はほとんどありません。この本はマインドフルネスを一般の人向けに紹介する目的で書きました!

    <マインドフルネスとは?>
    過去の後悔や未来の不安、現状の不満や自己嫌悪にひたることがネガティブ感情の原因です。ポジティブ思考しようとしても、ストレスやトラブルのたびに、いつのまにかまたネガティブに考えてしまうのはマインドフルネスが欠如しているからです。そこで、 心を「今、ここ」につなぎ留めることでポジティブに生きるためのスキルがマインドフルネスというわけです。マインドフルネスはもともと禅や特殊な瞑想の修行をした人だけの秘密でしたが、最近は最新のマインドフルネス認知療法として脚光を浴びつつあります。

    本書を読んでマインドフルネスを学ぶと、ついついネガティブに考えているまさにその瞬間に自分のネガティブ思考に気づき、一歩引いた立場に立って冷静に考えられるようになるでしょう。マインドフルネスは究極のメンタルヘルス技法です。どうぞ読んでみてください♪

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著者プロフィール

マインドフルネスで幸せになる! マインドフルネスで幸せな社会を創る♪”をミッションに掲げる「心のトリセツ研究所」代表
精神科医・医学博士
マインドフルネス実践家・日本キネシオロジー学院顧問
マインドフルネスとは、「今、ここ」を生きることで、あるがままの世界を感じ、ネガティブ思考を手放してポジティブに生きるスキルである。あのGoogleがマインドフルネスを社員研修に取り入れたことで注目されている。
従来、マインドフルネスの習得には長期間にわたる禅や瞑想の修行が不可欠であったが、伝統的なマインドフルネス瞑想をもとに、日常生活のなかで手軽にマインドフルネスを習得できる、画期的なプログラム「3秒でポジティブになる! 心のトリセツ流・マインドフルネス入門」を開発し指導している。
さらにマインドフルネスとアサーション、傾聴を組み合わせたマインドフルネス・コミュニケーションファシリテーター養成講座を運営。
マインドフルネスとアファメーションを組み合わせ、効果を倍増した「ハッピー・リズメーション」を考案し、潜在意識から幸せを実現する「8週間ハッピー・リズメーションプログラム」なども行っている。
マインドフルネスに関する著書に、
『マインドフルネスの教科書』(Clover 出版)
『ビジネスマンのための「平常心」と「不動心」の鍛え方』(同文館出版)
『幸せオーラを引き寄せる ハッピー・リズメーション』(秀和システム)
そのほか、電子書籍『100 円で読む! 心のトリセツシリーズ』『マインドフルネス文庫シリーズ』がある。

「2017年 『マインドフルネス 「人間関係」の教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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