インターネット時代の学校図書館: 司書・司書教諭のための「情報」入門
- 東京電機大学出版局 (2003年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784501619701
作品紹介・あらすじ
情報化社会での学校図書館と司書の役割を提言
学校の情報化が進められ,平成13年度末までに全学校がインターネットに接続された.それに伴い,学校図書館へもインターネット端末が導入され,学校図書館の情報化も進められてきている.平成10年に旧文部省より出された報告書においても,「学習情報センター」としての学校図書館整備強化が挙げられている.こうした流れの中で学校図書館における司書教諭の役割は大きくなるが,学校図書館法の一部改正により平成15年度から一定規模以上の学校図書館に司書教諭が必置となる状況においても,司書教諭に対する認識および司書教諭の情報化に対する認識は高いとはいえない.このような状況を鑑み,今後の学校図書館と司書教諭のあるべき姿を具体的に提言した一冊.今後学校図書館で行われるであろうインターネット学習について,情報の検索・評価・収集・提供,著作権処理等の観点から解説した.
感想・レビュー・書評
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司書教諭及び司書は情報検索のプロです。
それはもちろんインターネットを活用した検索にも当てはまります。
ただ、学校においてそれは全く認識されていないし、実際任されても困っちゃう先生も多いような気がします。
検索サイト、いろいろあったけど結局googleさんの一人勝ちでしたね。
ディレクトリ検索か。
ネットの規模が大きくなりすぎてどうにもこうにもならないものね。
でも、ネットの規模が大きくなりすぎたからこそ、信頼できる情報源のリンク集は以前より必要度が増してるように思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
▼職員意識
・図書館員 ⇒日本では「奉仕者」、アメリカでは「専門知」
・司書教諭 ⇒テクニシャン(技術者)ではなくテクノロジスト(活用者)
▼インターネット時代とは
・21世紀を担う人材はインターネットが当たり前にある時代に生まれた
⇒情報収集力より情報選択能力が必要
⇒主体的でないと選ぶことができない
⇒情報活用能力とは「情報を評価するちから」
⇒高等学校「情報科」必修へ
▼デジタルアーカイブ p10-
・デューイ『学校と社会』(岩波1957 p88)学校図書館を情報の集積地に
・学校内の情報の専門家 ⇒情報の公開、実践報告、コレクションのデータベース公開
▼研修設計 p11-
・AASLのリカレント教育プログラム「ICONnect」⇒インターネットを活用したオンラインコース
・日本の事例
⇒全国SLA「学校図書館情報化セミナー」
⇒文科省メディア開発センターのワークショップ
⇒司書教諭情報化教材
⇒デジタル・ライブラリアン講習会 -
学校図書館もインターネットを排除して考えることはできない時代。では、情報活用能力(情報リテラシー)を生徒に、そして教師に、身に付けてもらうために、情報のスペシャリストととして司書教諭が知っておかねばならないこと、伝えなければいけないことは。
技術が更新されていく以上、学ぶことには終わりがない。学び続ける姿勢が、プロの資格だろう。