徹底分析 アベノミクス

  • 中央経済社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784502097508

感想・レビュー・書評

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  • 河野龍太郎
    仮に金融政策に効果があるとしても、それは将来の需要の先食いであり、追加財政の本質は将来の所得の前借りである。

    金利がゼロになると、マネーと物価の間の関係(貨幣数量関係)は消滅する。ゼロ金利下では貨幣数量説が成立しない。

    デフレ脱却に成功すると、その成功ゆえに財政破綻リスクが高まる。このため、政府・日銀は長期金利の安定が至上命題となる。長期金利を低位に維持するためには、インフレ率の上昇にもかかわらず、ゼロ金利政策や長期国債の大量購入政策を継続せざるをえない。

    2020年の基礎的財政収支の均衡化
    税収72兆円、税外収入4兆円、経費81兆円、5兆円の赤字が残る。

    日本企業の6重苦
    高い為替レート、高い法人税、自由貿易協定締結の遅れ、厳しい労働規制と環境規制、電力不足

    ジョブ型雇用
    特定の仕事、専門性に基づいてキャリアが形成されていく
    メンバーシップ型雇用
    特定の組織に所属しながら、その中でキャリアを形成していく

    一般的に若者はジョブ型を好むものだが、近年の日本の若者層は急速に保守化傾向を強めており、メンバーシップ型雇用を好むようになっている。

  • 高橋 洋一先生著

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著者プロフィール

1951年生まれ。74年、東京大学経済学部卒業、日本銀行入行。83年、シカゴ大学でPh.D.取得。以後、筑波大学社会工学系助教授、日本銀行調査統計局企画調査課長、企画局参事、金融研究所長等を経て2006年、中央大学研究開発機構教授に就任。
09年、京都大学公共政策大学院教授。17年より法政大学大学院政策創造研究科客員教授、京都大学公共政策大学院名誉フェロー。
主著
『期待と投機の経済分析』東洋経済新報社、1985年、日経・経済図書文化賞受賞
『金融政策』東洋経済新報社、1993年
『ポスト・マネタリズムの金融政策』日本経済新聞出版社、2011年
『経済の大転換と日本銀行』岩波書店、2015年、石橋湛山賞受賞
『金利と経済』ダイヤモンド社、2017年など

「2019年 『移民とAIは日本を変えるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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