図解新会計基準 2009-2011

著者 : 武田雄治

• 中央経済グループパブリッシング (2009年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[こねさんの感想 · 2010年7月9日]

IFRSが注目されているとは言っても、いま実務で使っているのは国内基準。コンバージェンスも進行中で新しい基準は毎年出ているから、国内基準の動向はしっかりチェックしておかないといけない。とはいえ、国内基準に加えてIFRSにも労力を割かなくちゃいけないわけだから、国内基準のキャッチアップは効率よくしておきたい。

そういう需要にしっかり応えてくれる。毎月毎週専門誌を開いて基準の設定・改正を確認しなくても、これ１冊目を通しておけばこれから先２年分の重要基準の概要は把握できる。基準の趣旨とか今までとの違いとか概要説明が大半で実務的な細かい点は少ないけれど、それは基準本文を読めばいい。さしあたって大事なのは、どんな基準がこれから適用になって、どの基準が自分の会社に影響あるのか、ということを漏れなく把握できること。そのあたりの記述の力加減もよくできている。