経営学入門 下 第2版

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532112837

作品紹介・あらすじ

上巻で学んだ組織論と戦略論に基づき、成長、国際化、イノベーションといった企業が直面している課題を、豊富な事例を交えながら多面的に解説。多くの日本企業にとっていま重要なのは、目標の優先順位の明確化、戦略性の強化、真のゼネラルマネジャーの育成であることを指摘。弱点克服の方策を探った。巻末には、付録として「経営学の変遷-組織論と戦略論の前史」と「文献紹介」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 経営学の入門書として定評のあるもの。
    上下巻に分かれており、上巻では、組織論(さらにそれをミクロ組織論とマクロ組織論に分けている)と経営戦略論に分けて、その内容を平易に説明してくれている。
    この下巻では、組織論と経営戦略論を統合したものの各論として、「企業成長のための戦略と組織」「国際化のための戦略と組織」「イノベーション経営の戦略と組織」について解説したのち、「日本企業の経営課題」として、日本企業に共通する経営課題を指摘している。
    また、付録として、「経営学の変遷」として、経営学史に触れ、更には、「文献紹介」として、経営学分野の名著を紹介している。
    主に学部生向けの教科書として、全く過不足のないものではないか。

    「日本企業の経営課題」として、筆者は、4つをあげている。
    「目標におけるトレードオフを解決する」「戦略性を強化する」「ビジネスモデルを組み立てる」「真のゼネラルマネジャーを育てる」の4つだ。
    「目標におけるトレードオフを解決する」の中で、筆者は日本企業が企業目標をシャープに絞らず、「あれもこれも」目標に含めてしまっていることにより、企業経営の焦点が絞れていないのでは、と指摘している。目標間にはトレードオフの関係があるはずで、それを踏まえて、最終的に企業の目標を優先順位付けをすることこそが、経営者の仕事であるはずだが、それが出来ていないのではないかという指摘である。
    日本企業の業績がアメリカ企業に比べるとさえないことは、ずっと続いている現象である。筆者の指摘もその一因なのだろうと思う。

  • Ⅰ 企業成長のための戦略と組織
     1 成長の方向性
     2 新規事業の戦略代案
     3 最適参入戦略
     4 外部資源活用型の成長戦略と組織
    補論1 スリーエム(3M)の社内ベンチャー
    補論2 IBMの社内ベンチャー

    Ⅱ 経営国際化の戦略と組織
     1 国際化の戦略
     2 多元的国際化
     3 国際化の先進事例
     4 国際化を支える組織

    Ⅲ イノベーション経営の戦略と組織
     1 イノベーションのS字曲線
     2 企業がめざす二種類のイノベーション
     3 企業の研究開発とその成果
     4 新たなイノベーション課題

    Ⅳ 日本企業の経営課題
     1 目標におけるトレードオフを解決する
     2 戦略性を強化する
     3 ビジネスモデルを組み立てる
     4 真のゼネラルマネージャーを育てる

    付録1 経営学の変遷――――組織論と戦略論の前史
    付録2 文献紹介

  • 事例が多く、歴史的変遷も踏まえて解説されているので、分かりやすかった。
    何気に、付録1の「経営学の変遷」がコンパクトに纏められており、便利

  • 昔読んだ本

  • 経営学の基本を概説した上巻に対し、下巻では、現実の具体的な問題を分析していく。コンパクトにまとまっていて良い。

  • 組織論、戦略論を各論的に解説していた上巻につづき、下巻では事例を挙げながら組織、戦略の両面から経営を総論的に解説されています。
    上巻で学んだ概念をもとに、成功した企業の事例を体系的に学ぶことができます。

    経営学の教科書として素晴らしいのはもちろんのこと、わかりやすい上に教養として知っておいたら役に立ちそうな知識が多く、読み物的な面白さもあります。

    上下巻共におすすめです

  • 経営学の基本的な理論を学ぶことができる。
    大学生の頃、著者の授業を受けたことがあり、本書も初版を読んだが、当時は学生であり社会人経験もなかったので、イメージしづらい部分も多かった。しかし、社会人になってから読むと、やはり学生の頃に比べてイメージつきやすくなった気がする。

  • Ⅰ 企業成長のための戦略と組織
     1 成長の方向性
     2 新規事業の戦略代案
     3 最適参入戦略
     4 外部資源活用型の成長戦略と組織
    補論1 スリーエム(3M)の社内ベンチャー
    補論2 IBMの社内ベンチャー

    ★Ⅱ 経営国際化の戦略と組織
     1 国際化の戦略
     2 多元的国際化
     3 国際化の先進事例
     4 国際化を支える組織

    ★Ⅲ イノベーション経営の戦略と組織
     1 イノベーションのS字曲線
     2 企業がめざす二種類のイノベーション
     3 企業の研究開発とその成果
     4 新たなイノベーション課題

    ★Ⅳ 日本企業の経営課題
     1 目標におけるトレードオフを解決する
     2 戦略性を強化する
     3 ビジネスモデルを組み立てる
     4 真のゼネラルマネージャーを育てる

    付録1 経営学の変遷――――組織論と戦略論の前史
    付録2 文献紹介

  • 良書、上巻で説明のあった経営学の基礎知識を元に、さまざまな企業の事例を分析している。上巻の知識が血肉となる感じがよい。終盤の経営学の変遷だけでも一読の価値アリ。

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著者プロフィール

慶應義塾大学教授

「2005年 『イノベーションの収益化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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