- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532166588
作品紹介・あらすじ
いまや日本を代表する女流作家が、藤村、川端、三島から岡本太郎まで、21人の物故巨匠作家との奇縁を綴った随想集。誰にも書けない日本文学史“ライブ”であり、“自立した女性”の魁となった著者の精神史でもある。
感想・レビュー・書評
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ふと立ち寄った小さな古本屋で出会った本。ページをひらく度に、著者と各作家との交友を垣間見せてもらい、新しい世界に誘われるよう。明治から昭和にかけて活躍した作家の世界にどっぷり浸りたい気持ちになった。久方ぶりに図書館に行ってみよ!
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2022.01.08 朝活読書サロンで紹介を受ける。島崎藤村、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫、岡本太郎等。彼らとのご縁。作家は、イケメン&ダメ男。
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いうことなし。まず寂聴さんのお人がらが聞き出す本音、サービス精神旺盛と言うのがよくわかる。お金も気もちも出し惜しみする人にはわからない思いやり。最高の本だった。
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瀬戸内寂聴さんがどんな人だったか少し知れた。
文豪たちとのエピソードがけっこう痛烈。
この本に登場するのは女(男)たらしで派手な人たちが多く、作家が根暗で地味であるという私のイメージは覆された(笑)。 -
作家とはポジティブだなぁ。
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正宗白鳥やら島崎藤村やら。
自分にとっては、もはや「教科書レベルの過去の人」の範疇である文士を、作者は直に見たことがあるかと思うと、す、すごい……。 -
昭和の文士たちが
これでもか
と 描かれている
ややもすれば
礼賛すべき存在として
通り一遍等に書かれおらず
そのお一人お一人が
ちゃんと肉体を持った
息もすりゃ、屁もひる、
等身大の人物として描かれているのが
うれしい
横尾忠則さんの
肖像画? が
その人物よりも
よりその人らしく描かれているのが
また
うれしい -
瀬戸内寂聴が今まで縁のあった方の人物伝。
「奇縁まんだら」のタイトルがなんともその通りといった感触。驚くようなビックネームの数々、、、。
その人となりが時に毒舌に。愛情込めて描かれている。
奇縁まんだらを通して実感としてそのビックネームの方々の存在を感じる事ができる。
現実は小説より奇なり、、、。今だったらバッシングの嵐ブログ炎上で済むかな?くらいのスキャンダラスな内容もあり驚き。
何がすごいって横尾忠則の画がすごい。ネットなんかの写真をもとに描いているのだろうけど。一人一人の生き様のようなものが凝縮されているよう。 -
日経新聞連載中から愛読していましたが、単行本で通して読むとまた違った感じがします。文学者たちの横顔がサッと切り取られていて、読後になんとも言えぬ感覚を留めていきます。