10種のぶどうでわかるワイン

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 173
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532168872

作品紹介・あらすじ

すこしの知識で、ワインはよりおいしく、より楽しく味わえる。シャルドネの特徴は「個性がない」こと?肉食系にぴったりの品種とは?日本ソムリエ界の第一人者が贈る、待望のワイン読本。

感想・レビュー・書評

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  • 渡仏前の餞別にいただいた本。
    赤・白5種類のブドウについて、それぞれの個性や飲み方を教えてくれる。

    それぞれの説明の後には、お勧めの産地、ソムリエとしての薀蓄なども入っていて勉強になる。

    フランスに来て、今までいかに適当にワインを選んでいたかを思い知らされる。
    ここはワインの本場。選択肢が尋常じゃない。
    町のスーパーにだって驚く本数が並んでいる。

    もちろんその一つ一つに、日本みたいに親切に甘口か辛口かなんて表示はないので、こういう品種や産地で好みを見つけていくんだなと納得。

    まずはこの本に沿って、今日はブルゴーニュのシャルドネを、今度はアルザスのリースリングを、そんな買い方をしていると、少しワインが違って見える。

    それぞれのブドウ品種を分かりやすく解説してくれ、ワインをより楽しめるようにさせてくれる一冊。

    品種と産地と料理でワインを選ぶ、そんなスマートな大人に、なってみたい。

  • 10種のぶどう品種一つひとつについて丁寧に書かれている。端的で分かりやすい文章なのでとても読みやすかった。著者の巧みなテイスティングコメントによって改めてワインを飲んでみたくなる!

    ワイン専門用語について学べることはもちろん、ソムリエとしての著者の体験談を交えたコラムはとても興味深くおもしろい。

    個人的にはテイスティングコメントに対する心構えが変わった。
    ワインの香りは日本では馴染みのないベリーフルーツに例えられるが、あくまでも「物差し」として割り切ることが大切だと学んだ。テイスティングコメントでは自分の知っているモノで表現するよりも広く認識されている表現のセオリーに則すること。
    テイスティングのベースは客観性や論理性の方が大切。ワインに注がれる情熱的な面とテイスティング時のロジカルな面を感じとれて面白かった。

  • ソムリエである著者が10種類のぶどうから作られるワインの特徴等を解説した書。10種類のぶどうのワインを飲んでいきたくなるような解説ですね。ただ、せっかくだから各種ぶどうの写真を載せてくれたらいいのにとは思う。

  • 著者の石田博氏は、2000年の世界最優秀ソムリエコンクールで3位入賞の実績を持つ、日本を代表するソムリエのひとり。本書の発行は2013年であるが、2014年の全日本最優秀ソムリエコンクールでも優勝している。
    著者は、よいワインを造るには、「よい土地~テロワール」、「よいブドウ~ブドウ品種」、「よい気候~ヴィンテージ」、「よい人~作り手」が大切であり、本書では、その中のブドウ品種にフォーカスして、ワインの理解を深めてほしいと語っている。
    そして、本書では、世界中で広く栽培され、ワインの風味や個性をバランスよく紹介できるという観点から選んだ、(白)シャルドネ、リースリング、ソーヴィニョン・ブラン、シュナン・ブラン、甲州、(赤)カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、ピノ・ノワール、シラー、グルナッシュの10種が取り上げられている。
    今ではスーパーやコンビニでも、産地・ブドウ品種・産年を明示したワインが安価で手に入るようになり、本書で紹介されている知識・情報に基づいて様々なワインを飲み比べることもでき、非常に有用な一冊である。
    「シャルドネがあまり冷さないでもよいワインとすれば、リースリングはよく冷すのが基本」、「カベルネ・ソーヴィニョンは・・・空気に十分に触れさせて、香りを開かせ、渋みをなめらかな印象にすることがポイント・・・特にボルドーのワインはデカンタージュが必須」、「ピノ・ノワールはセラーから持ってきて、開けて、注ぐだけ」など、更に一歩進んだノウハウも嬉しい。

  • 著者のワインに対する熱い想いが伝わってくる素晴らしい本です。とても魅力的なブドウ品種を教えてくれます。良いワインに必要なのは、良い土地 テロワール、良いブドウ ブドウ品種、良い気候 ヴィンテージ、人 造り手、この四つ。
    ワインについてさらにいろいろ勉強したいと感じました。

  • あっという間に読めちゃう本。、飽きずに読める。
    もう5年以上前に買ったもの。ちょっと内容古めのところもないことはないかもしれないけど、ワイン、ぶどうの基本は変わらない。

    しかし、読むのは2度目のはずが全く新鮮。これはなぜ。

  • ワインを楽しむ人なら聞いたことがある10種のぶどう(シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブラン、甲州、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、シラー、グルナッシュ)を解説してくれる本。

    これを飲めばこのぶどうがわかる!という切り口でワインを紹介してくれたり、ワインの豆知識もとてもよい。

    ソムリエを目指し始め、少し知識のある方やワインを楽しむがもっと知りたいという方におすすめの一冊。

    ピノ・ノワールはデキャンタージュが必要ないと思う、といった著者の考える楽しみ方など勉強になった。

    ワイナリーを観光する際には、ワインの味や現地でのかいせつだけでなく、景色やその土地を知り、ワインを楽しんだり、生産者と会話するという話も納得感があった。

    赤ワインの香りの表現がぶどうの熟成具合によって、軽い度合いからスグリ、ラズベリー、ブルーベリー、カシス、ブラックベリー、ブラックチェリーのいう表現になるという知識も、これから飲む時に活かせそう。

    ブルゴーニュの赤ワインは昔から「ヴィロードのズボンをはいた幼いキリスト」のような喉越しといった表現をされているというのは驚いた。
    フランス人の表現力、すごい…

    一回読んだが、紹介されたぶどうを使ったワインを飲みながらまた読みたい。

  • shiro

  • ワインを飲むのが好きなのだけれど、詳しいわけではなく、ただジャケ買いのように見た目から感覚的に選んでいた。ワインについてもっと知りたくなって読んでみた。

    自分のようにワインについて何も知識がなくてもとても読みやすくて、もっと知りたくなるような本だった。

    今度、お店でワインを選ぶ時に、この本から得られた知識を活かせたらなあと思う。

  • 2017/07/03

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著者プロフィール

1969年東京生まれ。1990年「ホテルニューオータニ」入社、1994年より「トゥールダルジャン 東京」配属。1996年・1998年の全日本最優秀ソムリエコンクール優勝、2000年世界最優秀ソムリエコンクール第3位入賞。その後、「ベージュ アラン・デュカス東京」総支配人、「レストラン アイ
(現KEISUKE MATSUSHIMA)」シェフソムリエを経て、2014年に再びソムリエコンクールに挑戦。2014年全日本最優秀ソムリエコンクール優勝、2015年アジア・オセアニア最優秀ソムリエコンクール優勝、2016年世界最優秀ソムリエコンクール セミファイナリスト。その年の6月東京・東麻布「Restaurant L'aube(レストラン ローブ)」を開業。(一社)日本ソムリエ協会副会長として人材教育を中心に活動。現在「ホテル雅叙園東京」顧問、「HUGE」コーポレートソムリエ。2014年内閣府 黄綬褒章を受章。著書に『10種のぶどうでわかるワイン』(日本経済新聞出版社)、『テイスティングは脳でする』(日本ソムリエ協会 中本聡文氏との共著)、『ワインの新スタンダード』(世界文化社)がある。

「2019年 『ソムリエが出会った 16の極上ペアリング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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