- Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532192877
作品紹介・あらすじ
「すぐれたことを成し遂げるのは戦略ではなく、すぐれた人間だ」GEを世界最強の企業に変えた男、ウェルチが、その生い立ちを始めビジネスの真髄を余すところなく語った超話題作の文庫化。40代半ばで巨大企業の頂点に立ち、官僚主義と闘いながら、GEをスリムで強靭な企業へと変えていく様を自ら語る。
感想・レビュー・書評
-
確かに色々と哲学をもっていて、考えさせられる部分は多々ある。が、社内闘争にほとんどの力を注いでいるような印象が強く、何の根拠で自信を持っているのか伝わらず、全般的に共感できない感じも多い。自伝にはありがちな傾向だが。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
巨大企業ゼネラル・エレクトリック社(GE)の会長兼CEOを務め、「20世紀最高の経営者」として称賛される「ジャック・ウェルチ」が経営者としての奇跡を語った自叙伝とも言える作品『わが経営(原題:Jack: Straight from the Gut)』を読みました。
『非情な人ほど成果を上げる―マキャベリ式最強の仕事術』に続きビジネス書です… 「ジャック・ウェルチ」に関する作品は昨年の2月に読んだ『ジャック・ウェルチの「私なら、こうする!」』以来ですね。
-----story-------------
ナンバーワン・ナンバーツー戦略、シックスシグマ、サービス重視、グローバル化、デジタル化などの経営戦略で世界をリードし、GEを世界最強の企業に育て上げた「ジャック・ウェルチ」。
そのすぐれた経営はどのようにして生み出されたのか。
1981年4月以来21年にわたり巨大企業ゼネラル・エレクトリック社(GE)の会長兼CEOを務め、「20世紀最高の経営者」として称賛される「ジャック・ウェルチ」。
その「ウェルチ」が、みずからの言葉でその生い立ちをはじめ、経営者としての軌跡を率直に語る。
勝つために全力で戦う、現実を直視する、部下のやる気を引き出す、高い目標を掲げる、官僚主義の排除、境界のない組織など、「ウェルチ」流の経営の基本的な考え方、リーダーシップを貫く哲学と、ビジネスの面白さ、奥深さを余すところなく伝える。
2001年、世界で最も注目を集める、ビジネス人必読の超話題作。
「これは教義集でもなければ、経営の指導書でもない。
私が書いたのはこれまでの日々の積み重ねから生まれてきた哲学だ。
自分にとって有益であったごく基本的な考え方にこだわった。
そのなかでいちばん大切なものが誠実さだ。
私はどんなときにも、単純明快なやり方が正しいと信じてきた。
本書で示そうとしたのは、その出所にこだわることなくいろいろな考え方に心を開くことによって、
組織が、そしてわれわれ一人ひとりが何を学びとれるのかということだ」
―――「ジャック・ウェルチ」
-----------------------
以前から気になっていた作品で、読もう読もうと思いつつ、上下巻で800ページくらいのボリュームがあるので、ついつい後回しにしていた作品… ようやく読む気になりました。
〈上〉
会社を変えるとは、どういうことか
――世界で最も称賛される経営者が、その経営と人生を率直に語る
■プロローグ
■第一部 GEトップへの道
自信をつける/群れから抜け出す/工場爆破/
レーダーをかいくぐって飛ぶ/頂上に近づく/大海で泳ぐ
■第ニ部 哲学の確立
現実との戦い、「面従腹背」との戦い/ビジョンとは/
「ニュートロン」時代/RCA買収/人材工場/
クロトンビルを変える、GEを変える/
境界のないこと――アイデアを利益に結びつける/徹底介入
■付録
■牽引
〈下〉
企業革命をなし遂げたリーダーシップの真髄
――官僚主義と闘い、GEをスリムで強靱な企業に生まれ変わらせた日々
■第三部 試練の波
慢心/GEキャピタル――成長の原動力/
NBCと電球の融合/戦うに敏、退くに敏
■第四部 流れを変えるイニシアチブ
グローバル化/サービスの拡大/シックスシグマ/Eビジネス
■第五部 過去を振り返る、未来を見つめる
「お引きとりを、ミスター・ウェルチ」/CEOという仕事の本質/
ゴルフについてひと言/「ニュー・ガイ」
■エピローグ
■日本の読者諸氏へ
■謝辞
■付録
■文庫版訳者あとがき
■単行本訳者あとがき
■牽引
1981年から2001年にかけて、ゼネラル・エレクトリック社(GE)の最高経営責任者(CEO)を務めた人物の自叙伝だけに、学ぶところも多かったですね、、、
「勝つために全力で戦う、現実を直視する、硬軟使い分けて部下のやる気を引き出す、無理と思えるほど高い目標を掲げる、
仕事がきちんとなし遂げられれたかどうか執拗に確認する、というのが経営に関する基本姿勢。」
「自信をつけさせることが、リーダーの大事な仕事だ。
できるとはとうてい思えないことをなし遂げる機会や、やりがいのある仕事を与え、成功するたびに、
どんな形であれその功績を讃えることによって、自信は生まれて来る。」
「世界でNo.1、悪くてもNo.2になれない事業からは、すべて撤退する。」
「従業員をA(20%)、B(70%)、C(10%)にランク付けし、Cに評価されると通常はGEには残れない。」
等々が印象的な内容でしたね… 日本の企業文化の中では取り入れることが難しいモノもあるし、特にランク付け(評価)と最下層の10%(C)の処遇については、ちょっと馴染まない感じはしましたね。
転職が当たり前のアメリカと、終身雇用が基本だった日本とは、根本的に考え方が違うからなぁ。
あとは全般的に登場人物が非常に多いことと、普段、体験することのない、企業のトップとしての経験が中心なので、ちょーっと読み難かったことは否定できないですね、、、
その中で、『第五部 過去を振り返る、未来を見つめる』の『CEOという仕事の本質』では、「誠実さ」、「企業と地域社会」、「企業の性格を形成する」、「組織の知力を最大化する」等々… 「ジャック・ウェルチ」にとっての役に立つアイデアの一端が紹介されており、イチバン読みやすかったですね。
総括すると、、、
学ぶ点は多かったが、ちょっと日本には馴染まない点があったかな、そして、読むのがちょっとしんどかったな… って感じです。 -
表面的な内容しか書いていないのだろうが、十分に響く内容。
また、読み物としても面白い。 -
ジャック・ウェルチの自伝であり、またGEの経営哲学のお話。規模がとてつもない企業の話なので、日本のビジネスマンがどこまで参考に出来るかは不明。ただし大きな企業を導いていく上で何が大切なのか、ということを考えるうえでは非常に参考になる本である。
ナンバーワン・ナンバーツ戦略はいまでも機能しているのかどうかはわからないが、集中と選択というのはビジネスの世界ではすでに当たり前の感覚になってきている。 -
GEを世界最強の企業に変えたジャック・ウェルチの自叙伝。官僚的体質と闘い続け、40代半ばでCEOに就任。独自の経営手法で会社の文化を変えていく様を自ら語る。
第1部 GEトップへの道
第2部 哲学の確立 -
どうして読もうと思ったのかまったく記憶にないが、なぜか読んでいる。GEの剛腕経営者、ジャック・“ニュートロン”・ウェルチがGEに入社して会長にまで成り上がり、辣腕をふるう様を描いている自伝。大企業で働いたことはないが、組織が大きくなればなるほど「政治」が幅を利かせるのは大変だなぁと他人事ながら思う。そして、時には悩みながらも徹底した実力主義と構造改革に取り組む経営者の心境がほんの少しだけわかったような気がする。続けて下巻も読む。
-
巨大な官僚主義組織を変えた人なんですね。
その「人」を大事にしている考え方とか、改革の一つ一つは本当に参考になる。
ソフトウェア開発に携わっている人で、組織のしがらみで苦労している人で組織を変えなきゃと思っている人は、この本にたくさんヒントがありそう。そういう問題って大抵、日本によくある官僚ぽい企業(さすがにGEほどの規模はあまりないでしょうが)って多いと思うので。 -
ゼネラル・エレクトリック社の最高経営責任者を務め、1999年には『フォーチュン』誌で「20世紀最高の経営者」に選ばれたジャック・ウェルチ氏の自伝本。上巻。
実は、上下巻とも、一度目を通しており、再読の形になります。前回読んだのは何年前だったか。仕事はリーダークラスになり、常に一歩先へと自分を高めながら自己啓発していた頃でした。「経営」というものが何なのかを勉強する目的で、評価の高かった本書を手に取ったのですが、正直、その頃の自分には敷居が高く、書いてある事実は理解するものの、経験が無いがゆえに腹に落ちてこない。納得感がない。だから頭に入らない。記憶に残らない。そんな感じでした。
で、あれでは読んだことにはならないな、と、今回、改めてリベンジした次第でございます。
ITコーディネータの資格も取得し、その際に無理やり詰め込んだ「経営」の知識もひっさげて、前回よりは、少しはましに読めるようになったと思います。ちょっとしたことでも、自分の成長を確認できると嬉しいものです。
「すぐれたことを成し遂げるのは戦略ではなく、すぐれた人間だ」
「ナンバーワン、ナンバーツー戦略(選択と集中)」
あくまでも上巻を読んだだけの感想ですが、ほぼこの二つに集約されるのではないでしょうか。
ニュートロン・ジャックと揶揄され、確かに自分みたいに日本のそれなりの規模の会社で働いている人間からすると、非情に見える部分もありますが、全てはこの哲学を貫いた結果ですし、大きな企業のトップが、このベンチャーマインドを持って改革したところが、最終的には「最高の経営者」とも呼ばれた所以だと思います。
また、圧倒的な仕事への情熱、強烈な自信、自己アピールの強さ、失敗しどん底でも逃げずにもがき苦しむ・・・、こういった部分は、若い時の仕事への取組み姿勢として、他に成功されている方々と共通する部分が多くあるように感じました。
まだまだ自分には、ここまでの覚悟はありませんが、大事なことを思い起こさせてくれる影響の大きな一冊になりそうです。
さて、次は下巻。 -
・CEOという仕事は75%が人に関わること
・大きな会社の身体に小さな会社の魂を植え付けること、古い企業にありながら旧弊を打破して、もっと活力があり、もっと適応力がある組織、事業規模が50分の一の会社よりも俊敏な組織を作ること。
・会社の文化を変えなければならないことはわかっていた
・ものによってはすでに16人のサインがしてあり、私のサインが最後だった。今更私がGoを出すことにどれだけの意味があるのか。
・”受注ゼロを想定して計画を立てるようなことをすれば、社員の士気を完全に葬ることになる。”この論法は苦しい時によく聞かされる言い逃れと同じ。ナンバーワンかツーでなければ再建か売却か閉鎖。