稲盛和夫の経営塾 Q&A高収益企業のつくり方 (日経ビジネス人文庫)

著者 :
  • 日本経済新聞出版社
3.66
  • (12)
  • (40)
  • (35)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 363
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532194253

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ・その時、私は大きな重荷を背負ったと思いました。私は会社を「稲盛和夫の技術を世に問う場」と思っていたのに、新しい従業員たちは、会社に自分たちの生活を保証してもらうことを期待したのです。…「会社の目的とはいったい何だろうか」。私は改めて考えざるを得ませんでした。しばらくの間、悩み続けた結果、私は会社経営の真の目的は、エンジニアである私の夢を実現することではなく、従業員とその家族の生活を守っていくことだと気付かされたのです。

    ・自社ブランドで販売するには、企画、デザインから宣伝、販売、在庫管理とお金がかかります。その割合を30%にしても、50%にしても、100%にしても、同じように莫大なお金がかかるのですから、30%ぐらい自社ブランドをやってみたところで採算が合うわけがありません。同じやるなら100%です。そのかわり、在庫のリスクや広告宣伝費を負担し、販売の流通チャンネルもつくるといった、今までにない、たいへん大きなリスクを背負うことになります。ですから、自社ブランド品は下請けメーカーにとって悪魔の誘惑です。安易に誘いに乗ってはいけません。

    ・ワコールを一代で築き上げた塚本さんでさえ、婦人向け衣料市場のアウターウェア分野に進出する事は容易でないというのです。ことほど左様に、多角化とは難しいものです。

    ・技術だけが強い会社というのは意外と脆いもので、それに勝る新技術が出てきた時、その優位性はたちまち消滅してしまうものです。強い会社というものは、技術だけでなく、総合力で優れている物です。技術力も優れ、販売力も優れ、従業員の心も優れ、人間関係も優れ、あらゆるものが優れていて初めて強い会社になるのです。一つの技術で伸びる会社は、いずれその技術とともに、消えていきますから、技術だけに偏重した考え方ではダメなのです。

  • vol.104
    現場で直面する問題に答える、真剣勝負の問答集。
    http://www.shirayu.com/letter/2011/000205.html

  • 盛和塾での問答を一冊の本にしたもの。

    世の社長さんの苦しさがよくわかります。
    悩みと説法の組み合わせがいくつも並んでいる感じです。

    実際のところ、説法を実行できたのか、実行しても状況は変わらなかったのか、そこまでは書いてありません。
    自分だったらどうするかなぁ、と一人ケースワークするのにいい本です。

  • ミッション、利他の心を持ち、今ある資源即ち人、物、金、時間、情報、を知恵を絞ってフル活用し、今ある市場で如何に利益を上げるかが第一。

    仮に同額を銀行に預けた利率以上に現業で利益をたたき出さなければ更なる成長は望むべきではない。

    社員、社員の家族、外注先の企業、外注先の企業の家族、顧客が幸せになるためにも現業で如何に利益をたたき出すかを考えるのが経営者の仕事、とのこと。

  • 今の私にはちょっと早すぎたけど、将来、経営陣に上り詰めることが出来たら、もう一度読み返したい一冊。

  • 京セラ、KDDIの社長を経て、今も経営の最前線で活躍される稲盛さんの1冊。

    「高収益企業のつくり方」というテーマで、
    さらに各章においては、高収益企業を実現する上での
    取り組みの考え方(要素)をフォーカスしています。

    それぞれの章においては、
    稲盛さんが立ち上げておられる経営塾「盛和塾」の
    塾生16名の方からのQ&Aという形で、各章の考え方を示しています。

    経営者の懸案や課題について、
    普段、聞く機会もなかなか得られない中で、
    さらに、稲盛さんの経験に基づいた誠意ある回答
    ですから、大変、気づきや学びの多い1冊になりました。

    序章 会社の存在意義を問う
    第1章 高収益の基盤を築く
    第2章 挑戦し続ける企業を目指す
    第3章 パートナーシップで経営する
    第4章 自ら燃える集団をつくる
    終章 高収益経営を目指す

  • 経営の神様稲盛さんの本でしたが
    20代のおこちゃまな私にはちょっとまだ早かった

    自分自身が上に立つことになったときには
    また読もうと思います

    1つだけこころに残ったのは、
    会社を興す人は自分の私利私欲ではなく
    本当に従業員全員を守ろう
    という人しか、経営者になってはいけないなと感じた1冊

  • 京セラ創業者の稲盛和夫さんが、塾生とのQAに答えながら経営について語る一冊。
    過去の体験から京セラ関係の本はあまり読んでいなかったのだが、経営をしている先輩から頂いた。
    京セラという組織がなぜ大きくなれたのか、投資をする際の考え方、社長としての腹の括り方などリアルに描かれていてとても面白い。
    平等性と成果評価の考え方、収益別の報酬制度についてなど、自分が日頃疑問に感じていることについて明快に答えてくれ、すっきりできた。

  • 前回読んだミリオネアマインドと言う本から一転、経営の本を読むことになったのは、会社の社長とお昼を一緒に食べたことがきっかけでした。

    僕は競争が少ない市場に目をつけていつか独立したいというような話を暗に社長の前でしたんですが、そのとき社長はこの稲盛さんの経営哲学が詰まった本を薦めてくださいました。社長自身も稲盛さんの経営哲学に共感することが多いらしく、会社の経営でアメーバ経営に近いことを取り入れられています。

    この本から僕が学んだことは、中小企業は大企業の下請けでなんら恥じることはないということ。下請けであってもそういう中小企業がなかったら大企業は経営が成り立たないんだから。また中小企業は大企業から価格値下げを強く言われる。大企業に交渉するのもありだけど、そんな値下げを言われる状況でも利益を出すためにはコストを徹底的に下げよと。それも1割ではなくて、3割下げることを考えなさいと。これは松下幸之助さんも言わはったことだそうな。

    3割なんてまず無理だよ。でもこれくらいのコストを下げようと思えば、根本から見直す発想をするはず。稲盛さんも幸之助さんもそこを言っている。要はパラダイムを変えないといけないということ。

    あとは社内でコンパを積極的に進めているのは興味深かった。社内では建前しか言わないことが多く、やっぱりお酒が入らないと人は本音を言わない。コミュニケーションを深めるためにコンパは重要だといっている。ただし、酒によって仕事とは全く関係がない話をしていると、そこはたしなめるそうだ。趣旨を間違えたらいかんということ。

    稲盛さんのことはこの本で始めて人となりを知ったんですが、彼がJALの再建を引き受けた理由も本当によくわかった。この方は本当に経営を通して従業員を幸せにしようという気持ちが強い。経営者とは従業員のことをいつも親見のように思う存在じゃないといけない。また稲盛さんは人格が高い。仕事に対してものすごく情熱を持った人である。

    僕がこの本を読んで欠けているのは情熱だ。仕事もそうだしプライベートでも情熱がなく本当に中途半端になっている。自分が本当に心から打ち込めるものを早く探す。そしてこれだけは誰にも負けないというものを早く見つける。最後に社長、この本を薦めてくださってありがとうございました。

  • 稲盛さんってホントまじめな人なんですね。飲み会でバカばっかりヤってる僕は偉大な経営者にはなれませんな。

全21件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1932年、鹿児島県生まれ。59年、京都セラミツク株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長を務める。84年に第二電電(現KDDI)を設立。会長を経て、2001 年より最高顧問。2010年、日本航空会長に就任。名誉会長を経て、15年より名誉顧問。若手経営者のための経営塾「盛和塾」の塾長として、後進の育成にも心血を注ぐ。著書は『稲盛和夫の実学』『アメーバ経営』ほか多数。

「2018年 『従業員をやる気にさせる7つのカギ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

稲盛和夫の経営塾 Q&A高収益企業のつくり方 (日経ビジネス人文庫)のその他の作品

稲盛和夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ロバート キヨサ...
松下 幸之助
ジェームズ アレ...
有効な右矢印 無効な右矢印

稲盛和夫の経営塾 Q&A高収益企業のつくり方 (日経ビジネス人文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする