30の名城からよむ日本史

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532198817

作品紹介・あらすじ

なぜ、そこに城が築かれたのか?
土塁の下に埋もれた歴史を掘り起こす!

奈良・平安の昔から幕末・明治に至るまで、城は大小問わず軍事施設であり、権力者の象徴でした。城は合戦の舞台であるだけではなく、城を舞台に繰り広げられた人間ドラマが歴史上の出来事となっていくことも多かったのです。
清洲城で開かれた清洲会議は、信長亡き後の権力闘争の舞台であり、秀吉にとっては天下統一に邁進する場となりました。

本書は30の城を舞台に歴史を改めて読み解くことで、歴史教科書では叙述されることのない日本史の裏側を浮かび上がらせる、ユニークな歴史書です。

感想・レビュー・書評

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  • お城を中心にその土地を象徴する歴史にざっと触れられる。
    城郭があってもなくても、足を運んでみたくなる。
    〔首里城も出てきます。早く再建できますように。〕

  • 30の名城を紹介。切り口自体は、そう新しくなく、どちらかといえば初心者向けのものか。まあそれでもやはり城に元々興味がある人間としては、ついつい城を巡りたくなってくる。それはこの本の力というよりも、城自体に、人を寄せ付ける力があるからではなかろうか。
    それには、城が築かれる必要性は勿論のこと、伝説や浪漫、城に掛けた人間の営みや、果ては生命の攻防があるからなのだろう。

  • 日本にある30の名城を取り上げ、その城にまつわる歴史的事実を紹介しています。
    城は、時代が異なっていても、権力者・為政者の拠点であり、中心地でした。その城がなぜこの地に築かれたのかを知ることは、その土地そのものを知ることでもあるし、日本史に与えた影響も大きいものです。そういう視点で見ると、ただ城を見るだけではない、違った見方ができると思っています。

    <目次>
    五稜郭―なぜ幕府は日本最初の西洋式城郭を築いたのか
    胆沢城―なぜ坂上田村麻呂は胆沢城を築いたのか
    多賀城―なぜ朝廷は多賀城を東北支配の拠点としたのか
    会津若松城―なぜ会津藩は一カ月もの籠城戦を戦い抜けたのか
    江戸城―築城当初は天守が二つあった
    世田谷城―なぜ吉良家は世田谷に城を築いたのか
    小田原城―なぜ小田原評定の舞台となったのか
    川越城―なぜ太田道潅は川越城を築いたのか
    宇都宮城―なぜ釣天井事件が起きたのか
    水戸城―なぜ水戸藩主は水戸城に住まなかったのか
    浜松城ーなぜ出世城と呼ばれたのか
    上田城ーなぜ家康は上田城を築いたのか
    金沢城ーなぜ寺院の跡地に金沢城が築かれたのか
    清州城・名古屋城ーなぜ信長の死後に清州城で会議が開かれたのか
    岐阜城ーなぜ江戸時代に入ると廃城となったのか
    大津城ーなぜ関ヶ原合戦の勝敗に影響を与えたのか
    二条城ーなぜ徳川家は後水尾天皇を二条城に迎えたのか
    大坂城ーなぜ大塩平八郎は大坂城下で挙兵したのか
    千早城ーなぜ楠木正成は千早城に籠もったのか
    姫路城ーなぜ城主の交代が頻繁だったのか
    赤穂城ーなぜ大石内蔵助は赤穂城を開城したのか
    備中松山城ーなぜ秀吉は水攻めを行ったのか
    広島城ーなぜ日清戦争の時に大本営が置かれたのか
    津和野城ーなぜ明治に入ってから津和野城下が描かれたのか
    松山城ーなぜ正岡子規は松山城を俳句に詠んだのか
    高知城ーなぜ山内一豊は高知城を築いたのか
    名護屋城ーなぜ秀吉は名護屋城を朝鮮出兵の前線基地としたのか
    原城ーなぜ島原の乱でキリシタンが籠もったのか
    熊本城ーなぜ西南戦争では籠城に成功したのか
    首里城ーなぜ本土の城と構造が違うのか

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著者プロフィール

歴史家。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学(文学博士)。JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める。おもな著書に『江戸の間取り』『大名格差』『徳川幕府の資金繰り』『維新直後の日本』『大名廃業』(彩図社)、『15の街道からよむ日本史』(日本ビジネス文庫)、『東京・横浜 激動の幕末明治』(有隣新書)、『徳川時代の古都』(潮新書)などがある。

「2024年 『江戸時代はアンダーグラウンド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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