100年マンション: 資産になる住まいの育てかた

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532263836

作品紹介・あらすじ

マイホームを「廃墟」にしないために、今やるべきこと

○全国に650万戸弱あるマンションのうち、築30年のマンションは約200万戸、2031年には400万戸を超えます。住人が年を重ねて所得が減っていく一方で、当初予定していた修繕積立金が不足し、管理がおろそかになっていきます。その結果、資産価値が下がり、スラム化が進行。住民合意のもと、建て替えを計画しようにも、大半のマンションの建て替えは事実上不可能です。

○ 資産としてマンションを買うこと、マンションをずっと所有し続けることは、果たして合理的なのか、不安を覚える人も少なくありません。

○本書は「マンションの長寿命化の道」を提言、「マンション危機」の解決法を示します。欧米では100年、200年の物件が普通に取引されており、価格が下がらないどころか上昇するマンションもたくさんあります。かたや、日本のマンションの管理・修繕の事情はお寒い限りです。所有者の多数派はマンションの資産価値には関心があっても、管理組合運営には無関心です。

○マンションの所有者と購入予定者は、マンションの管理状況のどこを、どのようにチェックすべきか、管理組合にどう関与していくべきか、「マンションという運命共同体」とつきあうための必須教養を伝授します。

感想・レビュー・書評

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  • 最近よく聞く不動産コンサルタントの方の本。

    マンションの管理組合がいかに大事か、ということが痛いほどよくわかる。

    不動産購入を検討している自分からすると、いろんな失敗事例を読むと身がすくむ思い。
    表面上の条件だけではなく、管理組合の状態を見極めて買いなさい。
    ということだけど、かなり限界があるなーと。
    こんな大変な思いをするならマンションを買わなくてもいいや。と少し思ってしまった。

    マンションについて調べている人はぜひ手に取ってご一読を。

  • 外見ばかり気にしてマンション選びをするが、マンションは1つの法人としてみなし、100年を越えて生き残るマンションを買うべきである。そのためには、立地が重要であるのはもちろん、修繕積立金をはじめとして毎年の運営を見ることが大切である。

  • 日本のマンションの現状、マンション管理について勉強になりました!良い本です。お勧め。

  • 前半はマンションの廃墟化
    後半はマンション管理
    の話。住宅を取り巻く環境の変化の説明が勉強になった。実際に管理に携わる時は読み直したい。

  • 管理組合の難しさを語りながらも「さくら事務所」の宣伝もされており、内容的には◎。

  • 東2法経図・6F開架 B1/9/383/K

  •  マンション購入には、「情報の非対称性」(購入前のレモン問題、購入後の不動産管理会社とのエージェンシー問題等)と「外部性」(他の所有者の管理費・修繕積立金のデフォルト・リスク等)等、リスクがてんこ盛りですが、本書は、主に購入後の問題について焦点を当て、フリーライドが起こり易い管理組合運営の重要性を説いてその先進事例を紹介し、ガバナンスを改善することで資産価値を向上させ長期保有を推奨されてます。
    修繕積立金スケジュールは、販売会社との利益相反問題で、バルーン型になっていて将来積立不足になるよう時限爆弾みたく最初から設計されているようですねw

     一方、こちらの本『2020年以後も勝ち続けるマンション戦略バイブル』https://www.amazon.co.jp/…/B0…/ref=oh_aui_d_detailpage_o00_… は、不動産会社に対抗すべく、『住まいサーフィン』https://www.sumai-surfin.com/ を運営し、マンション市場価格の「情報の非対称性」解消に努める一方、マンション購入はあくまで投資と位置づけて、10年目の大規模修繕リスクは取らずに短期で割安な築浅物件への買替えを推奨しておられます。本書執筆時点では、マンション相場も9合目に来た、と売却タイミングを図られている様です。

     両者に共通しているのは、人口減少により平均的に日本の不動産は下がる、郊外の一戸建てはX、マンションも駅近以外はX。

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著者プロフィール

さくら事務所代表取締役会長。不動産コンサルタント。
1967年生まれ。広告代理店を経て不動産デベロッパーの支店長・不動産売買業務を経験後、業界初の個人向け不動産コンサルティングを行う消費者エージェント企業、さくら事務所を設立。

「2020年 『災害に強い住宅選び』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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