繁盛道場: 愛されるお店をつくる二十二の法則
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2007年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532313425
感想・レビュー・書評
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「レストラン界の鬼才」中島武氏の繁盛店作りのノウハウを学べます。
読むと紅虎餃子房に行きたくなる一冊です
紅虎餃子房、万豚記を代表とする際コーポレーションが展開するお店は、92業態286店舗もあることは、
案外一般の方には知られていないのかもしれない。
彼が展開する店舗は、いわゆる大手チェーン店が展開しているような画一的なサービスを提供する匂いが感じられず、
どの店舗にも頑固な親父がいて、こだわりの料理を出しているような印象を受ける。
チェーンストア展開で多店舗展開を果たした外食産業の大手と比べると、まさに異色であり、「鬼才」と評されてきた
中島武氏は業界では本当に多くのファンがいることでも有名である
本著では、その中島氏の飲食業に対する想いから店舗を作る際のポリシーやノウハウといった他ではなかなか聞けない
内容が満載となっている。
際コーポレーションが考える繁盛店は、彼が大切にしている経営者としての直感、
言い換えると「ひらめき」の部分と、食に対する「インテリジェンス」が表裏一体になって始めて姿を現すのかもしれない。
本著では繁盛店作りのノウハウを、22の法則でまとめているが、内容自体は他の書籍でも言われている
一般的な内容かもしれない。
しかしながら、際コーポレーション、そして、中島武の功績を理解した上で読む事で、表面的な文章では表現しきれない
活きたノウハウを吸収できるのであろう。
際コーポレーションの展開する近くの店舗に一度食事に行ってから読んで頂きたい一冊である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
外食経営者として、1990年に初め飲食業に参入した中島社長
20年足らずで300の店を展開をはたしす社長はスゴイ。200億円の負債から立ち直り、再生した社長はかなりの異端児だ。
性格自体も、強情な所とワガママがスゴイ。しかし、成功した形を作ったのですべて帳消しになるのかなw -
際コーポレーション社長、中島武氏による、飲食業に携わっている、あるいは新しいビジネスにチャレンジしようとしている読者に向けて、22の成功法則を示した書籍。
この本を読んだだけで飲食業で成功するというようなハウツー本ではなく、中島氏や際コーポレーションの飲食業における、強みや姿勢に触れる事ができる内容となっている。 -
飲食店、開業検討中もしくは青葉マークのオーナーさんに向けて、大先輩からの応援メッセージの本。
飲食店といっても、いろいろな業態があるんですが、結構いろいろ気配り目配りしながら、買ってくれた読者の皆さんに満足してもらおうという姿勢が見えます。さすが、飲食店の寵児って感じです。
自己紹介が、すっごい多いので、ちょっと宣伝か?とか、自慢か?とか、読んでてイジけてしまいそうになるのですが、「飛ばして読んでくれてもいい」と書いてあるので、まあ、いいとしましょう。 紅虎餃子房はじめ、ものすごい数を経営してらっしゃる人なので、経歴書き出すと止まらなくなるのはしょうがないでしょう。
こんなに大きな会社の社長になっても、まだ、開業初心者の心のヒダをしっかり捉えている点に、感心しました。 精進し続けてるんでしょうねえ -
印象的だったのは「トレンド」が人々の「飽きる」心理から作られるということ。
簡単に言えば、素材を活かしたイタリアンが流行って
街に似たような店が増えると、次は手の込んだ和食が流行ったりする。
デザインに置き換えると、他との違いを出して目立つということ。
中島社長はトレンドをデザインしていたり街をデザインしていたんですね。
他にも『万人受けは、すぐ飽きられる』と書きつつ
『むやみに嗜好が入ると、飽きられる』とも書いています。
相反することを、どこでバランスをとるか?
これもデザインをしていて良くある問題です。
どんな料理か分かりやすく、コンセプトが明確でオリジナリティがあり、
大衆受けしつつも本物感を感じさせるこだわりを持ち、
奇をてらわず余計な事はしない。
シンプルで分かりやすく力強い美意識に、とても憧れてしまいます。 -
飲食店のHowTo本系ですが、天才だと思います。
彼のチャレンジ、勇気をもらいます。