- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532314927
作品紹介・あらすじ
グーグル、CD、日本語ワープロなど、人々に感動を生み出せるような大きなイノベーションが生まれるプロセス(イノベーション・プロセス)では、次の3つのステップが段階を追って積み重なっている。筋のいい技術を育てる。市場への出口を作る。社会を動かす。つまり、3つの段階が積み重なってはじめて、人々に感動を与えられるようなイノベーションが生まれてくるのである。
感想・レビュー・書評
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大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/432009詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【目的】
技術が経営のカギを握る企業で、組織としてどのように技術革新と向き合う必要があるか、自分なりの考察を得たい。
【感想】
イノベーションを興すための基本プロセスを整理し、企業としてどのように関わる必要があるかを示した本。
【気づいた点】
知識・技術は「組織は蓄積し、市場は利用する」とあり、自社が蓄積したものを市場(他社)が利用するということがよく起こるとある。
自社で技術を蓄積することはもちろん、他社が展開した製品や技術の市場での反応を見極め、自社に取り組むことが求められている。そのような幾つかの役割を組織やチームとして、対応していく必要があると感じた。
ただ、上記内容を踏まえ、本書に書かれているプロセスを、組織としてマネジメントしていくだけで、イノベーションを興せるかというと、そう簡単なことではないと思う。 -
マーケットイン、顧客の問題解決先ありき、の最近の潮流に真っ向から挑み、技術重視のイノベーションを主張する伊丹先生ならではの本。
この技術先か顧客先かのジレンマを越えて、高いレベルでの両立を目指さなければいけないですね。
オープンイノベーションに対しても、組織→知識の蓄積、市場→知識の活用、という構図を使い、冷静な見方が必要なことを教えてくれます。 -
ビジネス書として 非常におもしろい。イノベーションに必要な要素が的確に記載。
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イノベーションとは何か?
モノ・技術で社会に感動を興すとは?
ページをめくると、目次に好奇心を掻き立てられます。
●筋のよさとは?
●嗅ぎ分ける力とは?
●技術の目利きとは?
●偶然の効果的固定化をするには?
●技術の自走とは?
●市場の出口とは?
●内なる抵抗とは?
●社会動かすドライバーとは?
●破壊的創造とは?
●日本という壁とは?
●偉大なイノベーターは心に火をつける!
・・・・
理系の発想と文系の発想が融合するところにはじめてイノベーションを興せる。
技術革新だけではなく、市場分析だけではなく、
技術アウトで顧客インを融合して、
社会を感動させるイノベーションを興そう!
やりたいことがいっぱい浮かんでワクワクしてきます。 -
イノベーションという言葉の定義が良く分からず、入門書として買ってみた。ビジネスは全く分からないが、マクロなところから理解できて、初心者にちょうどよかった。
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伊丹氏は一橋から東京理科大に活動の場を移し、急にMOT関連の書籍を書くようになった。
この本は技術を元にしたイノベーションについて書かれているが、一度でもMOTというものを勉強したことがある人からすれば浅い内容に感じられると思う。
ビジネスの中でMOTほど理屈で語りきれない分野はない。
やるべきことはビジネスリーダーの誰しも分かっていてそれでもマネジメントしきれないのが技術とイノベーションなのだが、この本は理屈しか語っていない。
個々の技術課題に直面したときの解決策は、この本からは読み取れないと思う。 -
澄田さんから薦められた本。技術マネージメントは教育者的要素が強いか。 勉強会ネタに使用予定。