持続可能な未来へ: 組織と個人による変革
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2010年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532316020
作品紹介・あらすじ
いま世界の組織と個人に求められる変革とは何か。それを組織で実践するにはどうすればいいのか。数々の実例を交えながら、組織とシステムを変革し、持続可能な未来を切り開く方法を論じる。
感想・レビュー・書評
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「出現する未来」で、経営学の世界、さらには資本主義の世界を超越してしまったピーター・センゲの新著。で、原題のタイトルが、”the neccesary revolution"(必要とされる革命)とくると、かなり期待が高まる。お、ついに、持続可能な世界に向けた社会革命にむけたセンゲの21世紀版、「共産党宣言」か????
と思い、翻訳が待ちきれず、原書を買って、パラパラ読み始めるが、今ひとつ、元気がでない。
で、翻訳がようやくでたので、読んでみたけど、やっぱり今ひとつかなーーー。
知らない事は基本的には書いてない。
センゲの学習する組織関係の本を読んで、また彼が最近はビジネスより持続可能な社会変革に関心をもっていることを知っていれば、当然、そういうことが書いてあるだろう、と思われることが、書いてある、というわけ。
なんだか、ぶっ飛んでしまった「出現する未来」から、一歩、後退というか、一般のビジネス系の読者にも分かるように、説明しなおした、という印象かな。
でも、今や、マイケル・ポーターまでが、CSR経営を論じる時代である。原題のタイトルに比べてのインパクトがないな。
多分、この本のよいところは、さまざまな企業などで持続可能性に取り組んだリーダーたちの物語なのだろう、と思うのだが、訳の調子のせいかな、今ひとつ、感動的という感じにはならなかった。
難しい本ではないが、今ひとつ、本を読むペースがあがらず、読むのに1ヶ月近くかかってしまった。。。。
ぜひ、つぎは、「出現する未来」のその先、あるいは、そのフィールドブックみたいなのが、でるといいな。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「学習する組織」のメソッドを、地球環境レベルの持続可能性に関する問題解決に活かすための理論と実践の書。「システム思考」をもって「境界を越えた協働」を行う個人と組織が、「望ましい未来」を切り開く。
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持続可能な未来を目指すにあたり、以下の主張が何度も繰り返されている。
・危機への直面をきっかけに、脅威を取り除こうとする受け身な「問題解決」は長い目で見ると傷口を広げかねず、あるべき姿、望ましい理想に現状を近づけ実現する「創造」という発想へシフトするが未来を切り開く鍵となる。
・課題(現状と理想のギャップ)が大きいほど、1人の知恵や力量でできることは無くなっていくため、誰かがトップダウンで引っ張るのではなく、ある程度軋轢を受け入れながらも対話により複数の組織が協働することが不可欠となる。
読み始めはワクワクしていたのに、どうも後半ダレてしまった。
500ページ程度難なく読めるぐらいの体力は欲しいすなあ…(軟弱)
要再読。 -
組織と個人による変革/
The Necessary Revolution:
How Individuals And Organization Are Working Together to Create a Sustainable World ―
http://www.nikkeibook.com/book_detail/31602/ ,
http://www.naturalstep.org/ -
珍しく飛ばし読み…。環境問題に限定した感じが(関心はあるけれど)ちょっと興味を損なったか。イノベーションは小さい所からも起こる、というようなぐっとくるメッセージもあったけど。
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システム思考ができれば、とりあえず、メーカーの売り文句「節電」「節水」...etcではなく、何が地球として、我々が生きていくのに重要なのかもう一度考えられるのではないかなぁと思いました。
また、人を巻き込むお話は、やっぱり規模が大きいので、なんとなく遠い目になってしまいます。でも、この問題に限らず、大きなプロジェクトにはきっと必要なスキルだと思います。 -
辞書並みにでかい本。
だけど、それほどに開設することが多いチーム改革。ひとつひとつを丁寧にこなす必要はないが、重要なのは意識の居場所。
それを動かすのがチームのリーダなのです。 -
ピーターセンゲのポスト工業化社会に向けて、私たちは何をすべきか、を論じた本。買ったのは随分前だが、読み進めるうちに、震災以降に起きた社会の変化がオーバーラップしてきた。様々な連帯からイノベーションは生まれる、全ての人が主体者になる、身の丈以上の事に想いを馳せる、行動する。この本から得られるメッセージは多い。再読必須。
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今後の環境変化に対して企業(組織)が如何にして適応していくかを組織学習をベースにした変革を記した著。組織変革を生みだす方法論を提起している。特に昨今の気象変動に伴う組織対応の在り方は重要な視点である。
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システム思考を環境問題に適用する。
多くの人が思いつき、手を付け、挫折しただろう。
本書は、結果としてシステム思考を活用しているかというとそうでもなく、環境問題の啓蒙書とビジネス組織論の折衷みたいな本となっているが、扱うテーマの解の見えなさから考えてもこれくらいできれば上出来だろう。