その文章、キケンです!: 部下の文章力を劇的に上げる79のポイント
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2015年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532319595
作品紹介・あらすじ
「伝わらない」文章は時限爆弾と同じだ。部下の「わかりにくい」「誤解される」「恥ずかしい」「感じ悪い」文章で、問題が起きる前に読んでください。科学的に、論理的に指導できるリーダー必携の書。
感想・レビュー・書評
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文章力の力を付けたくて、会社の先輩に教えてもらった本。謝罪文の書き方について文量がある。参考にはなるけど、私の仕事の特性的に謝罪文を書くことは多くないので、満足感はもう一歩足りなかった。(私的欲求のため参考までに)
良いところは、悪い文を具体的に改善する例題の数が多く、具体的な指導の参考になる。また、wordを使った文章の具体的なチェック機能の活用方法も載っていて、知らない人には有効。(ただしword2010なので、パソコン操作に疎い人には難易度が高くなるかも…基本的には同じ機能がword2019とかでも備わっていると思うけど検証してないです)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビジネス上で使える文章の書き方の本。
私は同時に「ビジネスに適した言葉の使い方」も学んだ。
これを読んだおかげで、直近に参加したイベントで
初対面の人と自信をもって連絡が取りあえた。この本は偉大だ。 -
ビジネスシーンを想定した実用的な文章指南書。
直接の否定語ではないが、相手を非難するニュアンスがにじみ出る「隠れ否定語」の考え方は、クレーム対応にも役立つ。具体的には、「通常は〜(だがあなたは異常)」「一般的には〜(だがあなたは例外)」「いまだに〜(早くしろ)」などは、暗に相手を非難する “余計な一言” であり、使わないようにすべきと。
読みやすい・理解しやすい文章の基準として、ISO9241-11やJIS X 8341-3、日本語能力試験N1の出題基準などのオーソライズされた基準を引用しており、客観性が保たれているところも良い。そういう規格があることも知らなかったので勉強になった。文章の読みやすさを判定するツールや、Wordの校正機能の活用方法も紹介されている。
筆者は元公務員ということもあり、公用文の書き方と、一般的に読みやすいとされる書き方の違いについても触れられている。同僚公務員の中には、「厳密に定義された法令の文を引用しとけば間違いない」と誤解している人もいるが、そういう人にこそ読んでもらいたい。
「は」と「が」の使い分けや、「に」「へ」「まで」「から」の使い分けの説明で、認知言語学の理論を援用している。学生時代、生成文法を学んだ身としてはちょっと嫉妬。 -
「起承転結をつけろ」「文章がうまくなるように、本をたくさん読め」「わかりやすく簡潔に書け」。こうした指導は間違っている! 部下の書いた、「伝わらない」「誤解される」「恥ずかしい」文章で、上司、部署、ひいては 会社の責任を追及されないための文章リスクマネジメントを解説し、その指導方法を明示する。
第1章 その文章は、リーダーの責任を問われる ―――文章の危機管理
第2章 その文章は、火に油を注ぐ ―――クレーム・不祥事への対応
第3章 その文章指導法、間違ってます ―――文章のモノサシ
第4章 その教え方は、効率が悪い ―――文章の組み立て方と校正方法
第5章 その表現は、バカっぽく見える ―――文章の品格 -
参考になります。
これひとつで不快になるから気を付けねば。