第四次産業革命: ダボス会議が予測する未来

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532321116

作品紹介・あらすじ

■人類の生活と常識は、根底から覆される! 
ダボス会議(世界経済フォーラム)の創設者として世界の経済と政治を40年間にわたって中心から観察しつづけてきた著者が、ダボス会議でグローバルエリートと行ったディスカッションを基に、来るべきメガトレンド=第四次産業革命を詳細に解説!
・AIやロボットに代替されるリスクが低い職業は?
・企業が移行を迫られる新たなビジネスモデルとは?
・ロボットによる労働者の代替は、不平等を拡大し、社会不安を生むのか?
・人間の行動が予測可能になった時、そこに個人の意思やロボットとの違いは存在するか?
・ゲノム編集や合成生物学は、人類をどう変えるか?
・自律型兵器やサイバー戦争は、戦争の定義をどう変えるか?

■本書へ賛辞を寄せた方々
マーク・ベニオフ(salesforce.com会長兼CEO)
ムーター・ケント(コカ・コーラカンパニー会長兼CEO)
アンヘル・グリア(OECD事務総長)
L・ラファエル・リーフ(MIT学長)
カール・ヘンリク・スバンベリ(BP会長)

感想・レビュー・書評

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  • 百科事典的書。第四次産業革命とは、21世紀に入ってのデジタル革命であり、その特徴は、モバイルインターネット、低価格センサー、AI、機械学習です。
    メガトレンドとして、①自動運転、②3Dプリンタ、③ロボット工学、④新素材 を物理的な技術にあげています。
    後半は、第四次産業革命の影響を、経済、ビジネス、国家、世界、社会、個人への影響として、23のシフト(ティップス)として掲げています。
    でてくる用語を拾い出し正確な定義を確認するだけでも大変な労力を要します。

  • 第4次産業革命は、21世紀から始まったデジタル革命で、これまでとは比較にならないほど偏在化しモバイル化したインターネット、小型化し強力になったセンサーの低価格化、AI、機械学習と言える。これらの時代であらゆる産業が変革を起こしており、それが人々の暮らし、物の所有、消費、考え方を変えてしまっている。また、あらゆるものがインターネットにつながることによって便利になっていることもある一方、平等に対する格差は広がってしまっている。
    このような時代では、そういった現状を理解し強調していくことを考えられることが必要で、リーダーとしても知性や倫理感、信頼感が求められる。
    自分が今まで想像もしていなかったことが当たり前のようになっていく世界が近づいている、これらを認識し、どう行動していくべきか、学び続け、そこで共生していけるだけの人としてのスキルを磨く必要があることを認識した。

    メモ
    ・環境への適応に必要な変化や政策を実施し、繁栄するのは私たちの才覚にかかっている。問題に向き合っていくには、以下の知性を身に付ける必要がある。状況把握の知性、感情的知性、啓示的知性、物理的知性。特に感情的知性は、第4次産業革命の時代に成功を収めるために必要なスキル、自己認識、自己統制、モチベーション共感、ソーシャルスキルの重要な基盤となり、この知性こそが意思決定者の優劣を分ける。

  • 第四次産業革命によって多くの混乱が起きる(起きている)けど上手く対峙しましょうということですかね。

  • ダボス会議については、漠然と理想論を掲げる団体の会議、という印象だったが創始者のこの本を読んで認識が変わった。
    経済学、工学、行政学に通じた教授ということもあり視野が幅広い。またエグゼクティブ層との意見交換が多いためか、長期的な展望とリスクの考え方に説得力がある。
    2016年の書籍なのにオープンAIに言及しているのもさすが。人体や食品のプリントの可能性など、23のディープシフトをまとめた付録も面白かった。

  • PCとインターネットの普及を第3次産業革命と置き、モバイル端末やセンサー機器から得たビッグデータの活用、いわゆるAIによる産業の変化を第4次産業革命と置いている。
    どういった要素技術がトレンドになっていくかを俯瞰するには便利な1冊。
    2025年までに迎えるだろうというティッピングポイントには一部「これはちょっと…」と思えるものもあるが、2015年当時に予測されていた内容と考えると指し示す方向性についてはそれほど陳腐化していないのではないか。
    すなわち本書の中で予測されていることは近い将来現実になる可能性が非常に高く、これらに備えることは不確実な未来に対する有効な打ち手の1つになり得るということ。

  • 2015年刊、ダボスの世界経済フォーラムの未来予測。
    正直、第四次産業革命、便利にはなるけど、世知辛くもなりそうで、テリー ギリアムの「未来世紀ブラジル」がなぜか頭をよぎり、ウーバーの出前や出来高仕事の便利屋で日銭稼ぎをして暮らす人や、自分の細胞や生殖機能を切り売りして生活する人、人手不足を補うためにAIの微笑みや声掛けの中で暮らす老人や孤児たちなどが思い浮かんでしまう。 

  • 東2法経図・6F開架:336.17A/Sc8d//K

  • テクノロジーの進化。
    未来をざっとある程度の予測のために、俯瞰するのに良い。

  • これから今までのスピードとは比べものにならない、速さで世界が変わっていく。今までのテリトリー、国、地域、分野についても再定義していく必要が出てくる世の中になる。
    それを否定するのは簡単だが、受け入れていい方向に持っていく、会社であり、人でありたいと思わせてもらえる本。

  • 第1次産業革命 :機械
    第2次産業革命 :電気
    第3次産業革命 :コンピュータ
    第4次産業革命 :デジタル

    偏在化し、モバイル化したインターネット環境の伸長によるIOTの発展、
    センサーの低価格化、AI等により
    デジタルの伸長が加速的に発展し、デジタルが産業を高次の次元に押し上げた。
    社会の構造やあり方が変化しているとともに、
    産業の進化スピードおよびイノベーションを加速している。

    良い点
    消費財の価格の下落、デジタルによる利便性、寿命の増加
    新しい産業の創出による新しい雇用

    悪い点
    倫理的問題(プライバシー、ゲノム)、ロボットによる労働集約型産業の労働者の代替

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著者プロフィール

スイスの経済学者、ビジネスマン、慈善活動家。1971年に経済、政治、知的活動のグローバル化の促進を目的とした世界経済フォーラムを設立。1998年に社会起業のためのシュワブ財団を設立。著書に「第四次産業革命」(2016年、日本経済新聞出版)、「グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界」(2020年、日経ナショナル ジオグラフィック)など。

「2022年 『ステークホルダー資本主義 世界経済フォーラムが説く、80億人の希望の未来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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