ヤバい決算書

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532321420

作品紹介・あらすじ

ある日突然表面化する経営危機や粉飾決算。
企業の存亡に関わるリスクを事前に察知する方法を、
ケースをもとにわかりやすく解説!

◆東芝、シャープ、三菱自動車、三井物産・三菱商事など、いずれも大きなニュースとなったものを取り上げます。スカイマークと破綻前後のJALなど、似たタイプの企業を比較することで、「危ない会社」と「危なくない会社」のちがいが理解できます。

◆「資金繰りが安定しているか」といったベーシックな経営分析にとどまらず、「粉飾」「不祥事などの経営リスク」「巨額買収の影響」など、類書ではあまり触れられないポイントについても解説をしているのが特徴です。

◆初心者にもわかるよう、図表を使いながら決算書の基本をやさしく解説。さらに本書では、つきあいたい/投資したい会社を見分けるために、財務3表以外の決算書の情報を読み解く技術についても丁寧に伝授します。

本書で取り上げる企業……東芝、シャープ、三菱自動車、三井物産、三菱商事、任天堂、ソフトバンク、オリンパス、スカイマーク、日本航空、サントリー、江守グループ、アーバンコーポレイション、VWなど。

感想・レビュー・書評

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  • 先日から財務系の知識本を色々読んでいるなかで、この本に巡り会いました。

    一応ファイナンシャルプランナーの資格を持っているので、BS、PL、キャッシュフロー計算書の読み方は理解しているのですが、実例の解説を踏まえながら説明してくれている、この本はタメになりました。(投資考えてるわけでは無いのですが 笑)


    あの会社のあの事件は、決算書にこういう影響が出るのか。
    決算書はその視点で見ないといけないのか。

    この本を読んでから、四季報を眺めてみると、クセになりそうな面白さがありますね。
    実際に投資しなくても株価予想するとゲーム感覚で楽しめそうです。
    皆さんも一度お試しあれ(^-^)

  • こういうリアルケースをもとにした分析いいね。非常に役に立ちます。
    悪いケースだけではなく、いいケースも混ぜていろんな分析をみてみたいとも思った。

  • 倒産や粉飾を行った会社の決算書について書かれた本。
    いろいろ書かれてたけど、読んで思ったのは、東芝についてはさっさと潰れたほうがいいのではないかと思った。よく比較されるシャープは投資の失敗なので、まだ擁護できそうでもあるのだけど、東芝はいろいろひどい。だいたいなんで、原発事業のしで好調のメディカル事業や白物家電事業、後、半導体事業を手放すことになったのか。よりにもよって原発って。
    なお、会計基準には日本式と米国式とIFRS式の3種類があるらしい。自分もまだ理解できないところはあるのだけど、日本式が一番細かくて複雑な印象。
    この本で紹介しているうちの一社はソフトバンクなのだけど、ソフトバンクについては今はヤバイ状態ではないとのこと。ただし、巨額投資をしたので一歩間違うと破産しかねないとのことだ。アームの買収が吉と出るか凶とでるか。スプリントはあまりうまくいってないそうだし。
    それと、フォルクスワーゲングループにはアウディとポルシェも含まれているということを初めて知った。だいたい、フォルクスワーゲンの利益のほとんどはアウディとポルシェからなので、フォルクスワーゲンが排ガス不正問題を起こしても、アウディやポルシェは売れてたからあまり問題なかったらしい(買ってる人もフォルクスワーゲングループと知らない人が多いとのこと)。
    後、ポケモンGoによる任天堂への収益貢献は意外と大きいそう。任天堂は低いと否定したけど、実際は営業外収益のうち、150億円近くもの利益をポケモンGoから得た可能性があるらしい。すごいな。

  • 企業の具体的な財務内容も丁寧に解説しており、あの企業はこのような流れで経営危機に陥ったのかという理解がものすごく進む。オススメの一冊。営業CFを確保することの重要性を痛感。

  • 商社が投資会社に変貌していることに一番驚いた。昔のトレーディングのイメージのままだった。
    納得したくなかったが、財務諸表で事実をつきつけられて認めざる得なかった。
    財務諸表強し。

  • PLだけでなく、BS,CFの見方を実例を交えながら、しかも、安定した企業の財務諸表ではなく、傾いた会社のそれを参考にしているので非常にわかりやすく、当時ニュースで報じられていた真相も見えて面白かった。

  • 思いの外面白く読めた。

    財務諸表をどの様に読み解けば良いのかを、手取り足取りで導いてくれる。

  • 良書。
    実例をもとに、決算書データがどのように変動したかわかりやすく解説してくれる。
    損益計算書、バランスシート、キャッシュフローの関係や変動の仕方について理解することができた。
    資格試験本みても全然イメージ沸かなかったので、同じように用語だけだとイメージ沸かなくて興味持てない人にオススメです。笑
    2017年4月発刊で、とりあげている事例が記憶に新しいのが良い。シャープ転落、オリンパス粉飾、VW・三菱排ガス不正問題などなど。

  • 事例を深掘りした内容で分かりやすかったです。

  • 営業キャッシュフローがプラス、投資がマイナス、財務はプラスマイナス、が正しい。

    日本基準、米国基準、IFRS基準の3つ。
    日本には、特別利益、損失がある。その他にはない。すべて営業損益内。
    のれん代は、IFRSでは償却しない。減損テストにかかれば減損処理が必要。

    大手商社は、口銭ではなく、事業投資・運営で稼ぐ。投資企業。

    フォルクスワーゲンは、VWで台数と売上、アウディとポルシェで利益を稼ぐ。

    三菱ふそうトラック・バスは、三菱の連結対象外。ドイツダイムラーの子会社。

    任天堂はキャッシュリッチ企業。数年ヒットが出なくてもだいじょうぶなように。

    ソフトバンクは投資会社。トランプ銘柄。

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著者プロフィール

大手コンサルティング会社コンサルタント。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。滋賀大学大学院客員教授。日経CNBC「けいざい豆知識! 『イチマメ』」会計・財務分野解説者(2014年~2016年)。
1958年東京生まれ。1981年早稲田大学政治経済学部を卒業し、同年、大手コンサルティング会社に入社。これまで市場調査業務、証券アナリスト業務、経営コンサルティング業務、財務研修講師業務等に従事。会計・財務に関わる研修・講演を勤務先の若手コンサルタント、大手企業ビジネスパーソン、大学院生など多数に展開。
単著は『コンサルタントが毎日やっている会計センスの磨き方』、『決算書で読む ヤバい本業 伸びる副業』(ともに日本経済新聞出版)、『日本ビール缶大全』(辰巳出版)など多数。共著は『経営用語の基礎知識』(ダイヤモンド社)、『新世代企業』(野村総合研究所)など。 趣味はビール缶コレクション。

「2022年 『テキストには書いていない 決算書の新常識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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