管理職失格: 新世代リーダーへの条件

  • 日経BP日本経済新聞出版本部
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532323387

作品紹介・あらすじ

8万部のベストセラー『ダークサイド・スキル』木村尚敬氏と
「40歳定年説」柳川範之東大教授による最新作!

先の見えない時代、「管理職」に求められる役割も変わりつつある。
従来からある「マネジャー」としての仕事に加えて
「リーダー」としてリスクをとった意思決定を自ら行い、
ときには一級の「プレイヤー」として最前線に立つことも要求される。

旧来型の管理職として時代に取り残されるか、
新時代のリーダーとして道を切り開くか。
本書では、その2つを対比しつつ、新しい時代の「管理職に求められる条件」を描き出す。

○時代に取り残される「旧来型」オッサン管理職
-情報がないから判断できない
-自部門に不利な決断ができない
-意思決定を自分の仕事だと思っていない。責任をとらない
-「リスクを減らす」ことが自分の役割だと思っている
-会社にしがみつく

○2020年代に生き残る管理職への道
-20代、30代の友達をつくれ
-現役感を手放すな
-ムカつく奴を使いこなせ
-チームの羅針盤をつくれ
-ブライトサイド・スキルを磨け

感想・レビュー・書評

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  • VUCA時代をふまえてマネジャー層に求められる心構えや姿勢が記されており、要所要所で参考になった。

  • リーダーシップで本当に難しいなぁ・・・と今更ながらに痛感するこの頃。ということで手に取ってみた。
    コンパクトにまとまっているし、対談形式+それぞれの章、という構成なのも読みやすくてよいかな。ただ、その分若干ダブりもあるので、そこは残念。。

    正直類書で言われていることも多いけど、それはダブっているのではなく、それが重要、ということよね。かなり今の自分にダメな意味で重なる部分もあって、頑張らないとなぁ…と思った次第。


  • 従来型の管理職というポスト事情を勘案した役割では日本の企業が生き残れないこと、そしてそのために管理職として押さえておくべき考え方とそこに至る背景がしっかり理解できました。

  • 改善型の時代から、改革型の時代になり、問いがHOWから、WHATになり、白紙に絵を描く能力が求められている。

    成果主義が陥る罠は、できる範囲で成果を出すことが評価され過ぎると、失敗経験を活かして、新たなステップに繋げた人が評価されなくなる。

    非連続的な経験をした人が、危機的状況に強い。
    自分のスキルを一般化することが大切。

    変革に再現性は両立する。
    再現性も大事だと言うこと。
    そのためにもプリンシパルを浸透させることが必要。
    多様性が必要だから、意見を言う人を大切に、但し、リーダーとしてプリンシパルは明確にメンバーと共有するとが必要。

  • 「時代に捨てられない管理職」となるために!

    非連続の時代には、今までの否定から始めなければならない。
    管理職は意思決定するということが求められるようになっている。今までのように与えられた課題に対して、答えを出すのではなく、そもそも何をするのかという「問い」を作れる人が管理職になるべきである。

    マネジメントとリーダーシップとは異なる。管理するだけではリーダーとして不十分。


    チームの羅針盤がないと前に進めない。また羅針盤は誰かが与えてくれるのではなく、自らが創り出すしかない。
    この業務を通じてどうやって会社に貢献するのか?どんな目標とするのかを常にメンバと共有しておく(自分の言葉でビジョンの共有)が必要。
    全体最適と個別最適の両方の視点を持たなければならない。
    数値目標ではないビジョン・価値観を示す!
    そもそも自分たちはどちらの方向を目指すのかを考え、改革型アプローチを実践しなくてはならない。チームの羅針盤を作ることが必要。
    自分たちの存在意義は何のか?自分たちは何を成し遂げたいのか?といったビジョナリーな方向性を示すことが必要。

    会社・事業・個人のレベルで判断が異なる。どの視点で答えを出すのか?

    全員が納得する落としどころは中間解であって最適解ではない。二律背反で白黒つけられない問題はどこかで折り合いをつけなければならない。全員一致で答えを出すことは不可能。

    みんなの意見がバラバラの時に自分のスタンスを持てるようにしないとだめ。
    私はAを選択するべきだと考えます。なぜなら~だからです。よってAで進めてよいか?という提案をしないといけない。十分な情報が与えられて何が正解かがわかる場合にしかスタンスを明確にしないのは意味がない。

    我こそは10年後のトップリーダーだという気構えを!
    アクションをアップデートする;
    管理職であってもいざという時には自分で手を動かせるようにしておく。常に最前線で戦える力を持っておく。

    普段から自分の言葉で語っている人は自分の中にぶれない軸があるので、どんなに厳しい質問が来ても信念をもって答えられる。言葉にはリーダーとしての資質が現れるもの。
    自分が何を大事にしているのかわかっていない人も多いのではないでしょうか?だからこそ、自分が何を語るべきなのかをきちんと考える習慣をつけて本音で話してこそ相手に思いが伝わる。
    価値観を語ることは本人が思っている以上に周囲に影響を与える。積極的に部下たちと本音で話す機会を作くべき。

  • これからの時代で捨てられる管理職になるか、生き残る管理所になるかを議論して、生き残る管理職になるためにマインドセット、行動のアップデートを提言する本。
    VUCAの時代においては、改善型よりも変革型、マネージメントよりもリーダーシップが重要になってくる。どの様にして解決、改善するかのHowよりも、なにをすべきかのWhatが重要になってきている。
    まさに今の管理職に求められるのは、正解のわからない中での決断であり、非常に腑に落ちる内容である。いつ会社を辞めてもいい覚悟を持って、日々の決断を行なって、チームを引っ張って行きたい。

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著者プロフィール

㈱経営共創基盤 (IGPI) 共同経営者 (パートナー) マネージングディレクター
慶應義塾大学経済学部卒、レスター大学修士(MBA)、ランカスター大学修士(MS in Finance)、ハーバードビジネススクール(AMP)
ベンチャー企業経営の後、日本NCR、タワーズペリン、ADLにおいて事業戦略策定や経営管理体制の構築等の案件に従事。IGPI参画後は、製造業を中心に全社経営改革(事業再編・中長期戦略・管理体制整備・財務戦略等)や事業強化(成長戦略・新規事業開発・M&A等)など、様々なステージにおける戦略策定と実行支援を推進。
IGPI上海董事長兼総経理、モルテン社外取締役、りらいあコミュニケーションズ社外取締役
Japan Times ESG推進コンソーシアム アドバイザリーボード
グロービス経営大学院教授、大学院大学至善館特任教授
主な著書に『ダークサイド・スキル』(日本経済新聞出版)、『修羅場のケーススタディ』(PHPビジネス新書)などがある。

「2023年 『企業変革(CX)のリアル・ノウハウ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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