無くならないミスの無くし方 成果を上げる行動変容

著者 :
  • 日本経済新聞出版
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532324438

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計40万部超のロングセラー『教える技術』の著者で、
行動科学マネジメントの第一人者が、
職場からミスを無くす科学的方法論を豊富な事例と共に解説。

部下の“不始末”に日々アタマの痛い全リーダーの必読書。
もちろん「自分のミス」を無くしたい人にもおすすめ!

重大事故や企業の信用失墜を招くきっかけは、
働く人のほんの小さなミス。

それに対して、

「一人ひとりが『自覚』を持って行動すればミスは無くなる」
「『安全意識』が希薄だから事故が起こる」
「ウチの会社は『優秀』な人間が少ないからミスが多発する」
「再発防止のために『始末書』と『改善策』を義務付けた」

……というマネジメントの通念は、実はすべて間違い!

意識の徹底や自助努力では「ミス」は無くならない。
「人間の行動原理」にそった「仕組みづくり」こそ重要です。

ミスが生まれる背景から、何をやってもミスが無くならない理由、
「特定と継続」でミスを無くす仕組みの構築まで、
誰もが身近な事例を用いて丁寧に説明。
巻末には今日から使える「ミスを無くすヒント集」を掲載。

経営層、管理職、プロジェクトマネジャー、
製造現場・店舗責任者の皆さん、
あなたのための一冊です!

感想・レビュー・書評

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  • 職場で同じチームの人がミスしたことをきっかけに読んでみた本。仕事上のミスや失敗なんて世の中にたくさんあるので
    ①どう向き合っていけば良いのか
    ②ミスのあとはどう考えたら良いのか
    ③なぜミスは起こるのか
    のヒントになれば良いなと思い手に取りました。

    まず、僕自身含めて職場にはあいまいな言葉がありふれていることに気付かされました。日本人特有の濁した表現もありますね。
    コミュニケーション度合いによって捉え方が違う言葉では、正確に理解し合えないことに気が付きましたし、大抵の場合は伝える側に問題があるのだと思いました。

    どこの職場やコミュニティにありそうな、〇〇を徹底しよう、頑張ろう、って言葉は絵に描いた餅であり意味のないスローガン。

    再発防止策。ミスやトラブルがあるたびに怖い顔して言ってくる上司がいますね。なんだか罰ゲームのような感覚に陥りますが、そうではないはず。ミスが起きた時こそ組織が成長するチャンスであるので、ミスした人に押し付ける罰ではなくより良くするための新たな取り組みを考える仕組みにつながるといいですね。

    ミスをなくすための対策のための内容かもしれませんが、それ以外の局面においても、具体的な言葉やルールにこそ意味があるものと心に留まりました。

    僕がよく使う言葉としては、調査する、確認するがあります。これもあいまいな言葉なのですね。
    どんな表現にすべきかは伝える相手によって違うことを意識しつつ、正確に伝わるように心がけようと思いました。

  • 理論がわかりやすく一気によんでしまった。
    自分の仕事への取り組みにも生かしたいとおもった。
    色々なマネージメント本にも共通する内容もあるが行動分析学に基づいた考え方がとても参考になり興味を持った。自分自身仕事場での安全意識を上げようとして来たが、それ自体が間違っていたと気付かされた。あと曖昧な言葉を使うのはやめようと思った。

  • 組織としての、ミスのなくし方。個人のミスを減らすには今一つ使いにくい。そこが残念。

  • 1 どんな本?
    行動分析学なる学問から出来たBBSと言う方
    法を日本向けに著者がアレンジして説明する本。
    ミスを無くしたい初心者向けの本。

    2 なんで読んだの?
    (1) ミスを無くしたいから。
    (2) ミスを無くす具体的な行動考え方
    (3) ミスを無くす取り組みができる状態

    3 構 成
    5章構成182頁
    ミスが無い職場を実現する仕組みを実現する仕組
    みを一緒に作っていきましょうと始まり、この本
    で作ったノウハウを活かして安全な組織を作って
    くださいと終わる。

    4 著者の問題提起
    人の内面に訴えてもミスは無くならない。

    5 命題に至った理由
    行動分析学を学び、BBSと言うメソッドを自己
    流にアレンジしたから。

    6 著者の解
    人の内面ではなく行動にフォーカスして、危険
    行動を安全行動に変化させる仕組みづくり、そして
    その習慣化

    7 重要な語句・文
    (1) 人間は結果にメリットのある行動を選択する。
    (2) 報酬は1分以内。
    (3) ポジティブな結果が、すぐに、確かに(習慣化)
    (4) ABCモデル(先行条件、行動、結果)
    (5) 人が行動出来ないのはやり方を知らないから。
    (6) 承認欲求(コミニュケーションの大事さ)
    (7) 危険行動をしないでは無く、安全行動をする。
    (8) SMORSの法則(安全行動、信頼、数値化、
    明確化、観察出来る)

    8 感 想
    一つの納得いく考え方を学ぶことが出来た。内面
    に訴えても意味がないのは良くわかった。
    刺さったのはメリットのある行動を選択すると
    言う事。これからは逃れられない。
    深く知りたい事はメリットの作り方。自分を導く
    メリットはどう作れば良いだろう?
    人に勧めるなら人が行動出来ないのはやり方を
    知らないからと言う事。具体的で誰でも出来る行
    動に分割すると行動できる。
    ビジュアル要素は無かった。
    タイトルの通りのミスの無くし方の本だった。

    9 TODO
    (1) 自分で試す。安全行動をする。明確に書い
    てやってみる。
    (2) 具体的な行動を仕事で人にやって貰って承認
    する。すぐに承認する。
    (3) 自分のやりたい習慣にメリットを作る。書く。

    10 問 い
    人間とは?

    11 答 え
    動物である。

  • 意識に訴えかけるのではなく、仕組みづくりでミスを無くす。
    現場で働いていますが、具体例が分かりやすく実践のイメージがつきやすかったです。

  • 筆者が最も言いたいことは以下

    相手の心構えや姿勢、意識に訴えかける「内面にフォーカスするマネジメント」は、「ミス・事故を無くすマネジメント」ということはできない。

    ✓ 相手の意識ではなく、「行動そのもの」にフォーカスし、
    ✓ ミスや事故に結びつく行動(本書では「危険行動」と呼びます)を望ましい行動(「安全行動」)に変え、
    ✓ その安全行動を定着→習慣化させる仕組みをつくる

    上記を様々な事例で説明している本。

    ビジネスはもちろん、子育てにも同じ考えで臨めると感じた。

  • 具体的に伝える。
    飛躍した目標にしない
    5なぜでなくどうすればよくなるか

  • 好ましくない行動には、最初に厳しく。行動しないは死人と一緒。

  • 題名に惹かれて読んだ
    人間は、結果にメリットのある行動を選択する


    ミスが生まれる7つの背景
    1.曖昧な言葉
    行動価格マネージメントのMORSの法則
    Measured:測定できる
    Observed:観察できる
    Reliable:信頼できる
    Specific:明確化されている
    2.スキルの未習得
    3.叱って教えるが通用しない
    4.チェック工程の不足
    5.年上部下と高齢化問題
    6.外国人の働き手の増加
    7.リモートワークの拡大

    7つの間違いマネージメント
    1.部下が出来ない理由が分からない
    ミスや事故をなくすためには、行動が明確に湿された具体的な言葉が必要
    2.書類提出が目的化
    3.スローガン言葉の乱用
    4.特定因子に縛られる
    特定の危険要因への対策だけでは無く、行動原理似合った仕組みを作り、入れ気ラーナ要因を排除する
    5.外部の専門家任せ
    6.ヒヤリハットと叱責する
    7.上司が楽に流される

    6つの行動メカニズム(変えるのは意識ではなく行動)
    1.人には行動するサイクルがある
    2.習慣化の鍵は「ポジティブ」「すぐに」「確か」と言う結果
    3.行動には「不足行動」「過剰行動」がある
    4.出来ない理由1:やり方を知らない
    5.出来ない理由2:継続の仕方を知らない
    6.ちょっとずつやればできる
    苦手とする行動の克服に大きな効果がある

    ミスをなくす5つのステップ(やらされ感のある行動はやらなくなる)
    1.繰り返し発生しているミスや事故を特定する
    観察が大事
    2.安全な状態を特定する
    「なぜその行動をしたか」よりも「どんな行動を取れば良かったのか」
    3.一連の行動を特定し言語化する
    4.ピンポイント行動を特定する
    ・すぐに記憶できる行動になっているか
    ・誰が見ても解釈にずれがない行動になっているか
    ・日々繰り返しできるか
    ・既存の行動を大幅に変える必要が無いか
    5.行動の続く環境作り

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著者プロフィール

社団法人行動科学マネジメント研究所所長。社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事。株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長。米国行動分析学会ABAI会員。日本行動分析学会会員。日本ペンクラブ会員。日経BP主催「課長塾」講師。
アメリカのビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジし、「行動科学マネジメント」として展開。精神論とは一切関係なく、行動に焦点をあてた科学的で実用的なマネジメント手法は、短期間で組織の8割の「できない人」を「できる人」に変えると企業経営者や現場のリーダー層から絶大な支持を集める。これまでに指導してきた企業は1,000社以上、ビジネスパーソンはのべ30,000人以上にのぼる。

「2022年 『行動科学のビジネス手帳2023 ネイビー・見開き1週間週間レフト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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