ウォール街のランダム・ウォーカー: 株式投資の不滅の真理

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532354718

感想・レビュー・書評

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  • 目から鱗の嵐!!

    テクニカル分析なんて、当てにならない!コイントスの結果をプロットしたランダム・ウォークですら、それらしく語り始める。
    過去の株価変動に基づいて、将来の株価を予測することはできない!

    タイミング売買がバイアンドホールドを上回るためには、70%の確率でタイミングを当てないといけない!そんな人は過去に一人も、居ない!

    インデックス投資が最も効率が良い!
    50代半ばの推奨ポート
    現金5% FORXX
    債券28%VBMFX
    不動産12.5%VGSIX
    アメリカ株27%FSTMX POMIX VTSMX
    先進国株14%VSIIX VDMIX
    新興国株14%VEIEX

    将来のリターンを予想する上で最も説明力が高いのは、ファンドの経費率とターンオーバー(回転率)だ!どちらも低い方が良い!!

  • インデックス投資に関する古典本の新版。やや分厚め。様々なデータや調査結果を用いて、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を駆使する取引手法のパフォーマンスが長期間にわたってインデックスを上回れないことを明かしている。
    この本を読まなくても毎月分配型投資信託は罠だ、くらいの情報は得られるが、実際に人気の投資信託は分配型が多いなど、確かに個人投資家のポートフォリオには偏りと不合理性があると思う。
    個人的には、必ずしも相関係数が負でないものをミックスしてもある程度までリスクを低下できるのだという点が興味深かった。
    バリュー投資派だったけど、インデックス投資やETFについても興味を持った。時間をかけずにバイ・アンド・ホールド戦略していくのは良いと思う。

  • 啓蒙的かつ実践的。反論も多いみたいだけど、それでも素人にはバイブルに思える。

    サブプライムローンを始めとする2000年代後半の話もしっかり盛り込まれており、版が上がるたびに別の本になっているようだ。

    データが少し都合の良いものに偏りすぎて、ランダムウォーク理論に欠点はないかのように論じられていたり、「統計的優位」に対して売買手数料を加味した「経済的優位」で反論しているので、少し噛み合ってないところもあったり(前者は個人投資家にとってマイナスであっても、ファンドにとってプラスということがあるから)、ドル・コスト平均法でインデックスファンドを買い続けるのはちょっと退屈に見えなくはないというとこもあったりはするが、それでいて極めて分かりやすく説得力もあり秀逸。

  • 第10版となった株式投資の不滅の真理は何度読んでも新しい発見を見つけられるであろう名著

    2~4章はバブルの歴史・解説なので正直言って退屈な話
    しかし今の時点(2013年11月)が高過ぎるのか正当化できるのか判断がつかないような状況の中でバブルで浮かれた耳の痛い歴史は読み返しておくべき大切な話でもあります

    新版・新版と繰り返していく中で細かい修正点はあっても本質の部分で初版からなんら変わらない主張ですし年を重ねるごとに主張が確信されていっているようにも感じる

    ザックリ書くと
    ①幅広い分散投資
    ②年1回のリバランス
    ③インデックスファンドの活用
    ④いい時も悪い時も確信を持って投資方針を貫く

    1~3は仕組みで完結可能なので4について惑いがあるときには何度でも何度でも読み返すのが正しいのかもしれない

    年1回のリバランスと同じで年に1回は再読する期間を作る
    毎年富士山登頂を目指す登山者と同じ感覚です

    去年は素通りしていた箇所も今年は新たな気付きがあるのかもしれません
    それこそインデックス投資に対して読者のレベルが向上したからこその気付きです

  • インデックスファンドや4%ルール等、最近話題になっている投資法に関することの原典となっている本。
    初版は1973年とのことだが、そのときから言われてたとは驚いた。第10版はリーマンショック後に書かれた本であるため、急落時のテストも耐えていることは注目に値する。
    ライフプランや心理学等、全編にわたって参考になるため読み飛ばせない。
    米国の税制度のところだけは参考にならないが、日本でも似たものはあるため調べるきっかけになる。

  • 恐らく今日最もスタンダードな投資方法であるインデックス投資の原点となった本の第10版
    経済理論から投資手法さらに実践的方法までを丁寧に解説してくれており、投資初心者な私でも理解し実践できる内容になっている
    下手な欲をかいてバブルに乗っかって投機に走らないように何度も読み返したい

  • 投資・・・・配当や金利、賃貸料等、確実性の高い収入があり、長期保有して値上がり益を得ること

    投機・・・短期間で大儲けしようとする

    すべてのものの価値は他人がそれを払う値段によって決まる。

    市場で損する人はバブルに気付かない人(感情的に抵抗できない)

    短期間で素早く儲けれるような誘惑に騙されないこと

    少額で小刻みに買うタイプはノーロード

    まとまった金額で運用したい場合はETF

    節税➡グロース&インカム ポートフォリオ

    バランス・ポートフォリオ ➡ 優遇課税される退職金プランの枠外でやるときに
                   非常にいい


    個別銘柄を買いたい場合➡
    ①少なくとも5年間は1株当たりの利益が平均を上回る成長が期待できるもの
    ②企業のファンダメンタルズ価値以上の株式を買ってはいけない
    ③確固たる成長の見通しのある銘柄を購入すること
    ④なるべく売り買いの頻度を減らすこと

    専門投資家に頼る場合➡年々過去の運用成績が役に立たなくなってきている

    過去の実績とその後の実績に信頼関係がないということ

    参考にできる情報➡ バンガードグループ、 モーニングスター

    リターンを上げる方法・・・・ファンドの経費率(ファンドに支払うお金が少ないほうが得をする 0.5%以下)低い年間回転率 50%以下

    新興国市場のクローズド エンド ファンド ➡ディスカウント幅が10%

    まとめ
    ①市場平均以上のリターンを上回ることは非常に難しい
    よって個人投資家がすべきことは
    ①市場で達成可能なリスク、リターンを理解する
    ②自分の性格に合った証券の組み合わせを選ぶこと
    ③インデックスファンド、幅広い分散投資、年一回のリバランス、投資計画を貫く
    ドルコスト平均法

  • これで手数料稼ぎもできなくなってええよね。

  • 「ポーカーゲームのテーブルについて他のプレイヤーを見回し、誰が「カモ」か見極められない時は直ちに立ち去るべきだ。なぜなら「カモ」は他ならぬ自分だからだ。」

    インデックス投資こそ最も良いパフォーマンスをあげられると説明する本。短期的にもうけを狙うのであれば、投機をすればいいかもしれない。しかし、負けやすい。ITバブル、バイオバブル等様々なテーマで株の急上昇急下落が起こってきた。自分より愚かな人がより高い値段で買うだろうという心理のもとそれらは発生した。実体なんてなかったのだ。インデックス投資は値動きが少なく面白くないと感じるかもしれない。実際に私ももっとスリルを味わいたいと思う。しかし、長期的に資産を形成しようと思うならば、インデックス投資が最適だ。もし、スリルを味わいたいのなら、それ専用のお金を用意すれば良いだろう。

    投資に興味があるならば、一読の価値あり。

  • 名著「マネーと常識」を読んだ後に本書を読んで驚いた。内容がほぼ一緒である。
    株取引では、手数料や税金が大きく生じるため、頻繁な取引を行わずにバイ・アンド・ホールドが良い。
    市場全体に分散投資するか、インデックス連携型のファンドに投資するほうが、デイトレードやアクティブ・ファンドより成績が良い。
    ファンダメンタル投資が拠り所としているのは、不確実な将来の業績予想。
    テクニカル分析は、根拠がないことがこれまでいくつも示されている。
    落ち着いて、成績がよく、あまり労力を必要としない投資を行うこと。
    市場の狂気の歴史を忘れないことが重要である。市場の狂気の例として、オランダのチューリップ球根のバブル、イギリス南海泡沫会社のバブル。

著者プロフィール

プリンストン大学名誉教授
1932年生まれ。プリンストン大学経済学博士(PhD)。同大学経済学部長(1974-75、77-81)、大統領経済諮問委員会委員(75-77)、エール大学ビジネススクール学部長(81-88)、アメリカン証券取引所理事などを歴任。世界的な投信会社バンガードの社外取締役としても活躍。

「2023年 『ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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