ESG投資 新しい資本主義のかたち

著者 :
  • 日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532357443

作品紹介・あらすじ

ESGによる企業の選別が始まる!
世界の新しい潮流を第一人者が解説。

◆日本でも本格化するESG
2017年初の日経ヴェリタスの巻頭は「ESG投資の号砲」でした。投資家の間でE(環境)、S(社会)、G(企業統治)を通じて社会的存在としての企業の価値を探り投資先を選別する動きが強まり、収益一辺倒の企業はやがて市場からの退場を求められることになるという新しい時代の始まりを、投資家、企業、それぞれの動きから探ったものでした。
ESG(投資)は、既に欧米の資産運用会社や機関投資家の間では「洗練された株主価値」として投資における重要な指標となっています。日本でも2015年9月、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が責任投資原則(PRI)に署名、2017年には、多くの機関投資家も重視する指標としてあげ、一方の上場企業でも、ESGを専門にする部署の設置が急増。まさに「ESG元年」を迎えました。

◆第一人者が全貌を解説するはじめての一冊
ESG投資は、コーポレートガバナンス改革の柱でもあるエンゲージメントを通して、世界の持続的・安定的な成長に寄与できるかで企業を選別、それによって将来の世界全体の繁栄を守るという新しい社会システム(資本主義)を生み出そうとするグローバルな動きで、単に「ESGを考慮して投資すれば儲かる」ということではありません。そういう企業に投資して支えることで、社会全体が豊かになっていき、その富が自分たちにも返ってくるという、格差や資源の問題を抱えた世界全体のことを長期的に考える、誰もが求めるきわめて合理的な行動という点で、支持が急速に広がっているのです。
本書は、欧州など海外での研究も重ねてきた第一人者が、これまで断片的にしか伝えられてこなかったESGをめぐる様々な動きを整理、上場企業、機関投資家双方に必須の知識を提供するものです。

感想・レビュー・書評

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  • ESG投資の考え方や可能性について、欧州の先進事例を交えつつ解説した本。

    ESGに関する本を読んだのはこれが初めてだったが、専門用語や略称も比較的丁寧に説明が付され、理解しやすかった。

    印象的だったのは↓
    ・(特に欧州では)ESGは一部の意識高い組織が取り組むものではなく、取り組まないと生き残れない程、市場の評価項目として実務的に確立されつつある
    ・社会(S)で今重視されているのは、「人権」と「経済的不平等」
    ・フューチャーテーカーとしてのESG投資ではなく、貨幣換算できない「人的資本」「社会関係資本」「自然資本」を含む、広義の資本最大化を目指したフューチャーメーカーとしてのESG投資を最終的には目指す必要がある

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著者プロフィール

高崎経済大学経済学部教授

「2012年 『環境経営・会計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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