- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534048493
感想・レビュー・書評
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231124-3-5
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古代から現代までの哲学の流れが体系的にまとめられて面白かった。フッサール以降の思想の説明も手厚くて良かった。作者の考えにかなり寄った記述が散見されることは否めないが、それでも哲学の流れを体系的に理解する糸口になった。
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タイトル通り哲学の変遷について理解できる。何に問題意識を持っているのか、それが必要となった社会背景などがちゃんと書かれているので分かりやすい。
ところどころ、説明中の論拠に隠れた前提を使っていたり、言い切れるほどの論拠があるのか分からないところもあるので、どうかなと思うところも何点かあった。当時の哲学者の論拠がそもそもそうだったのかもしれないので、まぁそれということで、スルーして読んだ。
これを読んでいて思ったが、現代の哲学は脳科学やそれに関連する心理学への融合が少し不足している様に感じた。人間といえども動物であるという視点を持った上で、動物と人間の違いはどこにあるのか、進めてほしいと思った。それでもなお人間が持つ社会性と動物の持つそれとの違いは何か研究すべきなんだと思う。 -
平易な文章ですが、説明が長く、コンパクトにまとめて節を短くしてくれると、もっと頭に残る気がします。それか、時間をおかずに読み返すと良いかもしれないかな。
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「入門書」とは名ばかりで、難解な書物が多いこの分野において、初学者の立場に立って丁寧に各哲学者の思想をかみ砕いているというだけで一定の価値がある。単にそれぞれの思想を列挙するのではなく、時代と学派の系譜でタテとヨコのつながりが示すなどの工夫もあり、哲学の概観を掴むための良書。
哲学者の思想のエッセンスを抽出し、駆け足で哲学の歩みを駆け抜けていく本書は「哲学のカタログ」として非常に使い勝手が良い。「哲学のカタログ」の中から自分の興味・関心に合った哲学者を見つけ出し、各自掘り下げていくきっかけとして、また、広大な哲学の海の羅針盤としても大いに役立つ。手元に置いておくと便利な1冊。 -
文学部2年の二男が買ってきた。
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ソクラテスからデカルト、カント、ヘーゲル、フッサール、ニーチェ、フロイト、そしてデリダ、フーコー、レヴィ・ストロースといった哲学の流れをわかりやすく説いた哲学の本。ホント、わかりやすい。
主観/客観という大きなテーマ。そしてそこから出てくる共通性・共感の問題。哲学が格闘してきたテーマ。
幾多の哲学者が格闘してきたテーマのそのつながり、連関を、大ぐくりにとらえ、構造化してみせた力作。
哲学とはなにか?
世界とはなにか? 古代ギリシア哲学
世界は認識できるのか? 近代哲学の展開
真理はあるのか? 現代の哲学
私とはなにか?
社会とはなにか?
いやしかし、一冊の本を、それだけのボリュームの言葉を必要としたものをひとことで要約することの難しさよ。ほとんど無謀だな。ひとことで言えるなら本書かないよってなもんだ。 -
世界とは何か?から世界は認識出来るのか、そして真理とは?、私とは?、社会とは?その流れが現在までの哲学にあること。
なかなか、個々人の著書からだとしれない大きな流れが知れたことが哲学はいりたての自分にはとても明快でわかりやすかった。