- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534051837
感想・レビュー・書評
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決断のスピードと正確を早くするためにはどうすればいいのかなと思っていたところだったので読んで見た。
「数字」「ファクト」「ロジック」の3つを軸にしようという考え方わかりやすい
<その他>
- 企業には継続して、利益をあげるという明確な目標がある。なので、選択は実は比較的簡単なはず
- どう上司に通すのかというのは、どれがいいのかとは別に考える(数字、ファクト、ロジック以外は分割して考える)
- 経営者ほど、思い込みに気をつけよう
- 仕事だけが人生じゃない。失敗してもやり直せる。(時間的に考えても3割?)
- マニュフェストの作成に全力を尽くした。
- 直感は正しい
- 決められない場合は期限を設ける(それで決まらなければ、コインを投げる)
目から鱗ということはなかったが、決断のために「数字」「ファクト」「ロジック」というのは心がけたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前に読んだことがある内容がいくつかあったがぶれないね、この人は。
■数字・ファクト・ロジック
■財布・貯金・投資
■取っていいリスクと取ってはいけないリスク
■より多くの変数を持ったロジック
■岩盤まで掘り下げる
■意思決定する日を決める
■少数になれば精鋭になる
示唆に富む言葉が多く散りばめられている。なぜそのように決めたのか?どこまで考えてそう決めたのか?これを残しておくことは非常に大切だと思う。残しておくどころか、共有すべきだと思う。決めるための前提条件が変わったら先の決定は最善の決定ではなくなっている筈である。それを社長が決めたことだから、といつまでも無駄にこだわっていると大変なことになる。結局自分では決められない人の集団、ということだ。 -
読書家で勉強家の出口治明氏が2014年に書いた本は、本職の仕事(ライフネット生命)を通じて、日本人に正しい決断の技術についてわかりやすく解説しています。
経営者で読書家という人は結構いますが、読書を通じて何を学んだかは千差万別です。読書家ですが丹羽宇一郎氏のような残念な方もいますので、出口氏は読書好きな経営者のなかでも信頼できる一人だと思います。
彼の、最初の5頁を読んでつまらなければ読まないとい読書方法(P186)は限られた時間で良書に出会うためには見習うべきです。私の映画の見方に似ていたのでうれしくなりました。 -
またまた出口さんにお勉強させていただきました。
・意思決定と、提案を通すことは別のこと
・小さく産んで大きく育てる
この2点がとても大切なことだと感じました。
仕事は人生の3割なんだからどんどん失敗する、3割もあるのだから自分が仕事をする意味をしっかり考える。相反するような考え方を共存させられる出口さんはやはり柔軟な考え方の持ち主だろうと感じました。
ファクトで、ロジックで考えるのはとても苦手なので、まずは色々な人の考え方をトレースすることから始めようと思います! -
・決断ができないと思っている人は、意思決定と、提案を通すこととの区別がついていない。大切なのは正しい提案(決断)をすることと、提案を通すこととはまったく別の領域の話だということを理解しておくこと。意思決定の「あと」の話を一緒に考えてしまうから混乱する。
・「新しいことをやる」ことは、「既存勢力に嫌がられる」ことと同義。既存勢力に嫌われるのがイヤなら新しいことをやらなければいい。世の中「いいとこどり」はありえない。トレードオフ。捨てるものがあってこそ得るものがあるのだから必要以上に怖がらない。客観的に。
・社内で正しく早く決めるためのルールとして、「数字(データ)・ファクト(データに関連する事項や過去の事実)・ロジック(実証的な理論)」で決める。国語でなく算数で考えろ。全世界共通のビジネス上のルール。
・優れたロジックとは、論理的に筋が通っていることは当然のことで、「どちらがより多く変数を持っているか」で決まる。例えば、お客様の所得、年齢、承認のニーズという点からロジックを組み立てようとする場合と、さらに流行や海外の影響という点も加えてロジックを組み立てようとする場合とでは、結論が異なる。
・問題が発生した時、思うように物事が進まないときにはロジックを振り返って考えるべき。計画の段階でロジックの幹と枝葉を分け、幹の部分を明確にしておくこと。だんだん枝葉の部分に気を取られて骨組みを忘れてしまうことがよくあるため、「コレが幹」というものをあらかじめ書き出しておく。枝葉がおかしいのであれば試行錯誤を続ければいいだけだが、幹の部分がおかしいのであれば最初に立ち返って計画を検討し直す必要がある。
・PDCAのCAまでいかない場合、「Pが足りない」。結果の検証ができないというのは、往々にして計画が甘い。
・ダラダラと考え続けてもよい答えは出ない。まず意思決定する日を決める。それまで多いに悩み、考える。その日が来てもまだ決まらなかったら10円玉を投げて決めたらいい。締め切りまで結論が出ない場合はメリット・デメリットを考え合わせても甲乙つけ難いということで極端な話どちらでもいい。
・決めるために最初に捨てる総量を決める。最初に捨てることはとても大切。
・部下から「決められなくて困っている」と相談されてもそういう相談には一切乗らない。部下が抱えている仕事については当の部下が一番良く知っているはず。だから「自分で考えなさい」と言って押し返す。本人の決断とその根拠が示されているときにのみ相談に乗りアドバイスをするようにしている。上司に「どうしましょうか?」と聞くのは考えていない証拠。考えず決断できないというのは、仕事をしていないということ。上司は決してその部下の代わりに決めたりしてはいけない。自分で考えて自分で決める訓練を日常からさせることが必要。
・愚痴を言う、人を羨む、人に褒めてほしいと思う、人生を無駄に過ごしたかったらこの3つをどうぞ。天知る地知る我知る人知るであれば、それでいいではありませんか。
・仕事は多くて人生の3割位。
・本を読むときも人の話を聞くときも結論だけに注目するのではなく、その結論に至った至高のプロセスを理解する努力をしてみる。思考のプロセスを追体験することによって初めて思考力が身につく。 -
優柔不断なので、この本を読みました。
なぜこちらにしたのか?
何気ない決断でも、決断した理由を数字、ファクト、ロジックで説明することで決断力が養われると。
個人的には、決断したことに対して、数字ファクトロジックをもとに言語化できてるのかなあ、と思いました。
決断したプロセスをより明確に残せば、決断力が増すのかなあと漠然と思いました。
以下備忘録。
数字、ファクト、ロジックが基本、ベネフィットの高いほうを選ぶこと。
国語ではなく算数で考える。
A案とB案、それぞれのファクト数字ロジックはこうでA案のほうがいいと思いましたが、ご意見頂戴したく、みたいに上司と会話する。 -
提案する、決める時の根拠となるものは、
数字、ファクト、ロジック。
これで、きちんと説明出来れば、お互いの理解度が高くなる。うちの会社の場合は、ここが足りてないな。
前に読んだ、コンサル1年目の人が読む本、でも、同じようなことが書かれてた。これはビジネスをする上で基本的なことなのに、意外と出来ていないのかも、いや、意外ではなく、出来てない。
そして、もう一つ。
人生を豊かにするために大切なこと。人、本、旅。
これは、他の本でも書かれてたのだけど、こういったことが全て、自分の人生に生かされてるんだな、と改めて思った。
一つ、大きく違うのは、なんとなーく緩いとこ。
最近、稲盛和夫氏の本を読んだので、ゆるく感じし、こっちの方がいいなぁ、なんて。
仕事する時間も2000時間だし。
これは、大企業のサラリーマンから始まって、ライフネットのCEOをしたとはいえ、やっぱりサラリーマンに近いのかなと感じた。
自分で一から会社を立ち上げて大きくした人とは、ベースが違うのかもしれない。
サラリーマン生活を豊かにしたいなら、出口さんのように考えてやっていくと、ストレスと低くて、充実した気持ちで仕事ができそう。
聞き流しの悪いところは、良いフレーズに出会っても、メモができないところ。
とはいえ、こういった本は聞き流しで読むと楽しく読める。 -
心理学とかそういう面からの決断するヒントがある本かと思いきやがっつりビジネス書でびっくりした。仕事の中でどうやって決断を下していけばいいのか、どうやって考えていけばいいのか、を教えてくれるような本だった。
直感を磨くにはインプットが大事で、旅・読書・人が大事というのは納得。なんとなく読書をしている身としてはうれしかった。 -
この作品も氏の教養の深さが滲み出る。
数字、ファクトやロジックで判断、は副題のとおりだけど、迷ったときには直感力。それを養うのが多くのインプット。結論でなくそう考える思考のプロセスを大事にする、今後も読書時に参考としたい。 -
数字、ファクト、ロジックで決める。
リスクをどこまでとれるかで決める。
国語じゃなく、算数で考える
感情主観、でなく論理客観。
だが感情→論理の橋渡しも大事だと思う。
本心で思ってることなら何度でも言える
人は意外と人の話を聞いてない
ならば何度でも言う