- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534053053
感想・レビュー・書評
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新事業を創出上での、考え方や一般的なプロセスについて、とても丁寧に記載されている良本だと思います。どこか一部を切り取ルことが難しいほど、新事業創出における大切なことが記載されており、ぜひ一度すべてに目を通してもらいたいと思っています。
大きな流れは、Where→Who→What→Howです。
・Where:どの事業テーマを選定するか
・Who:お客様は誰か
・What:提供価値は何か
・How:どのように事業を成立させるか(事業計画書)
自分自身、上記の考え方は理解しているつもりで、色々とチャレンジしてきていますが、理解していることと、実践できることは、全く別の話だなといつも思います。特に、いつも、WhoとWhatの具現化に苦慮しています。
市場理解(SP)、ペルソナ設定、提供価値検討、MVP策定。言うは易しですが、実践して納得いく形にするのは本当大変だと思います。思うところは多々ある中、特に印象深かったのは、以下についてかなと思います。
①新事業に失敗するパターン
・優れた技術で勝とうとする
・選び抜いたアイデアに賭ける
・市場調査などの分析を重視する
→頼るべきは、「顧客の声」と「実感値」
・完成度の高い事業計画書
・事業計画を遵守する
・すぐに儲かる事業を期待する
・可能な限り失敗を避ける
・最初から収益や予算に縛られる
・自前で全部やろうとする
・大きな組織、万全な体制で始める
・新事業に起死回生を賭ける
②ピボットで仮説を方向転換する
仮説を立てて、顧客ヒアリングを通して、戦略を変更することは当たり前。その方法論が以下。
・製品機能を元の一部に絞る(ズームイン型)
・他の製品の機能まで取り込む(ズームアウト型)
・同じ市場の別の顧客セグメントに変更する(顧客セグメント型)
・同じ顧客の別ニーズに変更する(顧客ニーズ変更)
・自社独自のアプリか他社も相乗りできるプラットフォームかを変更する(プラットフォーム化)
・一般市場向けか特定市場向けかを変更する(事業構造変更)
・価格の捉え方を変更する(価値補足型)
・成長戦略を変更する(成長エンジン型)
・販売チャネルを変更する(チャネル型)
・同じソリューションを違う技術で提供する(技術型)
特に自身は②の理解が足りず、なかなかピボット戦略を実践できていなかったなと感じた次第です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
当たり前ですが、新事業ってビジネスの全てが詰まっているなと。実際に新事業を検討している最中にこの本を読んで、「あ、この観点が抜けてる」と気付かせてくれたところもありました。
ビジョン、失敗を経験する、仮説検証、ペルソナ設定、ピボット、提供価値、BMC、事業計画書、KPIと期日の設定、リーダーとマネージャーの違い、などなど
ただ、新事業の本質は楽しさ、面白さである。
新事業をやりつつ、漏れがないかの確認に使いたいです。 -
新事業開発そのものの手法は新鮮みはなかったが、
組織論が参考になる。 -
薄くてすぐ読めてしかも大企業での進め方とかのアドバイスがあるあるなのでとても共感が持てました。
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完全なるブルーオーシャン型なものではなく、どちらかといえば、オープンイノベーション 型かリプレイス型の際に取るべき手法が書かれていた。これまで取り組んできた内容が大ぶれしていないことを再認識でき、、良かった。
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事業企画の大きな流れを掴むには良い本。あまり真新しい話はなかった。考える流れも必要だが、企画者の熱意やパッションが根幹だと思うこの頃。。
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よくまとまっている。きっかけになる