- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534055132
感想・レビュー・書評
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覇権の世界史に続く著者の2作目
世界史を鳥瞰する視野の広さと歴史の因果の説明が素晴らしい!
個別の歴史事象についてはアバウトだが、世界を一望する見方は大事
特にバブル経済が常態となった現代、そしてコロナ禍という戦時体制に入った現代
本書のような歴史観は不可欠と思う
なかなか著者のように世界史を語れる人は少ない -
学校で経済学を学んでおらず、私に取っては読書が唯一の経済(学)知識の情報源。
導き手(教師)がいないと統計的・歴史的背景を含みながらの理解は難しいかと思うが、この本においては経済の流れを鳥瞰的に読書に分かり易く導いてくれる。
比較的分厚い本なので気圧される感もなきにしもあらずだが、実際には平易な言葉で書かれてあり、かつ余白も多いので比較的楽に読み進められる。
所々に(いや結構頻度高く)ユダヤ人という表現が出て来るが、それ程までに経済におけるユダヤ人の影響力が大きいのか?それとも著者においてはユダヤ人に対して何らかのバイアスがあるのか?
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世界史を、経済の観点から解釈したもの。リーマンショック・中国の一帯一路戦略、TPPあたりまで踏み込んであり、非常に良くできている。
温故知新、
世界がどのようになっているのかを、知るためにはうってつけ。 -
MM3a
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世界史の流れを「経済」という軸で整理した、ありそうでなかった歴史学習本。時代・エリア別の歴史を復習しながら、経済の成り立ちを学べる。経済を勉強する前には読んでおくと良い基礎本。
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古代から貨幣の動きと役割をひたすら追っていけば、それが人類史になるという側面がある。文明の発達を促してきたのは戦争だが、それすら先立つものはお金だから、ヒトと貨幣の関わりにフォーカスするのは、歴史を知る上で最も有力なアプローチだと改めて感じた。本書では貨幣の誕生から中国の一帯一路までを扱っており、ページ配分も現代に直接繋がるヨーロッパ興隆から多めに割かれるなど、メリハリとバランスが取れた全史になっている。もっとも、インパクトを伴うマネーの最新型として、仮想通貨の話題が出なかったのは、意図的だったのかどうか。ともあれ、アメリカが金融のコントロールによって優位を維持する様は、善し悪しはともあれ、覇権の要因が軍事だけではない事を示唆し、古来からの勝者の法則の様にも思えた。
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ヒツジの頭が「資本」を意味するキャピタルの語源。ヒツジが遊牧民の財産。子供を産ませるのは利子所得と同じ。
アメリカは植民地時代に、イギリスへの反発から紅茶を拒絶し、朝煎りの薄いコーヒーを飲むようになった。スターバックスは香りの文化を普及させて、アメリカンコーヒーを駆逐して繁盛した。 -
世界史を通しで見るには経済なんて良いのでは、と思い図書館で借りる。経済を軸に、貨幣の発生から最近のブレクジットや、今後の中国バブルへの懸念までを一気通貫で記載している。流れは非常に分かりやすい。国の施策の根底には、経済があると改めて理解させてくれた。